はじめに
2024年夏、SOWAKA(そわか)に宿泊してきました。
SOWAKA(そわか)は、2018年末に京都の東山地区に開業したホテルです。老舗料亭をリフォームし、京都らしい建物をそのまま利用しています(新館12室は新規に建築)。部屋は全部で23室しか無く、料亭をリフォームしているので同じ内装の部屋はありません。
ちなみに「そわか」は、密教の中に出てくる文言で、語源はサンスクリット語で祝福を意味するようです。最もメジャーなお経である般若心経(はんにゃしんぎょう)も、「~薩婆訶(そわか)般若心経」で締めくくられます(密教のお経はサンスクリット語に音で当て字しただけなので漢字自体に意味がないらしい)。
2020年よりスモールラグジュアリーホテル(SLH)というブランドに加盟していましたが、2024年にヒルトンとSLHが提携し、ヒルトン内のブランドとしてSLHが掲載されるようになりました。
カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス(北海道)
ヒノデヒルズ・ニセコビレッジ(北海道)
シャレーアイビー定山渓(北海道)
軽井沢プリンスホテル・イースト(長野)
東京ステーションホテル(東京)
ホテル雅叙園東京(東京)
ザ・タワーホテル・ナゴヤ(愛知)
名古屋観光ホテル・エスパシオ(愛知)
志摩観光ホテル ザ ベイスイート(三重)
そわか京都(京都)
ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(兵庫)
サンカラホテル&スパ屋久島(鹿児島)
ザ・シギラ(沖縄)
シギラベイサイドスイート・アラマンダ(沖縄)
ホテル・シギラミラージュ(沖縄)
ザ・テラスクラブ アット ブセナ(沖縄)
2024年9月現在、上記ホテルのうち太字のホテルだけ(9施設)がヒルトンサイトから予約可能になっています。いずれもラグジュアリーかつ有名なホテルばかりです。今後の展開に期待されます。
SLHとヒルトンの提携はかなり緩く、ヒルトン・オーナーズ・ステータス会員特典は限定的です。今回、ヒルトンとSLHが提携したのを機に、宿泊してみることにしました。
私のヒルトンホテル宿泊体験記一覧はこちら。↓
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ホテルへのアクセス
京阪電車の祇園四条駅が最寄り駅になります。
6番出口から出ると、祇園南座の脇にある出口から出ることができます。
南座を出て、右手(四条通りを東方向)に進んでいきます。
お土産屋や喫茶店などの商店が立ち並ぶアーケードです。
突き当りは八坂神社になります。神社の中を通り抜けてもいいのですが、少し遠回りになります。突き当りの交差点を渡って、右に(東大路通りを南へ)進みます。交差点二つ目の左手に細く左前方に斜めに入る小径があるので、そちらを進んでいきます。
しばらく進みます。
途中で八坂神社から左右に走る石畳の道に出るので右折します。行き過ぎると「ねねの道」までいってしまうので注意しましょう。
右折してすぐ右手にホテルがあります。徒歩約12分くらいです。
一見して、町家と区別がつきません。のれんに書かれた文字も目立たないので、地図アプリを頼りに進みましょう。夜だと、本当にわかりません(笑)。
その他のアクセス(バス・タクシーなど)
阪急京都河原町やJR京都駅からアクセスの場合は、バスあるいはタクシーをお勧めします。
京都のバスはややこしいので、googlemapsあるいは「歩くまち京都 バス・鉄道の達人」といったサイトを利用しましょう。祇園のバス停南向きあるいは東山安井のバス停が最寄になります。降車後、徒歩5分くらいみておきましょう。
ちなみに、インバウンドの影響で京都の公共バスの混雑具合は深刻です。乗車できずにバスを見送るケースもよくあります。手持ちの荷物が多い場合、下車が難しいくらいです。キャリーケースなどの大きい荷物を持っているなら、タクシーが無難です。
京都駅はタクシーに困ることはないと思います。渋滞していなければ10分くらい、片道約1,500円です。
公式に駐車場の設定はありません。京都市街地は渋滞が慢性化しているので、車での来訪はおすすめしません。
東山地区は観光地のど真ん中なので、駐車料金は高めの設定になります。ホテルの目の前にタイムズの駐車場がありますが、一泊と考えると3,000円~4,000円くらいになりそうです(この駐車場がこの周辺で比較的安い方です)。
チェックインとダイヤモンド会員特典
のれんをくぐって小径を進みます。京都の町家に入っていくような気分です。
玄関があります。中に入りましょう。靴は脱いで持って上がります(フロントの後ろにげた箱があります)。ガラス戸の奥がフロントになります。夜22時以降はガラス戸が施錠されますが、ルームキーで解錠します。そのため、公式のチェックイン時間は22時までに設定されています。
奥のラウンジに案内されてチェックインしていただきました。17時~18時に、このラウンジで日本酒のフリーフローがいただけるようです。今回はチェックインが遅かったので、参加できませんでした(残念)。
このラウンジには、地下への階段や井戸などが隠されていて、さながら忍者屋敷のようになっています。
ウェルカムドリンクです。アールグレイとほうじ茶のブレンドだったかな(うろ覚えですが)。ラウンジではソフトドリンクをいろいろ提供していただけるようです。
スタッフさんは日本の方だけでなく、日本語ペラペラの欧米系の方も多くいらっしゃいました。欧米のホテルはドライなところが多いですが、海外の方が日本の高級旅館的なきめ細やかなサービスと案内だったのでびっくりです。
宿泊客は9割くらいが海外の方だそうで、最近は欧米の来客がほとんどだそうです。スタッフに欧米の方が多いのも納得です。
さて、チェックインです。
客室 23室 (33~37階・39階)
本館11室 新館12室
スタンダード
スーペリア
デラックス
ジュニアスイート(新館のみ)
スイート(本館のみ)
本館は料亭をリニューアルしたもので、新館は2018年オープン当時に増築した建物です。全ての部屋の大きさが異なり、間取りの同じ部屋はありません。ホームページの予約も、部屋単位になっています。
有償宿泊だと1泊140,000円くらいからになっています。コンラッドやウォルド―フ・アストリアでも霞むくらいの価格設定です。なお、別途宿泊税1人1,000円が必要です。
今回はヒルトン・オーナーズポイントで宿泊しました。こちらのホテルでは110号室(本館 スタンダード 東山ビュー 27㎡和室)と111号室(本館 スーペリア 離れ 町家スタイル 34㎡和室)がスタンダートルーム特典(120,000pts)として開放されているようです。他のお部屋は30万~65万ptsくらいの設定になっているので、現実的ではありません。
当時の私はダイヤモンド会員でした。スタンダードルーム特典で予約していました。事前アップグレードがあったのか、新館209号室(スーペリア シティビュー 47㎡)のお部屋に案内されました。部屋の内装が全部屋違うので、どう繕っても宿泊した部屋がわかってしまいます(笑)。
ダイヤモンド会員特典
・ポイント+100%
・部屋のアップグレード(空室状況次第)
・プレミアムWiFi無料
・無料朝食ビュッフェ(2名まで)
・1滞在1,000Ptボーナス
ヒルトンとSLHブランドとの提携はかなり緩く、オーナーズ会員としてのサービスは限定的です。朝食無料(同伴1名含む)・客室アップグレード、レイトチェックアウト、ヒルトン・オーナーズ・ポイントの特典宿泊は利用可能ですが、エグゼクティブラウンジは利用不可になっています(そわかにはエグゼクティブラウンジがありませんが)。
客室の様子(新館209号室 スーペリア シティビュー)
客室に向かいましょう。新館はレセプションの前の通路を突き当たって右手にあるエレベータで上に昇ります。エレベータの使用にカードキーは不要です。料亭のリノベーションなので、足元は小さなアップダウンがあります。
209号室は3階です。こちらのホテルの客室は、隣の部屋との間に必ず廊下(通路)が設定されています。そのため、壁の向こうは別の客室にはなっていません。
客室は47㎡の広いお部屋です。キングベッド、ソファが用意されています。
こちらのホテルにはテレビの用意がありません。日常を忘れてくつろぐ場所と言うことでしょう。
デスクには、ウェルカムギフトのお菓子(ダマンド)に加えて、ターンダウン後だったのでチョコレートが小箱に入って置かれていました。
枕元には集中コンソール、コンセント、USB充電ポート、電話、メモ、ペンが配置されています。
もう一方にはミネラルウォーターや眼鏡置きが置かれていましたが、ターンダウン後だからでしょうか。
入口のクロゼットにはバスローブ、浴衣、スリッパなどが収納されています。
棚には湯沸かしポット、ネスプレッソマシーン、小川珈琲のバッグ、おかき、グラス類が置かれています。
棚の下の冷蔵庫には、抹茶やミネラルウォーターの入った缶、リンゴジュースやエビスビールの瓶が冷やされています。これらは自由にいただくことができます(補充もしてくれるそうです)。
さらに下にはセイフティボックスがあります。
部屋の奥のウェットエリアに向かいます。左が洗面台、右はバス、左奥がトイレ、右奥がシャワーブースになっています。
アメニティは歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、ハンドクリームがあります。
さらに、ボディタオル、コットン、シャワーキャップ、洗顔フォーム、保湿水、化粧用油のアメニティがあります。アメニティのブランドは椿油で有名な京都のかづら清老舗です。
洗面台の下にはサイクロン式ドライヤーとタオルが置かれていました。
バスタブは檜風呂です。
奥にはトイレ。
さらにシャワーブースがあります。シャワーはハンディタイプと天井据え付けがあります。
シャワーブースにはシャンプー、コンディショナー、せっけんなどのアメニティが置かれています。やはり、ブランドはかづら清老舗です。
街中なので、窓からの景色はこんな感じです。
反対側の景色もこんな感じです。
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まとめ
今回は2024年夏に利用した、SOWAKA(そわか)、SLHの宿泊記でした。京都市東山区に位置していて、観光地のど真ん中にあるので、清水寺、高台寺、八坂神社、知恩院などの観光拠点として極めて優秀です。
丁寧なサービスとゆったりくつろげる空間を提供していただけるので、ホテルから出るのが億劫になりそうなくらいです。これだけの高級ホテルに宿泊するのですから、観光よりホテルライフを楽しみたいところです。
次回はホテル設備と朝食などの情報を中心にアップさせていただきます。