世界一周旅行をいろいろ解説しているこのブログですが、2019年は弾丸世界一周するには特におすすめの年になりそうです。空席の確保には、初動が早い方がいいので、少しでも検討している方は早めに決断することをお勧めします。詳細はこれから解説していきます。
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目次
世界一周航空券のルールと弾丸旅行
世界一周航空券は、日本発の場合、日本から出発して日本に帰ってくる一連の航空券です。その間に太平洋と大西洋をそれぞれ1回ずつ(1回のみ)横断する必要があります。
さらに、有効期限は出発から1年間 共同運航便原則不可 大西洋・太平洋(ハワイー北米便も)は1方向のみで逆行禁止などの細かいルールもあります。
弾丸旅行に使用する際に障害になるのは、最低旅行日数の制限です。ワンワールドの世界一周航空券には設定されていませんが、スカイチームだと10日以上(実質11日間以上)必要です。スターアライアンスでも、エコノミークラスなら3日以上(実質4日間以上)、プレミアムエコノミー以上のクラスで10日以上(実質11日間以上)の制限があります。加盟航空会社が最も多くて利用しやすいスターアライアンスを利用したい場合は、エコノミークラス以外では長期休暇を用意する必要があるのです。
最低旅行日数10日の意味:最低旅行日数が10日というのは、10日間以上旅行をする必要があるというわけではありません。日本から国外に出るフライトの出発日を1日目として、帰国便の出発日は10日後以降、すなわち、11日目以降ということです。帰国便の出発日と帰国日が同日なら(例えば香港発日本行きなど)最低旅行期間が11日間で済みます。アメリカ発日本行きの便などは日付変更線を越えるので、帰国便の出発した次の日に日本に着くことになるため、最低旅行期間が12日になります。
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2019年が弾丸世界一周旅行にお勧めの理由
ここまでの話で、世界一周航空券では11日以上の休みがあるほうが使用しやすいということがわかってもらえると思います。有給がとりやすい恵まれた職場の方はいいのですが、日本の多くの職場では、夏季休暇でも前後の週末を加えて9連休が限界ではないでしょうか。
ところが、2019年に限ってですが、5月に10連休が設定されることになりました。有給を使用せずに10連休をとることができるのです。
10連休では世界一周は無理なのでは? そこはなんとかできます。10連休開始前日の終業後、夜の便で出発すれば11日間の旅行になりますし、あるいは、連休最終日の翌日の早朝に到着する便(ただし、同じ日に出発した便)で帰国すれば11日間の旅行になります。
世界一周航空券ではストップオーバー(途中降機)と呼ばれる24時間以上の都市滞在が義務づけられています。最低2回(スカイチームは3回)必要です。短時間の乗り継ぎばかりで、ずっと飛行機の中にいることはできません(まあ、したいとも思わないでしょうが)。11日間の旅行と言っても、現地滞在がある程度必要になります。
2019年には10連休があり、上手に利用すれば11日間の旅行ができる。
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上級会員取得を意識した11日間旅行の組み方
11日間の旅行計画を組むのに注意すべき点は、11日目に海外を出発して同日に日本に帰国することだけです。スターアライアンス系でもスカイチーム系でもそれほど障害にならないでしょう。東南アジア発の便であれば、同日中に帰国できる便がたくさんあります。
上級会員取得が目標となるなら話は別です。日本の場合、スカイチームならクレジットカードを取得するだけでデルタ航空の上級会員になれるので、世界一周航空券で上級会員取得を目指すならスターアライアンス系のANAになると思います(JALは日数制限がないので、旅行日数で悩む必要がありません)。
ANAの上級会員を目指す場合、プレミアムポイント(PP)を5万ポイント取得する必要があります。そして、5万ポイントのうち半分はANA運行便で獲得したものでなければなりません。
日本からの出国便は連休前日の夜に出るとしましょう。仕事を終えてから出国になるので、21時以降の出発便から選択しなくてはなりません。ANA運行便で夜出発する便の場合、ANA879便(22時20分発)シドニー行き(ビジネスクラスなら9518PP)のほぼ一択です。それ以外は、近距離すぎてあまりPPが稼げません。ANA871便(22時55分発)ジャカルタ行き(ビジネスクラスなら7172PP)やホノルル行き(ビジネスクラスなら5188PP)などがありますが、2.5万PPを目指すには物足りないかと思います。
日本への帰国便は、ジャカルタ発(ビジネスクラスなら7172PP)やシンガポール発(ビジネスクラスなら6610PP)、デリー発(ビジネスクラスなら7255PP)になるでしょう。これ以上距離のある便は、全て到着が翌日になります。
ここまでをまとめますと、スターアライアンス世界一周航空券を利用して11日間の旅行をした場合、ビジネスクラスならANA便でのPPを17000足らずしか獲得できないことになります。8000PP以上を別枠で獲得する必要があり、やや厳しいです。
世界一周航空券ビジネスクラスでは、11日間でANA便分17000PP以上の獲得は困難
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上級会員取得を意識した12日間旅行の組み方
11日間で無理なら12日間ならどうでしょう。10連休を利用して12日間旅行をする場合、初日は終業後に出発・出国します。そして、最終帰国便が朝6時までに到着すれば、関東圏なら仕事に間に合うと思います(私の住む関西圏では便の種類が少ないため無理です)。
この場合、帰国便も機内で日付が変わってしまってOKです。PPの稼ぎから考えますと、ANA880便(5時05分着)シドニー発(ビジネスクラスで9518PP)の一択ですね。ANA179便(6時35分着)メキシコシティ発(ビジネスクラスで9153PP)でもいいですが、日本帰国後の時間的余裕がほとんどないかと思います。
出国もシドニー行きにすると、合計19000PP以上を獲得できます。残りは約6000PPで、少しは現実的な値になりましたが、まだPPが足りませんね。あとは別途国内線などで1年かけてPPを稼ぐのがいいかと思います。
10連休を利用した12日間世界一周航空券で、ANA便分19000PP獲得できる
世界一周旅行を2回にわけてもいい
10連休だけで世界一周航空券を消費する必要はありません。航空券の途中中断・一時帰国も視野に入れていいと思います。東京発で世界一周航空券を組む場合、国外に出てからの旅程に関西空港を入れて、大阪でのストップオーバーの形で一時中断が可能です。
ただ、関西空港を発着するANA運行便は、遠くても北京や上海までしか運航されていません。名古屋だと香港便がありますが、やはりそれ以上遠方への便はありません。名古屋―香港間だとビジネスクラスで片道3460PPですから、往復で7000PP近くになります。
そもそも、世界一周航空券を2分割して利用するなら、旅行日数が10日を大幅に超えるので、最低旅行日数を考慮する必要はありません。世界一周航空券にANA運行便の国内線区間をいくつか加えれば、ANA便だけで25000PPを超えることは可能と思われます。
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まとめ
突如降ってわいた2019年の10連休。有給なしでも世界一周航空券が利用できるチャンスです。上級会員獲得には少し足りないかもしれませんが、100年に一度もないと思われる機会です。消費税が8%台のうちに発券して旅行できるメリットもあります。検討だけでもしてみてはいかがでしょうか。ただし、早く予約しないと、ゴールデンウィークなので空席が無くなってしまうかもしれませんよ。