【国内鉄道旅】2025年 石川県ローカル線シリーズ(3) 北陸鉄道石川線<後編> 鶴来駅周辺を散策

はじめに

今回は前回に引き続き2025年石川県北陸鉄道石川線の旅記録です。

北陸鉄道石川線は金沢市街の野町駅から白山市の鶴来駅まで運行しています。前回は新西金沢駅から乗車して野町駅までやってきましたが、今回は逆方向に乗車して終着駅を目指します。

前回の記事はこちら↓

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野町駅から鶴来駅へ 

北陸鉄道石川線の金沢市側の始発駅は野町駅です。古くはもう少し香林坊方向に路線が伸びていたようです。

野町駅から鶴来駅に向かいます。車両は前回と同じ7000系電車なのでざっくりと割愛します。

約30分で鶴来駅に到着です。

鶴来駅は2面2線のホームになっています。

駅舎内です。改札は列車の発車時間が近づくとオープンします。

鉄道マニア垂涎の鉄道グッズが展示されています。

駅の隣にはレンタサイクルのお店もあります。

駅前はターミナルになっています。

ターミナルにはバスが発着します。北鉄バス路線は瀬女・白峯車庫方面へ、白山市コミュニティバスやJAIST(北陸先端科学技術大学院大学)へ向かうバスが運行しています。

平日はまずまずの運行本数ですが、土日はコミュニティバスが運休で北鉄バスもほとんど運行していません。

元々、石川線は瀬女→白峰→福井県越前大野への路線延伸を企図していたようです。計画は中止になり、鶴来駅より以遠にあった路線は廃線となり、バス路線に転換しています。そのバス路線も運行数が少なく、利用が難しいのが現状です。

鶴来駅から廃線路線を辿る

鶴来駅よりさらに先に線路が続き、右方向に曲がっていきます。ただし、この先は廃線区間なので、列車は運行していません。

鶴来駅を廃線側から眺めます。乗車してきた7000系電車と、留置されている7700系電車が見えます。さらに左側は留置線になっています。

線路をずっと追っていくと、「うどん こいしや」という店舗の隣で線路は中断し、柵が設置されています。ちなみに、こちらのうどん屋さんはかなり人気店のようで、入店の行列ができていました。なぜか人気メニューはラーメンだそうです。

さらに先は草木が生い茂ってわかりにくくなっています。もちろん入っていけません。

ところどころに鉄橋などが残っています。

整地工事が行われている区間もあります。

2009年まで運行されていた加賀一の宮駅が残されています。当時の終着駅です。さらに古くは、以遠の山間部まで路線が伸びていたそうです。

かなり綺麗な状態で駅舎が残されています。当時の時刻表が残っています。

駅前の小路が当時の線路になります。サイクリングロードとして整備されています。

加賀一の宮駅は白山比咩神社の門前駅です。古くは、年末年始に参拝用の臨時列車が運行されていたそうです。

鶴来~加賀一の宮駅の廃線路に並走するのが手取川です。戦国歴史が好きな方なら、上杉謙信と柴田勝家の闘った古戦場としてすぐにピンとくると思います。実際の古戦場はこのあたりよりかなり下流になります。

とまあ巡っていきましたが、この日は雨も降るし、土日でバスも無いし、さんざんな観光日和でした。鶴来~加賀一の宮駅間だけでも3kmくらいあります。山間部なので平坦な道ばかりじゃないですしね。全身ぐっしょり濡れた状態ですが、まだまだ観光を続けていきます。

鶴来~一の宮を散策

金劔宮(金劔神社)

鶴来駅から500mくらい東に向かうと金劔宮(金劔神社)があります。日本三大金運神社に数えられているそうです。

駅から徒歩で向かうと、交通量の多い道があるので地下道でアクセスになります。

神社にたどり着きました。境内に不動滝があるそうですが、見つけることができませんでした。

パーク獅子吼

金劔宮の前にある県道を南下すること2kmくらいでパーク獅子吼にくることができます。ここからゴンドラで獅子吼高原に行くことができます。徒歩でのアクセスはかなり大変ですが、そもそも運営側も想定していないと思われます。さらに坂を上ります。

ゴンドラ乗り場に向かいます。ですが・・・。

せっかく来たのに営業中止とのこと。ここまで歩いてくる苦難を考えると、残念というより絶望でした(泣)。

白山比咩神社

白山比咩神社は日本全国にある白山神社の総本山だそうです。こちらは正規の参道ではありませんが、パーク獅子吼から手取川の方に500mくらい下ってくるとたどり着きます。

本殿です。天気が悪いですが、観光客が多く訪れています。土日でバスもほとんどないので、みなさん観光バスか車で来られています。

表参道から下っていくことにしました。緑豊かな坂道を森林浴して歩きます。少し歩くと、加賀一の宮駅(駅舎)にたどりつきます。そこから徒歩で鶴来駅に戻りました(苦行ですね)。

鶴来の街中にはこびとづかんのキャラクターが多数飾られていました。作者の出身地だそうです。

石川県の日本酒「菊姫」の店舗や醸造所を見かけました。

菊姫はやや辛めの日本酒ということでしたが、すっきり飲みやすいタイプですね。夕食時にいただきました。

おまけ:香林坊で一服

鶴来駅から再び野町駅に戻り、シティライナーで金沢市街地へ。香林坊を訪問しました。

御存じの通り、華やかな加賀百万石文化の中心地で、江戸時代の建物や風景が残る一角です。

天候のためか多くの店舗がクローズしていましたが、営業していた武家屋敷野村家にある茶菓工房たろう 鬼川店を訪問しました。

中の喫茶で白玉あずき950円をいただきました。疲れた体に糖分が沁みわたります。

今回の旅で宿泊したホテルはこちら↓

まとめ

2025年夏の石川県ローカル線「北陸鉄道石川線」の旅記録でした。

鶴来駅以遠は旅の足が少なく、観光が大変です。レンタカーがあれば楽ですが、それだとローカル路線に乗る必要もなくなっちゃいますから、私にとっては本末転倒です。鉄道に乗るのが目的で、観光はそのついでにするものですからね(いや、一般的には私のほうが本末転倒だと理解してますよ)。

石川県ローカル線の旅シリーズはいったん終了ですが、もう少し石川県での旅記録を続けたいと思います。

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