はじめに
旅行が大好きのタビズキです。今回はちょっと古いですが2015年春の鉄道旅です。三重県の志摩・賢島へ、近鉄で日帰り旅行の記録です。
近鉄(近畿日本鉄道)は大阪から奈良・京都・愛知と、近畿から中部地方にかけて広いネットワークを有しています。2000年以降、ローカル路線を順次第3セクターとして手放していますが、それでも500km以上の路線を所有しているため、JRを除く私鉄の中では最も長い日本一の私鉄です。
しまかぜは2010年以降に増えてきた観光列車のはしりのような存在です。2013年に運行開始し、最初は大阪難波ー賢島(三重県志摩市)の一路線でしたが、のちに京都や近鉄名古屋からの路線も運行開始されています。
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大阪難波駅からしまかぜに乗車
写真は2022年南海なんば駅
今回のスタートは近鉄難波駅です。近鉄難波駅は大阪メトロ御堂筋線、四つ橋線、千日前線、JR関西本線(大和路線)、南海線(南海本線・高野線)、阪神なんば線との乗換駅ですが、阪神線・千日前線以外の駅のホームはかなり遠いので、意外に乗り換えが不便。乗り換え時間は15分以上みておく必要があります。
余談ですが、大阪メトロ千日前線とは、桜川~鶴橋駅間でほぼ併走しています。さらに先の大阪メトロ小路駅くらいまで路線が近接しているので、千日前線の存在価値は微妙(千日前線の方がちょっぴり安い)。運行本数は近鉄線と比較して少ないです。この区間内の移動なら近鉄を利用しがちですが、大阪メトロ各線と乗り継ぎ予定ならお値段の面で千日前線かな。
大阪難波駅は近鉄難波線の始発駅です(難波線は上本町駅以遠の奈良線と一体運用されています)。大阪難波駅には阪神なんば線が繋がっていて一部列車は相互乗り入れしています。
ホームは2面3線の3つしかなく、普通列車から特急列車まで、始発駅として膨大な列車を捌くのは芸術ともいえるダイヤです。2009年の相互乗り入れ以前は1つのホームに2編成が縦に並んで停車することもあり(今もできるらしいです)、涙ぐましい努力が感じられました。
阪神なんば線の開通後、始発列車の引き上げ線は、尼崎側にある阪神桜川駅のさらに向こう側にも設置されています。そのため、桜川駅を近鉄の回送運転する列車が多数通過していきます。
大阪難波駅の2番線に6両編成の近鉄50000系「しまかぜ」が入線してきました。3号車はカフェ、4号車は個室やサロンがあります。
しまかぜのネーミング入りの車両です。
しまかぜは全席指定席なので予約が必要です。なかなかの人気列車で、開業当初は席の確保が難しかったようです。
一般席は1+2の1列3席のプレミアムシートです。ひのとりのプレミアム車両と同じですが、ひのとりと違って、一般席はすべてプレミアムシートになります。
私のように一人旅が多い者にとって、孤立した1席があるのは非常にありがたいです。観光列車はボックス席タイプが多いですから、寂しいおもいをしなくて済みます。
先頭車両は展望車になっていて、列車の進行方向を眺めることができます。そとはあいにくの雨です。
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しまかぜのカフェでまったり
カフェ車両は2階建てです。もちろん2階の方が車窓の見晴らしがいいのでおすすめです。
列車に乗り込んですぐにカフェへ。カフェは予約できないので、人気ですから1番乗りです。窓際に席が並んでいます。
おいしそうなケーキが並んでいますね。
こちらがメニューです。意外にリーズナブルな価格設定です。2023年の価格はもう少し値上がりしています(はまぐりのシーフードピラフ1,800円、松坂牛カレー1,500円など)。また、基本的にカフェ席以外への持ち出しは不可です。
売店が併設されていて、弁当や記念品などが販売されています。お席に持ち帰るなら弁当ですね。しまかぜ弁当は1,350円です(2023年現在)。
松坂牛カレーをいただきました。
車両先頭のモニター画面がカフェ内にありました。
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終着駅 賢島駅に到着
乗客の多くは、宇治山田駅(伊勢神宮の最寄り駅)や鳥羽駅で下車し、終着駅まで乗車する方は多くありません。
大阪難波駅から2時間20分くらいで終点の賢島駅に到着です。
しまかぜは近鉄名古屋駅や京都駅からも賢島駅にやってきます。13時過ぎになると、しまかぜが何編成も並ぶようになります。奥には赤い伊勢志摩ライナーも停車しています。壮観ですね。
賢島駅は4面5線でのりばは5つあり、始発駅らしい櫛形ホームになっています。運行本数が多いわけではありませんが、しまかぜが12時~16時に駐留する必要があるため、ホームを目一杯利用しています。
賢島駅の駅舎はシンプルです。バスなどは改札を同じ階になりますが、賢島の観光は1フロア下の南出口から出ます。写真は南出口外側から見ています。
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まとめ
2015年春に乗った、観光特急「しまかぜ」の乗車記録でした。伊勢志摩観光の足として利用できる楽しくて優雅な列車です。
次回は賢島観光をして帰路につきます。
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