【海外周遊旅行2025】シンガポール・オーストラリア編(7)オーストラリア西岸一の大都市 パース市街地を観光

2025年海外周遊旅行シンガポール・オーストラリアの旅、第7回です。

これまでの記事で、羽田空港からANA便でシンガポールに向かい、シンガポールの下町を観光して巡りました。シンガポールからシンガポール航空に搭乗し、オーストラリア・パースに到着しました。前回は、パース市街観光に先駆けて、ロットネスト島を観光しました。

今回の記事ではパース市街を観光します。

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オーストラリア・パースってどんな街?

パースは西オーストラリア州の州都でオーストラリア第4の都市です。人口230万人以上の大都市で、大阪市(人口約280万人)に匹敵する規模になります。都市圏としてはオーストラリア大陸の西岸に位置していて、インド洋に面しています。パース市街自体は海に面していませんが、スワン川という大河の湖畔に発展した街です。

地中海性気候ですがやや暑い傾向にあり、夏季は45度くらいに達することもあるようです。逆に冬でも8~18度くらいと温暖です。

私は日本の夏季(オーストラリアは冬季)に訪問しました。気温が12~20度くらいで推移していたので、徒歩の多い観光にはちょうどいい快適な気候でした。

パース市街はパース空港から南西に約15kmの距離に位置していて、パース近郊線「エアポートライン(2022年開通)」を利用すると、パース駅まで20分前後でアクセスすることができます。

日本からパースへの路線は、ANAの直行便が運航しています(成田発)。コロナ禍前の2019年に就航し、コロナ禍の運休期間を経て、2024年に運航再開されています。正直、私もANA直行便でアクセスしたかったのですが、特典航空券で確保するのは難しく、シンガポール乗り継ぎになってしまいました。

海外旅行への意欲が落ち着いている日本人乗客だけで同路線を維持するのは難しいと思われ、ANAはオーストラリアの方に対するキャンペーンを実施しているようです。ANAの広告がTransperth(パース交通局)のバスにデカデカとラッピングされていました。

1829年にパースという街がスタートしたそうで、約200年の歴史があります。オーストラリアによくあることですが、イギリスの地名を付与されたスポットが多く点在しています。街自体の歴史は長くないので、市街地より郊外に観光スポットが点在しています。

パース郊外でメジャーな観光地は、フリーマントル、ビーチ(コッテスロー、スカボロー)、ウェーブロック、ピナクルズ、ワイナリー(スワンバレー)、ランセリン砂丘、ロットネスト島などがあげられます。このうち、ウェーブロック、ピナクルズ、ワイナリー(スワンバレー)、ランセリン砂丘は公共交通でアクセスすることができないので、事前にツアー申込が必要です。

パース市街観光1 エリザベス・キー~キングス・パーク周辺

エリザベス・キー駅

パース市街の中心部はパース駅~エリザベス・キー駅です。両駅にはそれぞれバスターミナルがあり、パース市街や郊外各地へバス路線網が張り巡らされています。また、パース鉄道近郊線もあり、交通の要衝になっています。

エリザベス・キー周辺地区は2012~2016年に開発されたばかりで、比較的新しい市街地区画です。

私が宿泊したパーメリア・ヒルトン・パース(Parmelia Hilton Perth)はエリザベス・キー駅から徒歩3分程度で、観光拠点としておすすめです。

まずは、エリザベス・キーからスワン川沿いに西に向かいます。

エリザベス・キー中央にどんとそびえるのが、Spandaと呼ばれる巨大オブジェです。Christian de Vietri氏の作品で、川の波紋を象徴しているという話ですが諸説あります。

まず目を引くのが、The First Contactと名付けられた彫刻です。ペンギンのような形をしていますが、モデルは人(ヨーロッパ人)だそうです。オーストラリア原住民アボリジニー出身のLaurel Nannup氏によるものです。

さらにその左手に見える橋がエリザベス・キー・ブリッジです。巨大な橋の下を旅客船が港内に入れる設計になっていて、橋は歩いて渡ることができます。

川岸に沿って歩道が整備されていて、歩行者あるいは自転車専用の道になっています。特にサイクリングの方が多く、レーサーのような服装でみなさんすごいスピードで走っています。歩くのがちょっと怖いくらい。

エリザベス・キー方面を眺めます。エリザベス・キー・ブリッジが見えますね。

運動施設のような場所もあります。見ての通り、道は自転車のレースコースみたいな感じです。ランニングしている方もいらっしゃいました。

川沿いに緑化区域が広がっていて、DAVID CARR MEMORIAL PARKと呼ばれるそうです。

この辺りは自動車専用道路が多数あり、川沿いから北方向への往来が寸断されています。

自動車専用道路の下を通り抜ける歩道を抜けると、John Oldham Parkです。

こちらには池が多数あります。自転車の入ってこない散策路をもあるので、早朝の散歩におすすめです。

John Oldham Parkの北にキングス・パークがあるのですが、自動車専用道路が阻んでいて進めません(高架歩道が1つあるのですがクローズしていました)。

一旦、エリザベス・キー方面に戻り、キングス・パークを目指します。

パース市街からキングス・パークにアクセスする手段として、Blue CATという無料バスあるいは935路線(パース市街・キングス・パーク間は無料)が楽です。バスは前乗りで、先にチケットを見せるか購入しますが、無料区間は不要です。

キングス・パーク中心部(上記写真の「i」のあたり)まで連れて行ってくれます。

私はあえて歩いてアクセスしました。パース駅周辺から徒歩15分くらいでたどり着くことができます。

キングス・パークはスワン川より一段高くなっている小高い丘にあります。パース駅方面からアクセスする場合は、Malcolm Streetの橋を渡ってくるのが一番楽です。

今回はエリザベス・キー方面から川沿いのMounts Bay Roadを歩いてきたので、丘に登る必要があります。Jacob’s Ladderという階段を昇ります。

割とえげつない急で段数の多い階段です(242段とか)。トレーニングスポットにもなっているそうですが。

昇り切って見下ろすとこんな感じです。

キングス・パークは芝生の広がる広大な公園になっています。

展望台のようなスポットもあり、パース市街やスワン川方面を見下ろせます。

花時計(Floral Clock)なんかもあります。さらに奥まで行くと、植物園やテニスコートなどがあり、パース市民の憩いの場になっているそうです。

冬季の朝の訪問なので気温は15度くらいと涼しいのですが、歩き回ると汗ができますね。夏季訪問の場合は水分補給に気を配る必要がありそうです。

パース市街観光2 パースのショッピングストリート

パースを代表するストリートは、マレー・ストリート・モール(Murray Street Mall)、ヘイ・ストリート・モール(Hay Street Mall)、ロンドンコート(London Court)、フォレスト・プレイス(Forrest Place)、キングス・ストリート(Kings Street)などがあります。

フォレストプレイスはパース駅正面の歩行者専用エリアです。写真の日は天気が悪くて人影が少ないですが、普段は多くの人が行き交っています。

マレー・ストリート・モールは、パース駅より南に線路と平行に伸びるショッピング街です。カフェなども多く立ち並んでいます。

マレー・ストリート・モールと並行して、南側に東西に延びるのがヘイ・ストリート・モールです。

ヘイ・ストリート・モールの一角に、イギリスをイメージした建物が見えます。ぱっと見た感じだと、時計屋か何かの店舗のように見えます。

先ほどの建物の奥にショッピング街が続いています。ロンドン・コートと呼ばれているそうです。イギリス風の雑貨店などが連なっています。

反対側の入り口はこんな風になっています。こちらは邸宅の入り口のように見えますね。

少し市街地から離れて西の方に南北に走る高級ショッピング街はキングス・コートと呼ばれます。白亜調のアーケードの道になっています。

市街地に多くの教会を見かけることができます。ヘイ・ストリート沿いにあるウェスレイ教会です。いい味を出しています。

パース市街観光3 パース港(Barrack Street Jetty)周辺を観光

エリザベス・キーの東側にパース港(Barrack Street Jetty)があります。この辺りもエリザベス・キーの開発と並行して作られた地域です。

自然豊かなリゾート「ロットネスト島」へ向かうフェリーなどが発着します。

ベルタワー(The Bell Tower)

港の手前にひときわ目立つ尖塔があります。ベルタワー(The Bell Tower)です。2018年に建てられたそうです。

左に見える建物がダブルツリー・バイ・ヒルトン・パース・ウォーターフロント (DoubleTree by Hilton Perth Waterfront)で2020年開業、右に見えるのがザ・リッツ・カールトン・パース(The Ritz-Carlton, Perth)で2019年開業です。新しく開発された区画です。今回の旅でダブルツリー・バイ・ヒルトン・パース・ウォーターフロントに宿泊しました。

ベルタワーは有料(15AUD)です。ガイドツアーもありますが、英語なのでねえ・・・。

タワーの前では愛の南京錠(Lock love)という、名前を刻印した南京錠でワイヤーにロックする体験ができます。観光地でよくある風景です。

2階に(オーストラリアなのでLevel 1ですが)鐘が飾られています。The Upton Grey Bellというそうで、オーストラリア最古の鐘だそうですが、そもそもイギリスから持ち込まれたものらしいです。16世紀のものだそうです。

5階(Level 4)に大きなベルがあります。ベルタワーの由来となる鐘で、毎日正午に自動で鳴らされるそうです(音を聞く機会はありませんでしたが)。

屋上は展望デッキになっています。

港方面を眺めると絶景です。

市街地側です。目の前の庭園はシュプリーム・コート・ガーデンズ(Supreme Court Gardens)です。その名の通り、最高裁判所の庭で、自由に入ることができます。

シュプリーム・コート・ガーデンズ(Supreme Court Gardens)

シュプリーム・コート・ガーデンズ(Supreme Court Gardens)に行ってみました。

中は広い芝生になっています。散歩している方がいらっしゃいました。

もちろん裁判所があります。西オーストラリア州最高裁判所(Supreme Court of Western Australia)です。

裁判所の前に、セント・ジョージ大聖堂(St George’s Cathedral)があります。パースで随一の教会(イギリス国教会)です。19世紀末に建てられたそうです。中に入って鑑賞することができます(入場無料)。ステンドグラスやパイプオルガンが素晴らしいそうです(中に入ってないので・・・)。

パース市街観光4 パース東部の観光

総督官邸

裁判所の東隣に総督官邸(Government House)があります。こちらの庭園は12:00~14:00の2時間しか入ることのできない場所です。

綺麗に整備された芝生の庭園になっています。入場にチェックなどは無く、無料です。地元の方がコーヒーを片手に歩いていたり、ウォーキングしたりしていました。

こちらが総督邸です。入ることはできません。

庭園にはバラ園などもあって美しく手入れされています。

セント・メアリーズ大聖堂(Saint Mary’s Cathedral)

マレー・ストリートをずっと東に向かうと、セント・メアリーズ大聖堂(Saint Mary’s Cathedral)に突き当たります。パース駅から10分くらい歩けばたどり着けますが、Red CATの無料バスを利用すると楽にアクセスできます。

敷地面積も広く手入れされた芝生の庭園を抱えた大聖堂です。19世紀の建築です。

無料で中を見学できます。ステンドグラスの美しい教会です。

パース造幣局(The Perth Mint)

セント・メアリーズ大聖堂(Saint Mary’s Cathedral)からさらに東へ5分くらい歩くと、パース造幣局があります。やはりRed CATの無料バスが便利です。

19世紀に建てられたそうです。世界一大きい金貨が展示されています。

中に入るにはツアーでないとだめで、25AUDかかります。どうせ英語でまくしたてられても、何言ってるかわからないですからね。お値段もかかりますし、ツアー開始を待つのも面倒なのであきらめました。

まとめ

パース市街の観光スポットは少ないと言われていますが、意外にいろいろあります。19世紀に始まった街づくりが、200年かけて発展してきた歴史を感じることができます。

おすすめスポットとして、キングス・パークとベルタワーは外せないと思います。また、パース駅前のショッピングストリートやエリザベス・キー周辺の散策もいいですね。冬季の方が快適に観光できます。

Transperth公式HP<https://www.transperth.wa.gov.au/>より引用

市街地中心部にバス無料ゾーンがあり、観光に便利です。また、CAT BUSという無料バスもあり、観光の足に役立ちます。上手に利用しましょう。

次回はフリーマントルの街を紹介したいと思います。

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