はじめに
今回も近鉄路線の旅記録です。2024年夏の近鉄けいはんな線(奈良県)の乗車記録です。近鉄田原本線、近鉄生駒線と乗り継いできました。生駒駅から出発です。
近鉄けいはんな線は、大阪メトロ中央線の長田駅から近鉄東大阪線を東に延伸するかたちで学研奈良登美ヶ丘駅まで開通しています。近鉄けいはんな線は長田駅から学研奈良登美ヶ丘駅の18.8kmです。
けいはんな線はほぼすべての便が大阪メトロのコスモスクエア駅まで乗り入れます。地下鉄に乗り入れを前提として規格をあわせて建設されたので、近鉄では唯一の三軌条が採用されています。パンタグラフや架線が不要な反面、サードレールが必要で、最高速度が抑制される方式です。
経緯はよくわかりませんが、生駒駅より大阪側は大阪メトロ中央線も含め、路面電車と同じ軌道扱いです。生駒駅から東側は鉄道です。
今回乗るのは上下分離方式で建設された生駒駅~学研奈良登美ヶ丘駅の8.6kmです。大阪府内はアーバン路線らしい車窓と乗車人員ですが、学研奈良登美ヶ丘駅まで来ると田園風景も垣間見えます。電化複線なので、ローカル線とは言えませんね。
リアル桃鉄の近鉄1日フリー乗車券(京都・奈良)は、生駒駅から東側しか利用できないので、近鉄けいはんな線の終着駅を訪ねてみました。
近鉄生駒駅から学研奈良登美ヶ丘駅へ
生駒駅から学研奈良登美ヶ丘駅までわずか3駅です。
生駒駅ではけいはんな線とその他の近鉄線(奈良線・生駒線)と改札が分かれています。けいはんな線側に入ります。ちゃんと1日乗車券は自動改札機で利用可能でした。
けいはんな線は1,2番ホームから発着します。
路線のテーマカラーはグリーン(ライムグリーン)です。
学研奈良登美ヶ丘駅行きが入線してきました。近鉄の車両ですが、三軌条対応の車両です。
近郊線らしいロングシートの列車です。
生駒駅を出てすぐに長いトンネルに入ります。途中駅では地上に出ますが、トンネルを出たり入ったりを繰り返し、約10分で終着駅の学研奈良登美ヶ丘駅に到着します。
学研奈良登美ヶ丘駅とは
学研奈良登美ヶ丘は奈良市内に位置します。
駅周辺は市境や県境が入り組んでいて、少し歩けば生駒市や京都府に入ります。
終端方向です。学研奈良登美ヶ丘駅は1面2線の高架駅になっていて、先端には車止めがあります。ホームの端あたりにくると、生駒市内になります。
生駒駅側を見ます。左前方にイオン奈良登美ヶ丘が見えますが、この辺りは生駒市内なので正確には登美ヶ丘ではありません。
けいはんな線を東方向に延伸するプランが以前からあるようですが、コスト面の問題もあり具体化していないようです。北陸新幹線駅が精華・木津方面にできれば延伸する理由にもなったでしょうが、当時の奈良県が拒否したのでかなり遠くなってしまい、延伸の理由にはならなくなっています(2024年現在、新幹線駅はJR片町線の松井山手駅付近に建設する案が有力になっています)。
この付近の駅は学研と冠されている駅がいくつかあります。また、けいはんな線の「けいはんな」は漢字で書くと京阪奈ですが、けいはんな線は京都に通じていません。
このけいはんなは京阪奈丘陵と呼ばれる枚方ー京田辺ー精華ー奈良市北部一帯を指しているようです。この辺りは、関西文化学術研究都市(簡略化して学研都市)として一体的に開発されてきた経緯があります。学研都市の北部はJR学研都市線(片町線)、南部はけいはんな線が交通の便を担っています。
中央新幹線(リニア線)の駅がこの付近に建設される計画もあります(正確な場所はまだ未定のようですが)。リニア駅の経済効果は北陸新幹線の比ではないでしょうね。
駅前にはバスロータリーがあります。終着駅で乗り換え鉄道路線が無いため、東に向かうにはバスしかありません。京都府内のJR祝園駅、奈良市北部の近鉄高の原駅、南下して近鉄奈良線の学園前駅などにバス路線が延びています。
さて、乗り換え路線が無いので、けいはんな線で戻ろうと思います。アルミ色の列車がやってきました。大阪メトロの車両です。
こちらもカラーリングは違いますがロングシートです。
再び列車に揺られ、生駒駅に戻ってきました。
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まとめ
2024年夏の近鉄けいはんな線(奈良県)の乗車記録です。大阪市内から直行できるアーバン路線で、利用者も運行本数も多い路線です。
生駒駅より東側は2006年に開通した比較的新しい路線です。駅周辺にはニュータウンが建ち並び、路線延伸とともに開発されてきた経緯があります。生駒線や田原本線周辺と違い、新しい街並みが田園風景の中につくられています。
次回は生駒駅に乗り入れる第4の近鉄路線に乗車してみたいと思います。