はじめに
今回の記事は2016年に乗車した、石川県のJR七尾線とのと鉄道の旅です。
石川県能登半島を縦断する鉄道路線、JR七尾線(津幡ー和倉温泉)とのと鉄道(和倉温泉ー穴水)を旅します。前回の記事で能登半島最北端駅の穴水駅にやってきました。今回はそのつづきです。
のと鉄道 穴水駅
のと鉄道の穴水駅にやってきました。
穴水駅は石川県最北端の鉄道駅で盲端駅になっています。ここから北の輪島や禄剛埼に向かう公共交通機関は路線バスしかありません。
穴水駅は、古くは国鉄能登線と七尾線の乗り換え駅で、比較的規模の大きな駅です。能登線や七尾線の輪島方面は廃線になり、北端のターミナル駅になっています。みどりの窓口も備わっています。
道の駅あなみずも兼ねているようで、駅前には車が多数停車しています。
道の駅らしく、物産展も設けられています。また、バスターミナルでもあるようです。
駅構内は2面4線です。線路は多いですが、駅舎と直結している1番線(写真中央右寄り)以外は実質使用していないようです。
0番線にはのと鉄道NT800形気動車が留置されています。こちらはもう動かないそうです。
駅の北側には少し線路が伸びていますが、車止めが設置されています。のと鉄道の線路はここまでです。
のと鉄道観光列車「のと里山里海号」
1番線に列車が入線してきました。のと鉄道NT302 観光列車「のと里山里海号」です。2両編成になっています。
2015年に誕生した観光列車です。コロナ禍で一時期運休後に運行再開されていたのですが、2024年の震災で再び運休しています。私の乗車した2016年当時は、もちろん現役バリバリです。
スイーツプランきっぷ3,000円を購入していました(2020年以降、チケットルールが変更されています)。
エンブレムは能登半島の海と山をイメージしています。
車内はボックス席と海側のカウンター席、山側のラウンジ席があります。アテンダントの方が乗車されます(着物姿の方と武者姿の方がいらっしゃいました)。
先頭側の車窓はこんな感じ。
全席指定です。私は海側カウンター席でした。
出発するとスイーツとコーヒーが提供されました。
往路でも通った乙ヶ崎トンネルを通過します。
トンネル内壁はこんな感じに見えます。
七尾湾西岸を南下していきます。窓の外には海が広がります。
能登中島駅には10分ぐらい停車します。
駅構内にはオユ10形郵便車が留置されています。
鉄道郵便輸送は1980年代に貨物輸送に転換されたため、現役の郵便車はありません。
車内は現役当時の面影を再現されています。
さて、列車に戻りましょう。
和倉温泉駅に到着です。列車は七尾駅まで運行されますが、ここで下車します。
観光特急「花嫁のれん」
和倉温泉駅に到着すると、豪華な雰囲気の列車が停車していました。観光特急「花嫁のれん」です。
花嫁のれんは2015年にのと里山里海号と同時に運行開始されました。ダイヤはのと里山里海号と接続します。2024年秋現在、震災の影響で運休中です。
キハ48形気動車をベースに改造した車両です。あの武骨なキハ48形がこんなおしゃれな車両になるんですから不思議ですね。
キハ48形 リゾートみのり
国鉄時代の気動車は、さまざまな観光列車に改造されています。キハ48形はJR東日本の「リゾートシリーズ」や「ふるさと」などが有名です。
気動車ですからディーゼル車です。和倉温泉ー金沢間は電化されているのですが、気動車が走ります。
和倉温泉ー金沢間は通常の特急も運行されています。2016年当時はサンダーバード、はくたか、しらさぎなどがありました。2024年現在、北陸新幹線の敦賀延伸に伴い、特急「能登かがり火」のみの運行になっています(車両はサンダーバードの683系を引き継ぎ)。
側面のラッピングも豪華絢爛に見えますね。
車両は2両編成です。個室、カウンター席、4人ボックス席、2人対面席などがあります。
カウンター席に座りたかったのですが、2人席しか確保できませんでした。
愛称となっている「花嫁のれん」が飾られています。石川県の伝統で、花嫁の嫁入り道具だそうです。
全席指定です。乗車には指定席特急券が必要です。また、車内サービスを受けるためには、別途サービス券の発券が必要です。
花嫁のれん2号は軽食サービスになります。
加賀屋さんの監修で作成されているようです(2024年冬現在、加賀屋さんも休業中だそうです。2026年再開を目指しているそうで、頑張ってほしいと思います)。
豪華なお弁当ですね。おいしくいただきました。
JR金沢駅に到着しました。今回の能登の旅はこれで終わりです。
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まとめ
2016年に乗車した石川県能登半島鉄道旅でした。JR七尾線とのと鉄道の列車に乗車してきました。観光列車「のと里山里海号」と「花嫁のれん」は、上質な車内飲食サービスを楽しむことができ、旅情を高めてくれました。
残念ながら、2024年末現在、両列車とも運休中です。能登の震災の傷跡はまだまだ深いようです。観光訪問のハードルも残っています。以前の状態を取り戻す復興が期待されます。