空港で出発便一覧を見ていると、一つの便に複数の航空会社名が付いていることが多いです。運航航空会社以外の航空会社は「共同運航」航空会社として名を連ねています。同じ便を複数の航空会社で運航している(という建前の)ため、共同運航便と呼ばれます(海外ではコードシェアと呼ばれます)。
共同運航便を設定するメリットの大きなところは、航空券を販売する際に他の航空会社の販売ネットワークでも一部販売してもらえることになり、数多くの席を売りさばけることです。特に、国際線の場合、就航先の国のチケット販売は就航先の国の航空会社に任せた方が販売しやすいことが多いです。また、自国でない就航先の国内線のチケットを自国内で販売する航空便を案内したり購入しやすくするメリットもあります。
では、私たち搭乗客にとって共同運航便の利用はメリットがあるのでしょうか。今回はステータス会員が共同運航便のエコノミークラスを利用するメリット、デメリットについて考えてみました。
※このブログは日本人向けのブログなので、JAL/ANAステータス所持者ということを前提で書かせていただいています。
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目次
そもそも共同運航便は「共同運航」しているのか
共同運航便とは、本来は複数の航空会社で便を協力して運航しているはずです。本当に協力して運行しているのでしょうか。
共同運航便は実際に運航する会社がほぼ一手に引き受けていますので、共同して運行しているとは言えません。運航中に他の航空会社のスタッフが同乗してサービスを提供することはまずありません。
ただし、グランドスタッフや整備作業などで共同して実施していることはあります。実際の運航は共同していなくても、全体として共同していることはあります。
先に書いておきますが、便名に記載される会社名とは「どこの航空会社でチケットを購入したか」ということを証明しているだけです(特典航空券に関しては購入ではない扱いです、あとで解説します)。
日本国内線の場合
日本国内線の共同運航便は、国内航空会社同士の場合はかなり密接に協力しています。特に、ANAはグループ会社・協力会社と予約・販売・サービスの統一が図られています。
例えば、ソラシドエア、スターフライヤー、アイベックスエアラインズなどのANAと提携する航空会社にANA便名搭乗する場合、荷物やラウンジなどのサービスはANA便と同等に受けることができます。搭乗手続きや搭乗優先も全く同じで、グランドスタッフもANA職員が実施していることがあります。違うのは機内サービスぐらいです。マイルやプレミアムポイントも同等です。
ANA便名で
ソラシドエア スターフライヤー(SFJ) IBEXエアラインズ エアドゥ オリエンタルエアブリッジ 天草エアライン(AMX) 日本エアコミューター(JAC)に搭乗する場合
オンラインチェックインシステム OK(AMXとJACを除く)
会員用優先チェックイン・保安検査場 OK(AMXと羽田のSFJを除く)
会員用ラウンジサービス OK(羽田のSFJを除く)
会員用優先搭乗 OK(AMXとエアドゥを除く)
会員用荷物優先返却 OK(AMXを除く)
会員用預け入れ手荷物優遇 OK
マイル・PP付与 OK
JALの場合、フジドリームエアライン(FDA)や天草エアラインと共同運航提携をしていますが、JAL便名で搭乗する場合でもFDAカウンターでチェックインが必要です。ラウンジサービスはJAL系ラウンジで受けることができますし、マイルやフライオンポイントも同等です。ANAの提携ほど密接なサービス連携はありません。
JAL便名で
フジドリームエアライン(FDA) オリエンタルエアブリッジ 天草エアライン(AMX) に搭乗する場合
JALタッチ&ゴー ×
会員用優先チェックイン ×
会員用保安検査場 OK
会員用ラウンジサービス OK
会員用優先搭乗 OK(AMXとエアドゥを除く)
会員用荷物優先返却 OK(FDAとAMXを除く)
会員用預け入れ手荷物優遇 OK(FDAとAMXを除く)
マイル・FOP付与 OK
ある程度共同運航の実があると思いますし、日本国内線に関しては共同運航しているといってもいいでしょう。運航会社・共同運航会社のどちらでも価格差はあまりありませんし(ちょっと運航会社の方が安い)、ステータス会員ならステータスのある会社で発券したほうがサービス面のメリットが大きいです。
国際線の場合(アライアンスが同じ)
同じアライアンス(3大アライアンス:スターアライアンス、ワンワールド、スカイチーム)の場合、共同運航便で無くても(予約便名に関わらず)アライアンス内のステータスが共通なので、サービスも同等に受けられます。
したがって、同一アライアンス他社運航便であっても優先搭乗やラウンジサービス、マイル付与、マイレージポイント獲得も実施されます(厳密にはマイレージポイントは自社運航便の方が優遇されます)。同一アライアンスのメリットが十分に発揮されるので、共同運航便であること自体のメリットを感じられないかもしれません。
ルフトハンザ運航便ANA共同運航便の場合
どちらの便名でも、ルフトハンザセネターメンバー以上あるいはANAプラチナ以上の資格があればラウンジ等のサービスを受けられます。
スターアライアンスの場合、ラウンジ利用可能なステータスはゴールド会員のみです。ANAプラチナ会員でスターアライアンスゴールド会員の資格が得られますが、ANAダイヤモンド会員でもゴールド会員です。ゴールド会員のサービスはビジネスクラス相当のサービスになります。スターアライアンス他社便利用でビジネスクラスラウンジを利用できることはあっても、ファーストクラスラウンジを利用できることはありません。ANAダイヤモンド会員が同じ路線でANA便とスターアライアンス便から選択するなら、ANA便の方がラウンジサービスがいいことでしょう(多くの場合ANA便の方が高いですが)。
ワンワールドの場合、ステータス会員は細分化されています。JALサファイア会員でワンワールドサファイア会員、JALダイヤモンド・JGCプレミア会員でワンワールドエメラルド会員になります。エメラルド会員なら共同運航便でも原則ファーストクラスラウンジが利用可能です。同じ路線にJAL便とワンワールド便が運航している場合、どちらでも機内サービス以外のサービスに差はなさそうです。
同一アライアンスの便はそれだけで十分サービスを享受できるので、共同運航便自体のメリットは乏しいです。
国際線の共同運航とは便名を共有しているだけ。上級会員サービスの有無は発券便名航空会社のステータスに準じる。
スターアライアンス系航空会社の最上級会員にとって、コードシェア便のサービスは一段階落ちる。
国際線の場合(アライアンスが違う)
国際線の場合、共同運航しているといっていいか微妙です。たとえばJAL便名でアライアンスの異なる運航会社の便に搭乗したとしましょう。預け入れ荷物やチェックインカウンター、ラウンジサービスまで、全て運航会社の規定に準じます。
さらに、共同運航便ではない提携航空会社便を購入できることもあり、この場合は運営航空会社の便名になります(ほんとうにややこしいです)。
ラウンジ等のサービスレベルは便名会社の会員ランクに準じますが、サービスは運航会社から提供されます(原則として)。航空券の払い戻しは、便名に関わらず販売元になります。
たとえば、JALサファイア会員がJAL運航便に搭乗する場合、優先搭乗が可能です。しかし、JALが運航しないJAL便名の共同運航便に搭乗する場合は、運航会社のステータスは無いので、優先搭乗はありません(まれに優先搭乗もOKな会社もありますが)。そしてフライオンポイントも付与されません。ラウンジサービスやマイル付与はかろうじて実施されます。
当たり前ですが、JALスタータスがあって他社運行便で他社便名で搭乗した場合、ラウンジサービスやマイルも付きません。
実態としては、共同運航しているというより「販売元を明記している」だけです。ですからコードシェア(便名を共有している)という言い方は正しいかもしれませんが、共同運航とは言えないですね。
JAL、ANA便名で
アライアンス外の運航する国際線コードシェア便に搭乗する場合
会員用優先チェックイン 〇 ※運航会社のカウンター
会員用保安検査場 ×
会員用ラウンジサービス △ ※運航会社の提供・提携先ラウンジ
会員用優先搭乗 △ ※運航会社の基準で
会員用荷物優先返却 △ ※運航会社の規定で
会員用預け入れ手荷物優遇 △ ※運航会社の規定で
マイル 〇 ※便名の規定で(ただしボーナスが付かないことも)
マイレージポイント JAL〇 ANA×
運航会社のサービス提供になるので、会員ランク等のすり合わせがややこしいため、優先搭乗が無いケースが多いです。また、ラウンジサービスにも制限がかかります。提携航空会社によってサービスの程度がバラバラなので、事前に確認が必要です。
JALは便名優先でFOPが付加されるので、JAL便名なら運航会社がどこであれFOPは付与されます。ANAは運航会社優先でPPが付加されるので、共同運航便でPPは付与されることはありません。
アライアンスの違う共同運航便は、マイル付与などの一部のメリットはありますが、共同運航と呼べるほどの価値は無さそうです。
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国際線共同運航便のサービスの実際(アライアンス外)
アライアンスが異なる国際線共同運航便の実態は非常にわかりにくく、ケースバイケースです。原則として、国際線の共同運航とは便名を共有しているだけであり、上級会員サービスの有無は発券便名航空会社のステータスに準じます。
料金設定 運航会社の方がお得
多くの場合、運航航空会社のサイトで購入するのが最も安くなります。運航会社は席を売りさばかないと赤字になるため、廉価運賃を設定していることが多いからです。
例えば、大韓航空の東京→仁川便でみると、2023年発の週末価格最安で
KE便名 エコノミー 片道25,000円
JL便名 エコノミー 片道35,000円
となっていて、大韓航空便名で購入したほうがかなり安くなります。通常は、大韓航空便名で購入するほうがお得といえます。
ただ、後で書きますが、共同運航便の航空会社の会員の場合、そちらのサービスの方がお得なこともあります。
上級会員向けサービス 航空会社によってサービスレベルが異なる
提携航空会社によって違うので、事前に調べる必要があります(調べてもわからないことが多いですが)。ラウンジ利用が可能な場合、利用するラウンジは提携航空会社の指定ラウンジになります。原則として上級会員になるためのマイレージポイントは付与されません。
基本的に会員ランクに関わらず提供サービスは一定です。ANAならダイヤモンド会員でもプラチナ会員でもスーパーフライヤーズ会員でも同じ(ブロンズ会員は対象外)。JALならダイヤモンド会員でもJGCプレミア会員でもJGC会員でもサファイア会員でも同じです(ブロンズ会員は対象外)。
もちろん共同運航便の上級会員資格を持っていても、運航航空会社便名で予約してしまうと、サービスを受けることはできません。KE運航便をKE便名で購入した場合は、JL上級会員のメリットが無いということです(大韓航空のマイルは貯まります)。
JAL便名のコードシェア便の場合、多くはラウンジ利用や優先チェックインが可能です。優先搭乗は原則実施されず、預入荷物優先返却は対象外のケースが多いです。
もっともカオスなのが利用対象ラウンジです。
大韓航空運航便(JALが共同運航)についてみてみましょう。
大韓航空運航便をJAL便名で利用する場合
チェックインカウンター:大韓航空のカウンター
専用カウンターのご利用:ご利用可能です。
手荷物の優先お取り扱い:提供可能です。
ラウンジ:大韓航空提供のラウンジがご利用可能です。
ーJALホームページ<https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/boarding/codeshare/jgc_list.html>より引用ー
JALホームページ上の文章を見る限りでも、JLのステータス会員は大韓航空の指定ラウンジを利用することになっています。
仁川空港:KAL Prestige Lounge
羽田空港:早朝深夜便⇒サクララウンジ その他⇒デルタスカイクラブ
ー大韓航空ホームページ<https://www.koreanair.com/jp/ja/airport/lounge>より引用ー
大韓航空ホームページを見ると、大韓航空のステータス会員向けの利用ラウンジが上記のようになっていることがわかります。この話の流れで考えれば、JALステータス会員が大韓航空のJAL便名で利用する場合、仁川空港ではKAL Prestige Loungeで、羽田空港の日中便ならデルタスカイクラブであると読み取れます。
実際はどうかというと、私がJALダイヤモンド会員でJAL便名で大韓航空運航便を利用した際には、羽田空港でJALファーストクラスラウンジ、仁川空港でKAL Prestige Loungeになりました。ホームページの情報と一致しませんね。
そもそも、運用ルールはグランドスタッフもラウンジスタッフにも周知されているわけではないようです。JALホームページには共同運航便搭乗時の具体的なラウンジ名が記載されていません。ラウンジ迷子が発生しがちです。
チェックイン時にラウンジのINVITATIONカードを発行していただければスムーズなのですが、航空会社によって
①INVITATIONカードを発行するケース
②チケットにINVITATIONの旨が記載されているがラウンジ名が不明なケース
③INVITATIONカードを発行しないケース
とさまざまです。オンラインチェックインした場合に至っては、全く情報が提供されません。せめてWebサイトで詳細が分かればいいのですが、情報がないことが多いです(情報があっても探し当てられないほど複雑なサイトもあります)。
ラウンジ名を具体的に教えていただけない場合、私たちにできることは順番に尋ねて回ることくらいです(泣)。実際、羽田空港で訪ねて回ったところ、
大韓航空チェックインカウンター⇒ JALで訊いてね(はーい)
JALチェックインカウンター⇒ 大韓航空で訊いてね(おーい)
デルタスカイクラブ⇒ うちは対象じゃないよ(えー)
サクララウンジ⇒ JALファーストクラスラウンジがつかえますよ(お、おお)
JALファーストクラスラウンジ⇒ どうぞご利用ください(ようやくゴール)
とまあ、コメディみたいな流れになりました。
仁川空港ではJAL便が就航していないので、JALのカウンターが無く、逆にシンプルです。
KALファーストクラスラウンジ/Milers Lounge⇒ Prestige Loungeへ(はーい)
KAL Prestige Lounge⇒ どうぞご利用ください(ゴール)
JALダイヤモンド会員でも、ビジネスクラス用のKAL Prestige Loungeになります。もちろん、KE便名で搭乗すると、JALステータス会員むけのサービスはありません。
結局、共同運航便名で搭乗する場合、ステータス会員に対するサービスは明示されていない(あるいは情報が錯綜している)ため、カオスを極めています。航空会社スタッフですらサービスを把握していないので、実際のサービスは体験してみないとわからないというかなり不親切な設計になっています。
簡単に、別のケースも見てみましょう。
JAL便名ハワイアン航空(独立系)の場合
ラウンジ ハワイアン航空ラウンジ(ダイヤモンド会員でも)
優先搭乗 なし
荷物優先返却 なし
優先チェックイン なし
ハワイアン航空はかなりシビアです。JALステータス会員でもサクララウンジが利用できないので注意しましょう(ハワイアン航空の提供するラウンジが利用できます)。HA便名だとJALステータス会員向けサービスはありません。
ANA便名のコードシェア便の場合、多くはラウンジ利用や優先チェックイン、優先搭乗が可能です。公式HPで明示されていないケースもあるので注意しましょう。
ANA便名ガルーダ・インドネシア航空(スカイチーム)の場合
ラウンジ 運航会社指定ラウンジ(本人のみ)
優先搭乗 あり
荷物優先返却 あり
優先チェックイン あり
ANA便名の共同運航便はANAステータス会員向けサービスが優遇されているケースが多いです。サービスの面をみると共同運航便の名に恥じないものがあります。JAL提携航空会社は優先搭乗が無いケースが多いですが、ANA提携航空会社は優先搭乗も含めてサービスが維持されていることが多いです。
指定ラウンジが具体名ではないので、ラウンジ迷子になる可能性は残ります。もちろん、GA便名だとサービスを受けられません。
運航会社便の方が安いがサービスの差はどうか?
先に書きましたが、運航航空会社で購入するほうが航空券は安くなる場合が多いです。しかし、JALあるいはANAの上級会員資格もを所持しているなら、価格上昇がサービス分にみあうと判断できれば共同運航便名で購入するのもありかもしれません。
先の大韓航空便の場合、仁川⇒羽田便で片道10,000円の差額が、ラウンジ利用やマイル付与などの面で価値があるかということになります。
JAL共同運航の大韓航空運航便の場合
JALステータス会員がJL便名(KE便名)で受けるサービス
仁川⇒羽田便でJL便とKE便の価格が片道10,000円の差
ラウンジ あり(無し・プライオリティ・パスで代用可能)
優先搭乗 無し(無し)
荷物優先返却 あり(無し)
優先チェックイン あり(無し)
JALマイレージポイント あり(無し)
マイル付与 JALマイルあり(KEマイルあり)
荷物優先と優先チェックインのサービスが10,000円と考えられます(付与マイルなど利点はありますが)。このケースだとJL便とKE便の差額はこの程度ですが、一般的に距離が長くなると差額は広がります(注:大韓航空とJALの共同運航は日本と韓国路線のみです)。ますます共同運航便予約のメリットが乏しくなります。
そもそもステータス会員を持っていないなら、共同運航便名で購入するメリットは乏しいです(何かあったとき交渉窓口がわかりにくいデメリットも付いてきます)。
特典航空券 運航航空会社名で発券されるので注意
提携航空会社の特典航空券を発券する場合、運航航空会社名で発券されます(共同運航便名の特典航空券はありません)。共同運航便の上級会員になっていても、運航航空会社名で発券された特典航空券ではステータス会員サービスを享受することはできません。これは意外に盲点になっています。
ハワイアン航空のほとんどがJL便が共同運航になっていますが、JALマイルを利用してHA便名で特典航空券を発券した場合、JALステータス会員の資格は無力です。サクララウンジを利用することはできませんし、ハワイアン航空のラウンジを利用することもできません。
JGC会員特典相当のサービスが必要なら、ハワイアン航空でビジネスクラス席を確保する必要があります。
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まとめ
共同運航便の扱いは航空会社によって全然違うので、正直なところ振り回される感があります。それを解説しようとしたので、まとめ記事としてもまとまっていなくてカオスですね(泣)。
日本国内線の共同運航便は、その名に恥じないだけのメリットがあります。特に、ANA便名のソラシドエア、スターフライヤー、IBEXエアラインズ、エアドゥ、オリエンタルエアブリッジは、ANA運航便同じように利用可能です。
国際線の共同運航便 | 便名 | 会員サービス ラウンジ提供 |
会員サービス のステータス |
機内サービス |
共同運航便を 共同運航会社で購入 |
共同運航会社 | 運航会社※ | 共同運航会社 | 運航会社 |
共同運航会社で 特典航空券を発券 |
運航会社 | 運航会社 | 運航会社 | 運航会社 |
自社運航便を 運航会社で購入 |
運航会社 | 運航会社 | 運航会社 | 運航会社 |
運航会社で 特典航空券を発券 |
運航会社 | 運航会社 | 運航会社 | 運航会社 |
共同運航ではない便を 提携航空会社で購入 |
運航会社 | 運航会社 | 運航会社 | 運航会社 |
※サ―ビスの内容とランクは提携内容により異なる。
国際線共同運航便の本来のメリットは、便の選択に幅ができることでしょう。国際線の航空券発券は往復発券が原則ですが、往路と復路で航空会社を別にすることが可能であり、選択肢が高まるので自由度が高くなります。
同じアライアンスなら運航会社便名でも共同運航便名でも関係なくサービスを受けることができます(そもそも共同運航便設定のメリットはほとんどありません)。アライアンス外の提携航空会社の場合には、サービスレベルもまちまちで複雑になります。
ラウンジが利用可能であっても、具体的にラウンジ名が明記されていないことが多く、往々にして利用可能ラウンジを探して右往左往するケースが発生します。グランドスタッフ内でも情報が周知されていないので、ラウンジ迷子になるだけ。荷物の制限や優先搭乗の有無もわからないので、カオスと言わざるをえません。
正直なところ、アライアンス外の提携航空会社便名の設定は、サービス面で混乱を招いていると思います。サービスの整理できていない名ばかり共同運行便は、混乱を招いているだけなので提供をやめたほうがいいと思います(私たちもリスクを考慮して予約を避けたほうがいいです)。
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