【空港情報】紋別空港 オホーツク海を望む空港・修行僧の聖地

はじめに

2023年春に北海道の紋別空港(愛称:オホーツク紋別空港)を訪れました。愛称の由来となるオホーツクを望む空港で、最寄の街は紋別市です(空港の住所も紋別市)。

空港は北海道が管理する地方管理空港で、ターミナル運営は紋別市などが出資するオホーツク紋別空港ビル株式会社になります。

滑走路は北西から南東に2,000m伸びていて、ジェット機が運用可能です。2023年現在、紋別空港には、羽田便(ANA1便)しか就航していません。

就航路線が少なく厳しい運営の空港のため、周辺自治体からの支援が常設されています。紋別市など周辺8市町村在住者は搭乗時に補助が受けられます。また、最近は飛行機修行僧の紋別タッチ(羽田空港から紋別空港に乗ってすぐに折り返すこと)が知られていて、タッチ乗客に特別サービスが提供されています。修行僧の聖地になってきていますね。

私も日本各地の空港を巡る過程でタッチしていますので、他人事ではありません。紋別空港の場合、1往復しか便が無いのでタッチ搭乗しないと日帰りが無理なんですよね。私の場合、すでにANAのSFCは取得済みなので、遊覧飛行しているだけですが。

紋別空港は私の大好きなラウンジがありません。ボーディングブリッジはありませんが、しっかりとしたターミナルビルが用意されています。

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紋別空港へのアクセス

紋別市には駅が無いので(1989年に廃線)、紋別空港の最寄り駅は石北本線の遠軽駅(遠軽町)になります。遠軽駅(遠軽バスターミナル)から空港へのバスは所要時間70分ですが、3日前までの事前予約制になります。フライト時刻に合わせて運行していて、利用するには搭乗チケットが必要です。

紋別市街と空港の間も無料バスが運行しています。紋別バスターミナルとの間は7kmくらいなので、17分で結んでいます。運行便にあわせて運行していて、こちらは予約不要です。

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ANA375便で紋別空港へ 羽田空港でまさかのトラブル発生

紋別空港にはANAウイングスの羽田便しか運行していません。私の搭乗便は第2ターミナルのサテライトから出発でした。

サテライトは第2ターミナルと繋がっていないので、連絡バスに乗車する必要があります。搭乗のためにサテライト行きのバスのりばに向かってみたのですが・・・。

2022年当時のサテライトバス乗り場へ向かう通路

あれ?バス乗り場に行く通路が無い!

このときはかなり焦りましたね。バスの出発は約5分毎で所要時間5分ですから、最大10分必要になります。右往左往しているうちに残り15分を切って、やばい、乗り遅れた・・・。

知らなかったのですが、2023年4月13日から、第2ターミナルサテライト行きバスのりばが沖止め用のバスラウンジへ移動していたようです(ターミナルとサテライトを連結する工事の影響です)。ようやくバス乗り場を見つけて、乗車します。時間に余裕をもって連絡バスに乗ろうとしてこれですから、乗り遅れる方もいるんじゃないかなあ。バス乗り場の場所が変更するとは思わないですしね。ひどいトラップです。

同じ連絡バスには10人くらい乗車していました。出発予定時刻の10分前にバスが出発しました。バスの経路も長くなっているので、焦りは増します。

サテライトに到着し2階に昇ります。出発5分前ですから、搭乗ゲートがクローズしていてもおかしくない時間です。必死で搭乗ゲートまでダッシュ。幸い搭乗可能でした。地上係員さんたちに謝りながらゲートを通過します。

よく見ると、サテライトの他のゲートは出発予定がありません。どうやら、同じバスの乗客は全員同じ便に搭乗だったようです。ですが、みなさん余裕で歩いてきているんですよね。あれ、焦って必死の形相になっている私だけ馬鹿みたい。

いつも優先搭乗するために早くゲート前に来ているので、こんな経験は何年ぶりかなあ。みなさん、出発遅延の原因になるので、搭乗ゲートには10分前までに着きましょう(私は猛省しております)。

今回の羽田空港の写真が無いのは、焦ってたからではなく、羽田空港第2ターミナル内の写真撮影が禁止になったからです。

バタバタしたなか(バタバタしているのは私だけですが)羽田空港を離陸します。

青森市街地を見下ろしながら、津軽海峡に抜けます。

苫小牧付近で北海道に入り、新千歳空港を見下ろしながら北東に進みます。

オホーツク海側の海岸線に到達です。紋別市街を見下ろす位置で右(南東)に旋回し、いったん紋別空港の上を通過していきます。紋別空港の南東に進んでUターンし、北西方向に向かいました(ずいぶん遠回りというか、面倒な経路ですね)。

紋別空港に着陸しました(写真は滑走路北西端)。

滑走路端でUターンして、南東方向を向きます。ターミナルビル(写真左奥)に向かってタキシングです。オホーツク海は左方向になります。

今回搭乗した、ボーイングB737-800です。ANAウイングスはDHC8-Q400とB737-800の2種類の機体しかありません。

紋別空港はボーディングブリッジが無いので、沖止めになります。機体から降りて、ターミナルビルまで徒歩です。

到着と書かれた入り口から入ります(出発時もここから出てきます)。

到着客は出発待合室の中を進みます。到着便は35分後出発の折り返し便(ANA376便)になるので、すでに乗客の多くは待機中です。

手荷物受取所に入ります。ちゃんとしたベルトコンベアが用意されています。

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紋別空港ターミナルビルを散策

紋別空港のターミナルビルは2階建てです。

1階 チェックインカウンター&到着ロビー

到着口から1階到着ロビーにでました。右前方にレンタカー受付があります(ニッポンレンタカーは2023年5月末をもって運用終了です)。

あざらしがお出迎えです。なぜかフライング・ホヌもいますが、紋別空港ではエアバスA380は大きすぎて受け入れできないでしょう。

くまやしかもいました。自然豊かな地域ですからね。

到着ゲートから出て右方向奥にはチェックインカウンターです。こちらの空港ではANA便しか運行していないので、ANAのカウンターしかありません。

1階にはカウンターのみのカフェ「オホーツクブルー」(営業時間11:30~14:00)と土産ショップ「北海道オホーツク村紋別空港店」(営業時間10:00~14:30)があります。1日1便だけなので、店舗の運営時間も短時間です。

1階は吹き抜けになっていて、2階へ階段で昇ることができます。保安検査場は1階です。

ターミナル前を散策

ターミナル前にはタクシー乗り場と無料連絡バス乗り場があります。

道路を挟んで向こう側には無料駐車場が広がっています。

紋別空港は1999年に移転したばかりなので、建物を含めて比較的新しいです。さて、ターミナル内に戻りましょう。

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2階 送迎・見学デッキ

2階に昇ります。細い通路の先には会議室などの空港事務施設があるだけです。送迎・見学デッキに出てみましょう。

デッキはこじんまりとしています。ターミナルの壁際にイスが並んでいて、屋根もあるので、飛行機到着まで楽に待つことができそうです。滑走路側のフェンスには、望遠レンズも利用可能な横長のスペースがあるので、飛行機の撮影には問題なさそうです。

問題は、駐機場の正面に柱があって邪魔になること。

そもそも1日1便しかないので、離発着を撮影するには宿泊が必須になります。

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1階 搭乗待合室へ

1階の保安検査場前は1レーンしかありません。優先レーンもないです。1日1便しか就航していない空港ですからあたりまえかもしれません。

搭乗待合室内には出発ゲートは1つだけです。ちいさな待合室なので、満席近い乗客になると待合室内はかなり混雑します(B737-800の収容人数は166人)。

ショップやレストランも無く、あるのはトイレや自動販売機くらいです。

さて、搭乗機まで地上を歩いて行きましょう。

タラップを昇って、飛行機に搭乗です。

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まとめ

2023年春に訪問したオホーツク紋別空港の模様をアップさせていただきました。1日1便しか運行されないローカル空港ですが、ターミナルビルは新しくて大きく、整備されています。

繁忙期でもなかったのですが、搭乗率は高く、利用客は多い印象でした。空港内もかなり混雑していました。修行僧の聖地になっていて、今回の搭乗でも、私が見ただけでも何人か到着ゲートからすぐに保安検査場に吸い込まれていく方がいらっしゃいました。

これだけ搭乗客が多ければ、もう少し便数をふやしてもいいような気がしますが、私の訪問時にたまたま利用客が多かっただけかもしれません。

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