【世界一周解説編50】2026年夏の国内リゾートトラベル、飛行機の荷物と予約の制限に注意しよう

はじめに

2026年4月以降飛行機搭乗時の荷物制限が厳しくなっていますが、5月、6月とさらにルールが増えてきています。2025年までと同じ感覚で国内フライトに乗ることはできません。長らく飛行機を利用していなくて久しぶりに国内リゾートトラベルを予定している方は、事前に正確なルールを把握しておく必要があります。

2026年に変更されたのは、ほとんどが国内線の制限に関してです。キーワードは荷物制限と席の予約制限です。

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機内持込荷物の制限(2026年7月~)

フルサービスキャリア(FSC)の場合、従来の機内持込荷物制限は下記のルールが主流でした。

従来の持込荷物制限
手荷物1つ+身の回り品1つ

手荷物:
〇座席数100席以上の機材 各辺の和115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)
〇座席数100席未満の機材 各辺の和100cm以内(45cm×35cm×20cm以内

手荷物はともかく、身の回り品の制限は若干あいまいなところもありました(以前から総重量10kg制限としている航空会社もありました)。

2026年4月、羽田空港の遅延多発などが引き金となり(手荷物と遅延の関連性に関しては異論も多いと思いますが)、国交省が持込荷物制限を厳格化する指示を出しました。その結果、

2026年4月以降の持込荷物制限
手荷物1つ+身の回り品1つ 総重量10kg以内

手荷物:自分で頭上の棚に収納できるもの
〇座席数100席以上の機材 各辺の和115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)
〇座席数100席未満の機材 各辺の和100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)

身の回り品:前の座席下に収納できるハンドバッグなど
※JAL、スカイマーク、スターフライヤー、エアドゥなど

総重量制限がかなりきついです。LCC並み(多くのLCCは7kg制限)の制限になっています。

2026年6月、ANAはさらにルールを加えました。

2026年7月以降のANA国内線における持込荷物制限
手荷物1つ+身の回り品1つ 総重量10kg以内

手荷物:自分で頭上の棚に収納できるもの
〇座席数100席以上の機材 各辺の和115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)
〇座席数100席未満の機材 各辺の和100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)
身の回り品:前の座席下に収納できるハンドバッグなど 40cm×30cm×20cm以内

身の回り品の形状に制限が加わりました。このくらいのサイズでないと座席下に入らないので当たり前かもしれません。

FSCなのであまり厳格に重量確認をすることは無いと思いますが、合計10kgなんてすぐに超えてしまいます。保安検査通過後に買い物なんてできないですね。

ちなみにLCCはどうかというと、

ピーチ/ジェットスター国内線における持込荷物制限
手荷物1つ+身の回り品1つ 総重量7kg以内

手荷物:自分で頭上の棚に収納できるもの
〇ピーチ:各辺の和115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)
〇ジェットスター・ジャパン:56cm×36cm×23cm以内
身の回り品:前の座席下に収納できるハンドバッグなど

FSCの持込荷物制限がLCCとほとんど変わらなくなってきました(預入荷物に関しては後述します)。差があるのは持込荷物の重量だけです。

ジェットスターの場合、有料で持込荷物を+7kg(合計14kg)にすることができます。14kgは国内航空会社で最大になります(国内線JALファーストクラスやANAプレミアムクラスでも10kg制限です)。

機内持込だけを考えると、FSCに搭乗するメリットはほとんどなくなってきています。

預入荷物の制限(2026年5月~)

フルサービスキャリア(FSC)の場合、従来の預入荷物制限は下記のルールが主流でした。

一般的な預入荷物制限(無料分)
〇エコノミー 2個 各23kg以内 各辺の和203cm以内(一辺150cm以内)
〇ビジネスクラス 3個 各32kg以内 各辺の和203cm以内(一辺150cm以内)
※JAL国内線は各20kg以内 50cm×60cm×120cm以内

こちらも若干あいまいで、23kgを越えていても合計で46kg以内だったら見逃してくれることもありました。

2026年5月、ANAはさらにルールを加えました。

2026年5月19日以降のANA国内線における預入荷物制限(無料分)
〇エコノミー 2個まで 各23kg以内 各辺の和158cm以内
〇プレミアムクラス 3個まで 各32kg以内 各辺の和158cm以内
※チケット種別「シンプル」だと、エコノミー1個、プレミアムクラス2個まで

158cm以内は国際的に多くの航空会社が採用しているラインになります。そもそもJALの203cmは破格サービスで、ハワイアン航空やエバー航空、キャセイパシフィック航空など、大手外資FSCは158cm(正確に言うと若干誤差もありますが)以内を採用しています。

203cmのスーツケースだと約90~120L収納(10日分相当)できますが、158cmだと60~90Lくらいの容量(7日分相当)になります。家族旅行の場合スーツケースが大型化しがちで、以前から大型のスーツケースでリゾートトラベルをしていた方にとってはつらいところです。加えて、「シンプル」のチケットだと1個しか受け付けてもらえません。

ANAで購入した他社便(スターフライヤーやエアドゥなど)でも同じルールが適応されます。

159cm~203cmサイズの場合、有料で預け入れすることができます。こうなってくるとLCCと変わりませんね。

FSCで比較すると、重量ではANA、サイズではJALに利があります。

座席指定の有料化(2026年5月~)

こちらもご存じの方が多いと思いますが、2026年5月19日以降の国内線ANA便「シンプル」チケットの場合、事前座席指定が有料になっています。24時間前から座席指定可能ですが、家族旅行の場合、横並びの席を確保できない可能性があります。

座席指定の有料化はLCCでは一般的です。ANAは国際線の座席指定を有料化に踏み込んでいましたが、2026年5月19日以降は国内線も一部有料化しました。「シンプル」は荷物預け入れにも制限があるため、チケット価格が若干安くなっています。

まとめ

2026年春から国内線フライトの荷物と予約の制限が大幅に変更され、特にANA系フライトでは昨年と同じようにはいきません。予約段階から十分に確認しておきましょう。ちまたでは、「ANAがLCCになった」と言う方もいらっしゃいますね。SFC LITEが導入されてSFC会員がラウンジ利用できなくなったとき、さらにLCC化が加速すると考えられます。

荷物の少ない単身のビジネスユーザーにとってはあまり関係ない話かもしれません。今回の変更で困るのはファミリー層を中心としたリゾートトラベラーです。夏のリゾートシーズンにこういった変更を知らずに搭乗しようとして混乱するのが目に見えるようです。お盆前後の繁忙期に至っては遅延の原因になるかもしれません。遅延防止の意味では荷物制限は逆効果かも。

個人的にはFSCを利用するメリットは席や当日の荷物のことを考えずに予約できることだと思っています。これが無くなるとLCCと違う部分はマイル獲得だけで(ラウンジや優先搭乗が好きな方もいらっしゃるかもしれませんが)、LCCとの価格差を考えると「じゃあジェットスターかピーチで」となってしまいますね。

いろいろ踏まえると、この夏の国内旅行はJAL便を利用するのがいいと思います。荷物や座席が原因のトラブルに巻き込まれるリスクが低いですし、あまり荷物量のことを考えずに旅行先でお土産を購入することもできそう。家族旅行で席が離れていては目も当てられません。

2026年春に関空発のリゾート系ANA便(札幌、那覇、宮古、石垣)が総撤退したので、関西空港ではJAL(およびJTA)が圧倒的優勢です。2026年夏の関西圏発国内旅行はJAL系で決まりのような気がします。ANAはビジネスユーザー御用達ということで(ANA系羽田ー関西便は便数が維持されています)。

ANAユーザーにとっては、新しいスーツケースが必要になる夏です。

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