【国内鉄道旅】奈良県にJR定期特急が復活 特急らくラクやまとがデビュー 快速より遅いのんびり特急です

はじめに

2024年3月16日(土)に、全国のJRが一斉にダイヤ改正されました。最も大きなニュースは北陸新幹線の敦賀駅延伸開業でしょうか(京葉線の話もかなり大きな問題になっていましたが)。

北陸新幹線も京葉線も関西の話ではありません(北陸新幹線はちょっと関係あるかもしれませんが)。関西で最も大きなネタは、奈良県にJR定期特急が復活したことでしょう。57年ぶりの復活らしいです。

もともと奈良県は近鉄の鉄道網が発達していて、近鉄特急の運行本数が多いです。私の奈良市在住の知り合いも、近鉄は愛用するそうですが、あまりJRには関心が無いみたい。

鉄道愛好家としては、奈良県にJR特急が復活するのはかなり熱い話です。北陸新幹線にそこまで興味はありません(大阪までつながれば話は違いますが)。

奈良県と大阪府を結ぶ 臨時特急まほろば

大阪と奈良をつなぐ臨時特急はありました。2023年にも臨時特急まほろばが運行しています。

2023年の臨時特急まほろば287系

特急まほろばは287系車両で運行しています。287系は特急きのさきでも使用されますが、水色のストライプが入った287系は特急くろしおに用いられている車両です。

2023年に引き続き、2024年も3月以降でまほろばが運行しています。2024年のダイヤでは、大阪駅を9時58分に出発し、新大阪駅からおおさか東線を経由して、奈良駅に10時57分に到着します(所要時間59分)。新大阪駅以外の駅で途中停車しません。

ちなみに大阪駅地上ホーム9時57分発の大和路快速は12駅も停車して10時48分に奈良駅に到着します(所要時間51分)。まほろばのルートの方が6kmくらい長いとはいえ、停車駅の少ない特急が負けるのはちょっと哀れ。新幹線客の奈良誘致を狙った観光列車の位置づけということでしょう。

ちなみに、特急まほろばと同じルートを通る直通快速は11駅停車で所要時間60分ですから、のんびりした特急と言えそうです。

特急らくラクやまと

2024年3月のダイヤ改正で、大阪駅を発着する特急らくラクシリーズは、従来の「特急らくラクはりま」(網干・京都間)に加えて、びわこエクスプレスが改称した「特急らくラクびわこ」(米原・大阪間)と、今回新設される「特急らくラクやまと」(奈良・新大阪間)で、合計3種類になります。

特急らくラクやまとは、奈良駅7:16発大阪駅8:13着(所要時間57分)新大阪駅8:19着(所要時間63分)です。環状線内では天王寺と大阪しか停車しませんが、大和路線(関西本線)では郡山、大和小泉、法隆寺、王寺、久宝寺と、停車駅がかなり多い特急です(快速と同じ)。

奈良駅から大阪駅までの所要時間ですが、大和路快速の所要時間(51~53分)を上回っています。

それなら、大和路快速を使えばいいかと言うと、朝のラッシュ時は大和路快速が運行していないのです。特急に乗らないなら区間快速(所要時間62分)か直通快速(おおさか東線経由66分)を使わざるをえません。絶妙なダイヤ設定です。

改正前は同じ「筋」を区間快速が運行していました。奈良駅7:12発大阪駅8:14分です。特に環状線内のダイヤはかなり過密なので、スピード設定を大幅に変更できないのでしょう。意地の悪い言い方をすると「区間快速がスピードを変えずに全席指定列車になった」と言えるかもしれません。

大阪駅到着ホームがうめきたホームなので、職場から遠くなって不便になる方もいるかもしれません(一方で、近くなる方もいるでしょう)。

特急らくラクやまとの奈良駅と新大阪駅間だと、所要時間63分です。おおさか東線経由の直通快速だと所要時間61分です。

特急らくラクやまとのチケットレス指定券は600~750円(デビュー記念で最初だけ500円)。対して、直通快速には指定席(うれしート)があるので、チケットレスなど300円です。シートの差があるとはいえ、直通快速に軍配が上がりそうです。

東海道・山陽本線の特急らくラクシリーズは、新快速より速達性に優れているので価値があります。大和路快速より遅く、区間快速とあまり差が無い特急は、どこまで価値があるか微妙かもしれません。

改正前の区間快速を利用していた方は、別の列車に乗る必要があったり、コストが高くなったり、環状線内の停車駅が減って降りれなくなったり。

メリットは、必ず着席できるということです。JR西日本は2023年10月から奈良方面の着席サービスを開始していて、Q区間快速、Q大和路快速、F直通快速(おおさか東線)などの「快速 うれしート」を定期券で利用可能な指定席として導入しています。今回の特急は、全席指定席となっていて、指定席が大幅に増えたことになります。

奈良方面ではJRより近鉄人気が高いので(近鉄は鶴橋や難波方面へ直行できるのがメリットです)、着席サービスでアドバンテージを確保したいのかもしれません。近鉄線では特急以外の着席サービスが無く、7時台に通勤利用可能な大阪方面特急がありません。着席のJR、速さの近鉄といったところでしょうか。

新大阪駅で列車をお見かけしたので、アップします。

下り列車は新大阪駅を19:43に発車します。

ホームは3番線で、おおさか東線大阪方面行きや特急はるかと共用です。

列車がやってきました。特急まほろばと同じ、287系車両の3両編成です。特急くろしおの塗装になります。新大阪駅を3両編成という短い列車が停車するのは珍しいですが、特急こうのとりも一部3両編成になっています。

特急はるかと乗車口表示を共用できないようで、足元のらくラクやまとの表示で乗車位置を確認します。

奈良行きの電光表示板です。

新大阪駅で乗車する方はあまり多くないようですね。2割程度しか席が埋まっていませんでした。

列車は定刻に出発していきました。大阪駅のうめきたホームを経由して奈良方面に向かいます。

スポンサーリンク


まとめ

2024年3月のダイヤ改正で、奈良県にJR定期特急「らくラクやまと」が運行開始しました。平日のみとはいえ、JR定期特急は57年ぶりの復活です。3月16日改正ダイヤですが、初運行は3月18日になります。

JR大阪駅のうめきたホームに停車する列車の種類が1つ増えたことになります。2023年にオープンしたホームですが、徐々に重要度が高くなってきています。

今は発着列車数が多くないですが、なにわ筋線が開通して南海電鉄や阪急電車の乗り入れが開始されたあと、どうやってホーム4つだけで捌くのか、JRの神業の見せ所です(名鉄名古屋駅より条件は楽だと思いますが)。

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする