世界一周航空券に関していろいろ解説しているこちらのブログ。関西在住の方が上級会員取得を目指す場合、JALかANAのどちらの上級会員を入手したほうが便利になるのでしょうか。今回は、国内線(伊丹空港・関西空港・神戸空港)の時刻表からみた利便性で考えてみます。(2019年3月現在)
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1.伊丹空港のネットワーク
目的地 | JAL便 | ANA便 |
羽田 | 15 | 15 |
成田 | 2 | 2 |
札幌 | 4 | 7 |
福岡 | 4 | 6(1) |
那覇 | 2 | 4 |
函館 | 1 | 1 |
青森 | 3 | 3 |
秋田 | 3 | 3 |
三沢 | 1 | 0 |
花巻 | 4 | 0 |
山形 | 3 | 0 |
仙台 | 8 | 7(3) |
福島 | 0 | 4(2) |
新潟 | 4 | 6(3) |
但馬 | 2 | 0 |
出雲 | 4 | 0 |
隠岐 | 1 | 0 |
松山 | 3 | 9 |
高知 | 0 | 6 |
大分 | 3 | 4(1) |
長崎 | 4 | 3 |
熊本 | 4(1) | 6 |
宮崎 | 6 | 5 |
鹿児島 | 7 | 6 |
屋久島 | 1 | 0 |
奄美 | 1 | 0 |
全便 | 90 | 97 |
JALの()は天草エアライン、ANAの()はIBEX
ANAは主要路線でJALより若干充実させています。札幌・福岡・那覇便で数便多く設定されています。また、ANAは四国方面(高知・松山)で便数が充実しています。南東北方面(福島・新潟・仙台)もANAが強いですが、独立系IBEXエアラインとの提携によるアドバンテージと言えます。
JALの強みは、東北・中国・離島方面です。歴史ある航空会社なので、地方路線が充実しています。関連会社であるJTAやJACを持っているのが強みです。
全便数ではANAが上回っていますが、就航路線はJALの方が多いです。どちらも1長1短ですね。伊丹空港をホームとする京都・北摂・神戸方面の方が、どちらをメインの航空会社とするかはケースバイケースといえます。
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2.関西空港のネットワーク
目的地 | JAL便 | ANA便 |
羽田 | 3 | 10(5) |
福岡 | 0 | 1 |
札幌 | 3 | 2 |
那覇 | 3 | 4.5 |
宮古 | 0 | 2 |
石垣 | 1 | 1 |
()はスターフライヤー
関西空港のネットワークはANAの圧勝です。特に、羽田便の充実が目を引きます。独立系スターフライヤーの共同運航便が支えている印象です。スターフライヤーは普通席も全席革シートで、他の航空会社より足元の広さがあり、国内線なのに個人モニターを備えるなど、ANA便よりレベルの高いシートです。
JALは繁忙期にはもう少し離島便を増やしますが、ANAと比較してフライトが充実しているとは言えません。ただし、隠れた共同運航便があります。ジェット・スター・ジャパンの運航便のうち、国際線に乗り継ぐ場合(国際線チケットと同時発券する場合)のみ共同運航便扱いになります。関西発で使えるのは成田便ぐらいですね。国内線のみの場合は共同運航便になりませんが、JALマイルを加算することは可能です。JALはジェットス・スター・ジャパンの筆頭株主(33.3%)で、部分的に提携しています。
まとめますと、関西空港をホームとする河内・泉南・和歌山方面の方は、ANAを選択するほうがいいと思われます。
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3.神戸空港のネットワーク
目的地 | JAL便 | ANA便 |
羽田 | 0 | 2 |
札幌 | 0 | 3 |
那覇 | 0 | 3 |
見ての通り、ANAの圧勝です。ですが、ANA便は羽田2便と札幌1便だけで、札幌の2便はエアドゥ、那覇の3便はソラシドエアです。これらの会社はANAの子会社ではありませんが、かなりの資本援助を受けています。いずれにせよ、神戸空港を発着するJAL便がない以上、三宮周辺の方はANAの一択になるでしょう。
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まとめ
以上より、京都・北摂地域を除き、ANAの方が優勢といった印象です。ただ、三宮の方でも伊丹空港をよく使うと思いますし、泉南地域のかたで伊丹空港を使う方も多いでしょう。空港からの距離だけでは断定できないです。
また、沖縄の離島方面リゾートが好きな方は、那覇からの乗り継ぎが充実しているJAL系を選ぶ方もいると思います。直行便だけが選択肢ではありませんよね。
それでも、総合するとややANAの方が利便性が高い印象でしょうか。国際線の利便性と総合して判断するとよいかと思います。