【国内鉄道旅】2009年東京から 乗り鉄旅(3) 奥出雲おろち号と三段式スイッチバック・おろちループ

はじめに

2009年鉄道の旅のつづきです。JR東京駅からサンライズ出雲に乗って島根県出雲地方へ。岩見銀山、出雲大社、一畑電車の旅、宍道湖温泉と観光を続けています。今回はJR松江駅から旅を再開です。

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木次線を南下 

前日は松江宍道湖温泉で一泊しました。宍道湖温泉からJR松江駅までバスで10分もかかりません。ここからはJRで旅していきます。

松江駅から宍道駅までJRで20分程度。宍道駅は木次線への乗換駅です。

木次線は山陰本線の宍道駅から広島県の備後落合駅を結ぶ非電化単線ローカル線です。2018年にJR三江線(広島県三次~島根県江津)が廃止されて以降、木次線が次の廃止ターゲットになる情報がちらほら。特に出雲横田駅~備後落合駅間は、乗車客が少なく定期的に冬季運休となっているため、存続が危ぶまれています。観光路線としては抜群なんですけどね。

JR宍道駅から木次線の普通列車 キハ120形気動車に乗り換え、木次駅に向かいます。

木次駅に到着しました。ここから観光列車「奥出雲おろち号」に乗り込みます。奥出雲おろち号はDE15ディーゼル機関車に牽引されたトロッコ列車で、木次駅から備後落合駅まで向かいます。DE15は2021年に引退し、2022年現在はDE10のみが運用されています。奥出雲おろち号自体も2023年に引退が決定しています。

牽引するディーゼル機関車は奥出雲おろち号の特殊塗装がされています。

牽引される客車は12系客車2両編成です。

奥出雲おろち号は木次線の山間部を走行していきます。

トロッコ列車なので、列車の外の風が直接車内に入ってきます。車両は林間をひた走ります。

駅に停車するたびに、車内やホームに販売員さんがやってきてくれます。車内販売の場合、一駅間乗車されるのですが、帰りの列車が無いので、乗ってきた車が次の駅まで列車と併走して、その車で帰っていきました(笑)。

出雲三成駅で販売されていた仁多牛べんとうを購入し、昼食としていただきました。

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木次線の三段式スイッチバックとおろちループ

列車は出雲坂根駅に到着。列車の先端から進行方向を見ると、前方の線路が途切れています。木次線はこの駅でスイッチバックとなり、進行方向が反転します。路線は逆Z字の左下から右下に来て、左上方向に反転します。

駅票の下には、両側に隣の駅名が書かれていますが、どちらに向かうにも駅から入って左方向(北西方向)になります。なお写真の駅舎は2010年に改築されています。

駅には延命水があります。狸の置物が迎えてくれます。

進行方向は逆方向になります。左側の線路から入線してきましたが、反転して右側の線路に入っていきます。

列車の左方向に見えるのが入線してきた線路です。列車の進行方向は右奥方向です。線路が分かれていきますね。

進行方向は右方向。窓の外に(トロッコ列車なので窓はありませんが)分かれていく線路が見えます。

最後尾から後ろ方向を見ています。写真のまっすぐ先の線路からやってきてトンネルに入っています。この後、2度目の反転があり、左方向に分岐する線路に入っていきます。

2度目の反転後、右前方に、先ほど見た出雲坂根駅が見下ろせます。スイッチバックならではです。

その後、トンネルを抜けると右前方に国道314号線のループ線が見えます。奥出雲おろちループです。奥出雲おろち号の名前の由来となったループで、木次線で有名な車窓観光スポットです。

このループ線ができたために、地域の交通の便が良くなり、木次線の地位が低下しました。木次線の観光スポットができたために、木次線が廃線の危機になっているのは残念な話です。

奥出雲おろち号は木次線の端駅で終着駅である備後落合駅に到着しました。気がつけば広島県に入っています。60kmの区間ですが、2時間20分くらいの所要時間です。途中で停車時間が長めの駅があったとはいえ、なかなかの所要時間。たしかに移動手段としてはローカル線が車に勝つのは厳しいです。

時間は12時を回ったくらい。昼食は既にとっています。旅はまだ続きます。

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まとめ

2009年の東京駅からの鉄道旅です。今回は石見銀山訪問のあと、出雲大社、一畑電車、宍道湖温泉、奥出雲おろち号乗車と島根観光を続けています。今回の旅はまだまだ続くのですが、この後はあまり皆さんの期待する(?)方面には進みません。すみません。ですが、もう少しお付き合いいただければ幸いです。

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