【国内鉄道旅】2012年札幌駅から夜行列車の旅 寝台特急「カシオペア」

はじめに

旅行が大好きのタビズキです。今回はブルートレインの旅記録です。1999年~2016年の間、大阪と札幌をつないでいた寝台特急「カシオペア」の乗車記録です。

今回の旅は2012年のものです。カシオペアの車両「E26系客車」は、2023年現在でもまだまだ運用中で、JR東日本管内のツアー列車として運用されています。

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札幌駅でカシオペアに乗車 

今回のスタートはJR札幌駅です。寝台特急「カシオペア」は、札幌駅と札幌駅を結んでいました。ななつ星や四季島がデビューしていない当時、カシオペアはあこがれの豪華寝台列車という位置づけでした。

EF51形電気機関車に牽引されて入線してきました。寝台急行「はまなす」にも使用されている機関車です。

全身シルバーでコーティングされた車体です。日本の寝台列車の多くはブルーに塗装された客車で、ブルートレインの名の由来となっているのですが、カシオペアは塗装から一線を画す存在でした。

最後尾車両の最後尾にある展望室は、後方のパノラマが楽しめます(逆に、停車する駅々でのぞき込まれるという辱めを味わえます)。ただし、上野行きの場合は、目の前に機関車が接続されるので、函館⇒青森間しか景色を味わうことができません(そして、その区間ではすでに日没しています)。

カシオペア 上野行きです。私が乗車したのは1号車です。

カシオペアは全室個室のA寝台のみで構成されています。先ほど紹介した最上級のカシオペアスイート(展望室)はプラチナチケットで、私も何度もトライしましたが、とうとうダメでしたね。

その他に、1階の寝室と2階のリビングからなるメゾネットタイプのカシオペアスイートは1号車3室、2号車3室の計6室あり、なんとか入手可能でした。カシオペアはのチケットは年中大人気で、他の個室(カシオペアデラックス・カシオペアツイン)なども自由に入手することはできません。

今回乗車するのは、カシオペアスイートメゾネットタイプ(1号車)です。2階リビングにはソファが向い合せにあり、夜はエクストラベッドにもなります(3人目用)。

寝台料金や乗車券をあわせて、2人で90,000円くらいになります。飛行機と比較して時間もかかるし、旅自体を楽しむ方でないと楽しめないでしょうね。JALファーストクラスやANAプレミアムクラスを割引運賃で購入した場合と同じくらいの価格設定です。

1階ベッドです。ツインベッドが室内一杯に敷き詰められています。アメニティとナイトウェアが用意されています。

カシオペアスイートには各室にシャワー兼トイレが備わっています。当時の私は、あまり写真を撮っていないんですよね。室内の写真はあまり残っていません。

各室にミニバーセットが提供されます。太平洋を眺めながらワインを楽しみます。

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豪華レストランでディナーを

札幌駅を出発したのが16:12で、18:30から予約していた夕食をいただきます。事前予約が必要で、フランスコース料理は1食7,800円です。いい値段ですが、トワイライトエクスプレスの12,000円に比べれば、リーズナブルな気もします。

食堂車「ダイニングカー」は3号車です。18:30だと、まだ北海道内を走行中です(室蘭本線の伊達紋別あたり)。

席はセッティングされています。

メニューです。《スペシャルガトーとグラスの盛り合わせ》

まずはオードブル《帆立貝柱とサーモンのマリネ 紅白仕立て》になります。アルコ―ルなどの飲み物は別途注文可能です(有料)。

魚料理《牡丹海老と白身魚のワイン蒸し 赤ワイン風味のクリームソース》です。

肉料理《牛フィレ肉のソテー 大地の野菜添え マスタードソース》です。

デザート《スペシャルガトーとグラスの盛り合わせ》です。他にコーヒーとパンが提供されます。

レストランは3部制で、ディナータイムが終わればパブタイムが用意されています。パブタイムなら予約不要でした。

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函館駅で機関車交換

日没を迎え、21時すぎに函館駅に入線します。

函館駅はくし形のホームで行き止まりになり、列車は進行方向を逆にします。

ここまで牽引してくれた機関車を切り離し、反対側(ラウンジカー側)にED79形電気機関車を連結します。函館から上野までは電化区間なので、ディーゼル機関車とはおさらばです。

ダイニングカーのカシオペアグッズショーケース

カシオペアは12両編成です。3号車がダイニングカー、12号車がラウンジカーになります。ラウンジカーには売店がありますし、他の車両にもミニロビーや自動販売機があります。

カシオペア車内を散策しましたが、ラウンジカーは人が一杯で落ち着くことができず早々に退散しました。私の乗車したカシオペアスイートは列車の端なので、他の車両に移動するのが面倒なのもありますし、いちいちダイニングカーを通り抜けなければならないのも厄介でした(お食事の邪魔になりますからね)。

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せっかくなので朝食もレストランでいただきました

列車は青函トンネルを抜けて本州に上陸。車両は青森駅に運転停車して機関車の付け替えを行い、さらに反転します。

東北本線福島駅くらいで朝を迎えて、各室にモーニングコーヒーが提供されました。カシオペアは全室個室のA寝台なので、全室で提供されるようです。

朝食をいただきにダイニングカーに足を運びます。朝食は6:30~8:30の営業でした。

和食と洋食が用意されています。

和朝食1,600円を選択していただきました。

列車は時刻表どおりに運行を続け、栃木県あたりでは通勤時間帯を走行します。各停車駅のホームにはたくさんの方がいらっしゃって、首都圏に戻ってきたという実感がわきますね。

9:30ごろ上野駅に入線しました。EF510形電気機関車が先頭になっています。シルバーのEF510形はカシオペア専用塗装です(北斗星塗装の機関車もあったようです)。

この旅では、このあとスカイツリーの展望台に足を運びました。2012年ですから、東京スカイツリーはオープンしたばかりです。なんとかチケットが取れたんですね。

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まとめ

2012年に乗車したカシオペアの様子をアップさせていただきました。ブルートレインが無くなり、定期寝台はサンライズ出雲/瀬戸しかないのは寂しいです。ツアーではカシオペア紀行として現役活動中ですが、車両や機関車の老朽化・運用の問題もあり、いつ廃止になってもおかしくない状況になっています。

四季島や瑞風など、さまざまな豪華観光列車ができていますが、ツアー利用が前提なのでなかなか利用できませんね。なにより乗車時間が長いので、休みの取れない一般社会人には厳しいです。

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