【世界一周2024準備編2】世界一周航空券ルート決定後の下準備 チケット発券・ホテルや交通の手配などいろいろあります

2024年のワンワールド世界一周航空券(ワンワールド・エクスプローラー)によるファーストクラス世界一周旅行記です。

準備編の第2弾。ルートが決定した後にするべきことをつらつらと書いています。普段の私は弾丸旅行ばかりですが、世界一周旅行は弾丸旅行とはいきません。旅行期間が長い分、下準備が必要なんです。

スポンサーリンク


ルート決定後の世界一周航空券購入方法

ワンワールド・エクスプローラー(世界一周航空券)を手配しようと思います。前の記事で、ルートは決定しました。

ワンワールドの世界一周航空券は、おおまかに言って3つの発券方法があります。

1.ワンワールドの公式サイト<https://rtw.oneworld.com/rtw/>で発券する
2.スターアライアンス加盟の航空会社(JALなど)の予約センターなどで発行する
3.旅行会社(世界一周堂、HISなど)に依頼する

世界一周航空券の発券は4度目で、いろいろ慣れてきています。ワンワールドの世界一周航空券は2回目です。まずはワンワールドの公式サイトで予約可能か確認します。

公式サイトは予約空席を管理しているシステムと直結しているので、時刻表や空席状況が一目瞭然でわかりますし、多くの場合は席の指定もできます(一部出来ないこともあります)。飛行マイル数や予約クラス、フライト時間もわかりますから、非常にわかりやすいです。

問題点もないわけではありません。希望する便が(実際は運行されているのに)検索結果に表示されないこともありますし、(特に乗り継ぎ便を検索する際には)非常に多くの検索結果が表示されて希望するフライトを探すのが面倒なことも。

なぜか、乗継だと利用できるのに、別々だと検索結果から弾かれてしまうルートなどもあります。どういったプログラムで検索結果が出てくるのか、かなり不可解です。JAL予約センターで予約する際も同じシステムを使っているようで、公式サイトで出ないルートは予約センターでも原則的に予約できません。

予約クラスは、正規のH(エコノミー)、C(ビジネス)、F(ファースト)ではなく、それぞれL、D、Aとクラスが落ちます。そのため、ワンワールド世界一周航空券の予約枠に制限があります。そして、上位になるほど席数が少なくなるので、競争率が上がります。

特に、JALの新型機材(A350-1000)とカタール航空の予約枠は制限が厳しく、正規料金で予約可能になっていても、ファーストクラスやビジネスクラスを世界一周航空券で席を抑えることができないことが多いです

最大の問題は、かなりのケースでオンライン決済できないことです。過去3回の世界一周航空券では、3回中2回でオンライン決済できませんでした。公式サイトで一通りの旅程入力が終わって、「やれやれ、あとは決済だけ」という段階になって、決済できないというオチはむしろ通常運行です。でした。今回も、予定通り(?)ダメでした。

ワンワールドの公式サイト予約のメリット
簡単にルート設定できて、予約や決済が容易 発券手数料は不要
デメリット
決済できないことがある 検索が大変なことやエラーが出ることがある

サイトは前回(2016年)より使いやすくなっていますし、スムーズに動きます。

ちなみに公式サイトで発券できない場合、原則として最初に利用するフライトを運航する航空会社で予約します(なぜかカンタス航空でも予約可能)。JALの場合、①電話(JAL国際線予約センター)、②JAL空港カウンター、③JAL有楽町プラザ(※)などがあります。私たちが予約する場合、細かいニュアンスからミスが出たら大変なので、日本語の通じるJALの予約センターをおすすめします(海外航空会社の日本支社でもいいですが、日本語が片言で微妙に疎通がとれないこともあります)。

(※)JAL有楽町プラザで対面発券も可能でしたが、2024年12月20日をもってクローズとなりました。

上級会員ステータスを持たない者にとって、予約センターに電話してもなかなか繋がりません。私はJGC会員用の予約センターを利用しますが、それでも電話がつながるまで平均20分くらい(10~40分くらい)かかります。航空会社としては、人件費削減の目的もあるでしょうが、できるだけホームページ予約してほしいところでしょう。

ホームページでは予約できない路線やチケットもあるので、電話の予約センターが残されていますが、電話がつながらないと時間と費用の無駄になります。

世界一周航空券の場合、電話予約だとルートの伝達も大変ですし、エラーも出ますし、手数料や税金の計算も大変なので何回も電話でやりとりする必要が出てきます。2016年の予約時は4時間くらいかかりましたが、2024年の今回は2時間以内で終わりました(実際の通話時間は長くありません)。チケットの計算が別部門で実施するようになったようで、非常に手早くなっています。

注意点ですが、一部のスマホではフリーダイヤルが利用できなかったり、コレクトコールになってしまうことがあります。例えば、楽天リンクの無料通話を使いたい場合はフリーダイヤル以外の番号を利用しましょう(コレクトコールは楽天リンクアプリでも有料になります)。

JAL空港カウンターとは、日本の主要空港の国際線チェックインカウンターにあるTICKETと書かれたコーナーのことです。JALカウンターで国際線の航空券の予約と購入を行うことができます。このカウンターで世界一周航空券が予約と発券が可能です。空港カウンターでの発券はだいたい1時間くらいかかります。

ただし、空港カウンターではかなり時間を費やすので、他のお客さんの迷惑になることもあります。混雑していない時間に声をかけましょう。

電話(予約センター)や空港カウンターのいずれの場合でも、公式サイトで作製したプランをプリントアウトしておくとスムーズに行きます(パスポートも)。世界一周航空券を予約する場合、空席がないとルート変更や便の変更などに時間と頭を使う必要がありますが、Web上で空席が確認できていれば、全てスムーズに行きます。

また、オンライン発券以外の場合、発券手数料(5,500円)が必要になります(ホームページで予約できなかった場合は手数料がかかりません)。逆にメリットとして、JAL国際線チケット扱いになるのでJALカード決済でマイルが貯まりやすいことです。

JALカードでJALを通して(空港カウンターや予約センターなど)発券した世界一周航空券は、クレジットカードの明細上「JAL国際線航空券」になります。これは、JALカード特約店での決済扱いになり、マイルを追加で獲得することができます。海外の空港カウンターでは「JALカード特約店」にならないのでご注意ください。
金額が高額なので、カードの利用可能枠に注意しましょう。リボ払い設定の場合、利用可能枠に余裕があっても決済できないことがあります

・JAL(空港あるいは予約センター)で購入するメリット
 JALマイルが多く貯まる
・デメリット
 空港あるいは電話で購入する必要がありかなり面倒 発券手数料が必要
 ※あらかじめWebサイトでルートを確定させておく方が良い

私は利用しませんでしたが、旅行会社に依頼するという方法もあります。旅行会社に発注する場合、慣れた業者でないと時間と説明に手間がかかります。世界一周堂さんはこの道のプロですから、いいアイデアも出してくれるでしょう(コストは発生しますが)。

旅行準備は入念に:ビザの確認、保険、通信手段など

海外旅行ですから、パスポートがないと出国すらできません。コロナ禍後にパスポートを更新したので、まだまだ有効期限の心配もなさそうです。

最近、あちこちの国々でビザみたいな入国許可手続きが必要になっています。アメリカのESTAをはじめ、カナダのeTA、オーストラリアのETASなどです。ヨーロッパのETIASは2020年ごろ導入予定でしたが、どんどん延期され、2025年頃開始予定です。

手間が面倒なのもありますが、世界一周するにあたって多くの国を巡る場合、費用がかさんでしまいます。特に、アメリカのESTAはアメリカを観光せずに乗り継ぐだけでも必要になります。世界一周旅行でアメリカを経由しない方法は不可能に近いので、ESTA申請は必須ですね。

ESTAやETASは公式サイトを装った代行業者が横行しているので注意しましょう。2倍以上の料金がとられますし、何より個人情報が吸い取られてしまいます。

頻回にアメリカ訪問する方はグローバルエントリープログラム(2024年12月に導入発表の事前入国審査)の申請すると早く入国できます。2回目以降のESTA入国ならMPCという手段もあります。MPCはMPCアプリで申請して専用レーンでの審査していただけるので早く審査が終わります。スマホアプリが必要なので、現地空港でスマホが使える状態にする必要があります(空港WiFiでも可)。

ビジネスクラスやファーストクラスでは、食事の事前指定ができるフライトもあります。各航空会社のサイトで予約番号と名前を入力すると選択可能なことがあります。また、世界一周航空券発券時点では未指定だった座席指定ができることもあります。食事内容が知りたいときは、日本語サイトだと詳細が不明なことが多いので英語サイトを見ましょう。

滞在先ではホテルの手配が必要なのは当たり前ですね。私の場合は、マリオットやヒルトンなどのフリークエント会員になっているので、これらのホテルがあるかどうかチェックします。無ければエクスペディアなどの旅行サイトで予約しますが、JCBでは10%前後の割引キャンペーンをよく展開しているのでおすすめです。

空港ラウンジや荷物預入の確認なども重要です。航空会社や空港によって異なるので、いろいろチェックしておくことが重要です。すでにJGCは持っているので、ビジネスクラスラウンジは利用可能ですし、そもそもファーストクラス便ですから利用に障害はありません。プライオリティ・パスもあるので対象ラウンジも使えます。どのラウンジが利用可能かチェックしておかないともったいないですね。

長期旅行なので荷物が多くなりますが、観光する際に荷物を預けておく手段も考えておく必要があります。宿泊するならホテルへ預ければOKです。朝着いて夜に出発する日帰り観光の場合、①空港に荷物を預ける場所があるか、②街中に荷物を預ける場所があるか、③次の便に荷物を預け入れできるか、などを事前に調べる必要があります。①や②はなかなか見つからないこともありますし、ネット上の情報が古くて役に立たないことも。③は利用する航空会社のハブ空港の場合、チェックインカウンターが早くからオープンしているのでおすすめです。

大事なのは通信手段の確保です。普段使用しているスマホの海外パックでいくのか、WiFiルーターをレンタルするのか、SIMフリースマホ+現地SIMで対応するのか。

今まではSIMフリースマホ+現地SIMのことが多かったのですが、楽天モバイルは海外でも2GBまで利用可能なので、こちらを利用することにしました。足らない分は1GB500円で簡単に追加できるのも魅力的です。アメリカでは楽天モバイルのローミング通信状況があまりよくないので、他の手段も検討しておきましょう。今回の旅行では空港やホテルWiFiを積極的に活用して、2GB以内に抑えることができました。

あとは旅行保険ですね。今までは自動付帯のクレジットカード(JCBカードなど)が多かったのですが、2020年頃から各カード会社が一斉に改悪し、ほとんどのカードが利用付帯になっています。海外の医療費や救援費用はかなり高くつくので、人生を守りたい(?)なら海外旅行保険に入っておきましょう。ひとり旅ならカード補償だけでもある程度カバーできますが、家族旅行だと無理ゲー状態なので旅行保険加入が必須です。

ここまで用意しておけば全て万全と言いたいところですが、出発が近づくにつれて予見不可能なトラップが発生することがあります(というかほぼ必発です)。それは、欠航や機材変更、フライト時間変更などです。日本の航空会社は天候などの影響でもなければ欠航することは少ないですが、外資系は十分な搭乗客が見込めない場合や搭乗機の手配具合により、出発の1~2ヵ月前ぐらいにバタバタと変更が出ます。

欠航やフライト時間の変更次第ではルートを大幅に変更必要なことがあります。あるいは、観光を諦めなくてはならないことも。以前は航空会社から電話来たものですが、最近はショートメールやメール、アプリの更新などです。ワンワールド世界一周航空券の場合、旅程は全ての加盟航空会社に通知されるようで、JALアプリに全旅程がアップされます。

旅程の変更があれば、即座にJALアプリに反映されます。それを承認するためには(あるいは納得いかないので変更する場合には)、JAL予約センターに電話が必要です(JALから電話が来ることもありますが、アプリの旅程情報変更の方が圧倒的に早いタイミングです)。旅程の変更が発生してから変更を確定するまで、JALアプリではエラー画面が出て旅程の詳細をみることができません。早めに電話してエラーを解除する必要があります。

正直、JALのWebサイトやJALのアプリはいろいろ不安定です(普通の予約やログインも、原因不明で弾かれることがときどきあります)。旅程の変更時に詳細情報が見れなくなるのは非常に不便ですね。スターアライアンスの世界一周航空券だとANAアプリ上やANAのWebサイトでさくっと承認できるので、JALも技術的には可能なはずです。今後の改善に期待しましょう。

ただ飛行機に乗るだけでなく観光もしなくてはいけません。観光先の交通手段やお得情報も収集しましょう。必要に応じて、現地発旅行の手配も大事です。

世界一周旅行は、単純な往復海外旅行と違い、一大イベントです(海外旅行は全て一大イベントかもしれませんが)。入念な準備をして旅行開始日を迎えましょう

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする