目次
はじめに
2021年秋に島根県出雲空港を訪れました。
島根には石見空港もありますし、県庁所在地の松江市は鳥取県の米子空港からリムジンバスがあり、所要時間は45分でわりと近いです。それでも、松江市からだと出雲空港の方がリムジンバスで35分と近いですし、有名な出雲大社へむかう観光客も多いため、出雲空港が島根県のいちおし空港になると思います(いち関西人の視点ですが)。
出雲空港は島根県運営の地方管理空港です。宍道湖の西岸の出雲市内に位置し、JR出雲市駅から東に15km、松江駅から西に15kmと、二つの都市の真ん中に位置します。出雲市の方が時間的には少し近いです。
空路以外の路線は、JR岡山駅からの特急やくもになります。大阪から松江まで新幹線を使っても3時間40分くらいで、伊丹空港→出雲空港の約50分ですから、時間的には空路が圧勝になります(バスの時間を入れても2時間30分かかりません)。名古屋、東京からだと、さらに差が開いてしまいます。
2022年現在、羽田(JAL)、仙台(FDA)、静岡(FDA)、伊丹(JAL)、小牧(FDA)、隠岐(JAC)、福岡(JAC)との便が設定されています。JAL系ばかりですが多方面への路線が就航しており、米子空港(ANA便羽田線のみ)、石見空港(ANA便羽田線のみ)と比較すると対照的です。
また、国際線用のゲートがありますが、運休中です。
今回は島根県滞在時間わずか4時間ですが、空港だけでなく松江まで足を延ばしてみました。超弾丸旅行のドタバタ具合をご覧ください。
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出雲空港にやってきました
2021年秋。ふとその週末の午後に予定が空いていることに気がつきました。コロナ禍も落ち着いてきたので、のっそり旅に出たい。大阪から日帰り旅するといっても、午後だけだと近場かな。
最近の私は飛行機旅がマイブームです。安く済ませるなら関空からピーチのLCC旅。だけど、ピーチだと飛行機から降りた瞬間に折り返し便のチェックインタイムリミットになってしまいます。
ANAの「今週のとくたびマイル」も魅力的。通常より少ないマイル数で旅できます。問題は、水曜日0時の争奪戦で頑張らないと、希望する便を確保できません。今回は少し間に合わないみたいでした。
で、伊丹空港からの半日往復旅を探しました。条件として、①JAL特便あるいはANAバリューに空席があり、②週末の午後半日で往復出来て、③利用したことのない空港を訪問できる。④できれば観光もできればよし。⑤ある程度お安い価格でないとね。
最初は、但馬空港を考えたのですが、半日で往復すると滞在時間が無くなってしまいます。午後からの便数が無いと無理です。いろいろ悩んだうえで、今回は出雲に向かうことにしました。
米子空港
伊丹空港からJAL2355便(J-AIR運行)で出雲空港へ。窓の外に湖に突き出た空港が見えてきました。ここに着陸するのかな・・・と思ったら、そのまま放置して飛行機は進んでいきます。どうやら、米子空港だったみたいですね。
そのまま松江の上空を飛行します。国宝松江城が眼下に見下ろせます。
しばらくすると宍道湖が見えてきて、空港に着陸。今度こそ出雲空港です。
ボーディングブリッジからターミナルビルを眺めます。縁結び空港の由来は、出雲大社の御利益に由来します。私にはありがたいことに縁を結んだ方がいらっしゃるので、新しい縁結びは不要です、うん。
空港から主要駅に向かうリムジンバスは、飛行機の到着後10分すると出発します。秋の日の入りは早いので、今のうちに空港の外を見ておかないと、真っ暗になってしまいます(たぶん)。
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出雲空港 3階 送迎デッキ
いつもは1階の到着フロアから見学ですが、今回は送迎デッキへまっしぐらです。リムジンバスが出てしまう前に、ひととおり見ておかないと。
3階のレストラン街の中を抜けて、送迎デッキに向かいます。
送迎デッキはややこじんまりとしています。航空写真ファンにとってありがたいことに、フェンスには望遠レンズの邪魔にならないように大き目の穴が開いています。
フェンスの向こう側、滑走路の向こう側には宍道湖が見えます。米子空港と同じく、滑走路の一部が湖に飛び出しています。
送迎デッキにはベンチがあるので、滑走路を眺めながらくつろぐことができます。ただし、風よけや屋根が無いので、夏や冬など気候の厳しい季節はつらいかもしれません。
出雲空港まで乗ってきたJ-AIRの機体が駐留しています。エンブラエル190と記憶しています。
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リムジンバスでJR松江駅へ、そして松江城へ
出雲空港からの公共交通機関は、バスでの移動になります。出雲市駅と松江駅には、各フライトの出発時間・到着時間に合わせてバスが連絡しています。時間帯によっては、出雲大社や玉造温泉に向かうこともできるようですが、本数が少ないので連絡するフライトは少ないです。
今回、私はJR松江駅に向かおうと思います。空港発のバスに乗るには、空港内1階でチケットを購入する必要があります。各種電子マネーが利用可能です。逆に、空港に向かうには、バス車内で運賃を投入することになります(注:松江しんじ湖温泉駅などでチケットを購入しておくこともできます)。
1階到着フロアからターミナルビルをでると、目の前にリムジンバスが停車しています。JR松江駅行きとJR出雲市駅行きの2台が縦列に並んでいました。
ALWAYSの映画で有名な、一畑電車のグループ会社が運営するバスです。
バスは途中で高速道路(山陰道)を利用し、JR松江駅まで35分程度で結びます(終着は松江しんじ湖温泉駅で41分かかります)。
高速をおりると、宍道湖の湖畔東端を北上します。ちょっと天候が悪くて、宍道湖は荒波が立っていました。
宍道湖に浮かぶ小島が見えました。「嫁ヶ島」です。鳥居もありますね。竹生島神社という神社があるそうです。
早く着くかなと思っていたら、松江駅周辺で赤信号だらけ。予定通り35分でJR松江駅に到着です。時間は15:50です。
島根県の主要駅、JR松江駅です。コロナ禍の影響で、山陽方面と結ぶ特急は運休が発生していました。利用客も減少しているみたいです。JR松江駅から、米子空港行きのリムジンバスも出ています。米子空港までは45分くらいらしいです。
今回私は、松江城を訪問するつもりです。日本に城は多いですが、現存天守は少なく、松江城は数少ない現存天守で国宝に指定されています。
駅前にバスターミナルがあります。松江城前(正確には国宝松江城県庁前停留所)に向かうバスはいくつ路線がありますが、どれが松江城を経由するかわかりにくいですね。10分に1本程度はあるのですが、全部行先がバラバラです。
事前に時刻表は念入りに調べておきました。ちょうどリムジンバスがJR松江駅に着いたときに、遅れていた15:45出発予定のバスが出発していきました(松江駅始発のバスはむしろ少ないです)。うーん、残念。
多くは2番乗り場あるいは3番乗り場からの出発です。16:04発のバスで松江城を目指します。
国宝松江城県庁前のバス停で下車します。ここから大手門まで徒歩3分くらい。16:15ぐらいになっていました。
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松江城を観光
実は、松江城天守の中に入るには、16:30までに受付が必要です。時間があまりありません、急ぎましょう。
天守は丘の上です。必死で昇っていきます。急な坂はありませんが、さすがに息切れしますね。
幸い受付を通過することができました。手指の消毒と訪問者の名前や電話番号の提出を指示されました。コロナ禍下ですから、致し方ありません。
天守の内装はやはり木造ですね。急な階段を昇っていきます。
天守最上階まで登りました。17時には閉館するので、ここでもあわただしいです。気温は10度台前半なのに、厚手の上着のせいか、かなり暑く、汗がにじみ出てきます。
最上階から西方面の景色です。夕陽が雲間からさしていますね。宍道湖周辺の景色を堪能しました。帰りのバスの時間もあるので、早々に天守から撤収です。
松江城の敷地内には、松江神社があります。松江城を治めていた松平氏などが祀られているようです。
さて、バスで駅に向かいましょう。松江城周辺のバスの経路は少し複雑です。先ほどの県庁前バス停は逆方向のバス停がありません。街の中心部に向かう路線も、北側に向かう路線も、県民会館周辺をぐるっと回っていくようです。とりあえず、県民会館前バス停で待っていると、どこに向かうバスもやってくるみたいです。
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松江しんじ湖温泉駅
一畑電車のターミナル駅、松江しんじ湖温泉駅にやってきました。時間は17時過ぎで、日没時間は過ぎています。松江城から西方向にあり、お城からほど近い場所です。私はバスで向かいましたが、徒歩でも15分くらいで着きます。
松江しんじ湖温泉駅は始発駅になります。線路はここで行き止まり。車両止めのこちら側がガラス張りになっています。
駅前には足湯があります。写真では混んでませんが、このあと人が多くなり、足湯を堪能する機会を逃しました。残念。
松江しんじ湖温泉駅は出雲空港行きリムジンバスの始発場所でもあります。4番乗り場から出発です。17:20発のバスで出雲空港に向けて出発です。
バスから宍道湖大橋の夜景です。バスはJR松江駅を経由し、41分かけて出雲空港に向かいます。
宍道湖も暗くなってきました。
18時過ぎに出雲空港に戻ってきました。
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出雲空港を探索
出雲空港 1階 到着フロア
1階到着フロア前にバスが到着。ターミナルビルに入ります。
1階の到着フロアにはチェックインカウンターもあります。こちらの空港はFDA、JAL(JAC)が就航しているので、カウンターはFDAとJALの2社が設置されています。
観光に走り回ったので、これから夕食にしましょう。
出雲空港 3階 レストランフロア
3階の送迎デッキ手前にレストラン街があります。3店舗ありますが、出雲と言えばそばですよね。奥出雲そば処一福さんにおじゃましました。
出雲割子そばの「琴禅割子」を注文しました。表の看板で一番目立っていたメニューです。注文して5分くらいで提供されました。
写真ではバラバラになっていますが、割子そばなので、3つのそばの入った容器は重なった状態で提供されます。マイタケ天麩羅、なめこ、とろろの3種類のそばです。上から順番に汁を注いで食べていきます。最後はそば湯で〆ですね。
そのあと、送迎デッキへ。予想通り、あたりは真っ暗です。
到着したばかりの便が駐留しています。折り返し羽田行きになります。この後、伊丹からの便が到着しましたが、やはり夜間飛行のフライトを撮影するのは難しいですね。まともな写真にならなかったです。
夜間の滑走路ですが・・・真っ暗で見えないですね。
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出雲空港 2階 出発フロア
2階に降りてきました。写真では保安検査前はガラガラですが、この後長蛇の列ができました。早めに保安検査場を通過しておけばよかったと、あとで後悔することになります。
保安検査場前に銅像がありました。出雲阿国の像です。安土桃山時代に活躍し、京で独自の踊りを有名にした、出雲地方出身の女性です。
さらに奥には、ベンチが並んでいて、休憩スペースになっています。その休憩スペース前に、出雲大社を模した?しめ縄などが飾られていました。
出発まで1時間くらい残っていたので、カードラウンジでゆっくりすることにしました。出雲空港エアポートラウンジです。こちらでくつろいだ後、出発の40分前くらいに保安検査場へ向かいました。
保安検査場前は大行列ができていました。福岡行き、羽田行き、伊丹行きの3便の出発が集中していたため、保安検査場は大混雑。私は通過するのに20分以上かかってしまいました。保安検査場は出発の20分前までに通過する必要がありますが、並び始めてから通過に20分以上かかるのは空港側の問題じゃないかなあ。
出雲空港の保安検査場には、優先検査場はありません。早め早めの行動が大事ですね。
出雲空港 2階 保安検査場通過後
保安検査場通過後は、JAL系ショップBLUE SKYがあります。ちょっとした軽食も提供していましたね。早めに通過して、こちらで食事をするのもありかもしれません。航空会社ラウンジは無いので、ふつうにベンチで待つ必要があります。
保安検査場が大混雑だったので、乗客が集まるのも遅れ気味。搭乗開始も少し遅れていました。
さあ、空港を後にして、滑走路に向かいます。本日の出雲空港最終便JAL2358、伊丹空港に向かってテイクオフです。
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まとめ
2021年秋に訪問した出雲空港の模様と松江城観光の様子をアップさせていただきました。コロナ禍もひと段落したせいか、出雲空港内は大混雑でしたね。保安検査場前の長蛇の列は疲労感をかなり増大させました。
わずか4時間の滞在時間ですが、私らしい弾丸旅行になったと思います。乗継の時間が綱渡りなのが、いつもハラハラですね。飛行機やバスが遅延したらアウトです。今回もなんとかうまくいきました。
半日あれば山陰まで弾丸旅行も可能です(私限定かな?)。極端な場合では、空港だけ堪能してとんぼ返りしたりしますしね。
松江城を訪問したことが無かったので、目的が達成できて満足。松江城の空撮にも成功し、言うことなしですね。
出雲空港は出雲大社をはじめとした観光客が訪れます。就航路線、就航便数も地方空港にしてはかなり多い方です。できれば航空会社ラウンジが欲しいですが・・・競合会社路線がないので難しいかもしれませんね。
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