はじめに
2025年秋に宿泊した、ザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナ, SLHホテルを紹介します。
ザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナは沖縄県名護市に2011年に開業したホテルです。ザ・テラスホテルズのグループホテルで、ザ・ブテナテラスの隣に位置しています。長らくザ・テラスクラブ アット ブセナと呼ばれていましたが、2025年4月、ホテルのテーマであるウェルネス(タラソセラピー)を強く前面に押し出した現ホテル名に改名されています。
以前からSLH(スモール・ラグジュアリー・ホテルズ)と提携していましたが、2024年7月にSLHとヒルトンが提携したため、ヒルトン予約サイトから予約可能になっています(ザ・テラスクラブグループのホテルで唯一SLHと提携しています)。
2025年10月現在、ヒルトン公式サイトから予約可能な日本のSLH加盟ホテルは以下の通りです。
カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス(北海道)
ハイノベルティカルヒルズ・ニセコビレッジ(北海道)←ヒノデヒルズから改称?
東京ステーションホテル(東京)
ホテル雅叙園東京(東京)←2025年10月1日より休館
ザ・タワーホテル・ナゴヤ(愛知)
名古屋観光ホテル・エスパシオ(愛知)
志摩観光ホテル ザ ベイスイート(三重)
そわか京都(京都)
ザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナ(沖縄)
※2025年7月から以下のホテルが追加
・Cuvee J2 Hotel Osaka by 温故知新
・高輪 花香路
・フォションホテル京都
・ホテル長楽館
すべてのSLH加盟ホテルがヒルトンから予約可能になっているわけではありません。また、カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウスとハイノベルティカルヒルズ・ニセコビレッジは、2025年内に近日ヒルトン系ブランドホテルにリブランド予定です。いずれもラグジュアリーかつ有名なホテルばかりです。
SLHとヒルトンの提携はかなり緩く、ヒルトン・オーナーズ・ステータス会員特典は限定的です。今回、ヒルトンとSLHが提携したのを機に、宿泊してみることにしました。
私のヒルトンホテル宿泊体験記一覧はこちら。↓
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ホテルへのアクセス
ザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナは沖縄県名護市にあります。沖縄本島の中央部(沖縄本島北岸沿い)、かりゆしビーチ近辺です。周囲にはザ・リッツ・カールトン沖縄やハレクラニ沖縄、オリエンタルホテル沖縄リゾート&スパなど、リゾートホテルが立ち並ぶ地域です。
ブセナテラス・リゾートエリアは半島のように海に突き出しています。右側(東側)が名護湾と喜瀬ビーチ方面、左側(西側)がかりゆしビーチと恩納村方面になります。
半島の根元の東側が今回宿泊したザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナになっています。半島中央部にはザ・ブセナテラスという大型ホテルがあり、両ホテルは一体的に運用されています。
通常レンタカーアクセスが多いと思いますが、車がダメな方は路線バスになります。バスの所要時間は長いですが、レンタカー(送迎や手続きなどに30~60分くらいかかる)とホテル到着までの所要時間は似たようなものです。バスを利用する場合、最終便が18時くらいまでということ、2025年の空路那覇路線は遅延が常態化していることに留意し、余裕をもって利用しましょう。
1日1往復、無料シャトルバスが運行しています。那覇空港14時発、ザ・ブセナテラス12時発、前日18時までに要予約です。
沖縄バスが運行する空港リムジンバスは路線CD、D、DEがホテルに向かいます(路線バス扱いです)。事前にチケット予約して確認しておくことをお勧めします(大人2,100円90~120分)。最終便は18:10です。
沖縄エアポートシャトル(大人1,800円60~70分)の場合、ホテルの目の前に停留所はなく、「かりゆしビーチ前」から1km徒歩15分くらいかかります。エアポートシャトルは1日6~8便くらい運行しています。事前にチケット予約して確認しておくことをお勧めします。最終便は17:00です。
タクシーだと2万円くらい、ホテルのハイヤーは2.4万円になっています。宿泊人数が多いならバスの代金もばかにならないので選択肢に入ると思います。
結局、一番楽なアクセス方法はレンタカーでしょう。沖縄空港から沖縄自動車道経由で許田インターチェンジからアクセスです。所要時間は70分程度になります。沖縄自動車道は高速道路ではなく自動車専用道路という位置づけらしいので、東名や名神高速のつもりで飛ばしていると、簡単にスピード違反になってしまいます。注意しましょう。
駐車場はバレー・パーキングで1泊1,500円(2026年4月から2,000円にアップ予定)です。ホテル前の道路に車が配置されます。
チェックインとダイヤモンド会員特典
ホテルに入ります。
まっすぐ入って正面にある部屋がフロントです。
ゆったりと椅子に座りながらチェックインしていただけます。
フロントのまえはデッキがあり、デッキの向こう側に名護湾の海が広がります。
ウェルカムハーブティがいただけました。
シロップを入れると色が変わりました。
こちらのホテルは、隣接する「ザ・ブセナテラス」のクラブフフロアと考えていいです(ブセナテラスのクラブルームはミニバー無料ですが、こちらのホテルは有料です)。ザ・ブセナテラスの施設は問題なく利用可能ですし、朝食もザ・ブセナテラスのレストランに振替可能です。12歳以下は宿泊ができない設定になっていて、大人の空間が確保されています。
客室
クラブデラックスオーシャン 2ベッドルーム(83㎡) 6~9階東向
クラブデラックスオーシャン (54㎡) 2~9階東向
クラブデラックスサンセット (54㎡) 4~9階西向
クラブデラックス (54㎡) 2~3階西向
クラブデラックスオーシャンのお部屋は遊泳禁止のビーチ(名護湾側ビーチ)に面しているので純粋に景色を楽しめます(遊泳禁止なのに遊泳している方が散見されましたが)。
クラブデラックスサンセットは林の向こう側に西側の海(かりゆしビーチ側)を望みます。クラブデラックスは低層階なので海は見えません。ヒルトン・オナーズの無料宿泊特典におけるスタンダードルームは、クラブデラックスあるいはクラブデラックスサンセットになります。
今回はヒルトン・アメリカン・エクスプレスカードの週末無料宿泊特典を利用してクラブデラックスサンセットで予約しました。2025年現在、有償宿泊だと1泊100,000円くらいから、ヒルトン・オーナーズポイントだと105,000ptsから宿泊可能です。
当時の私はダイヤモンド会員でした。アプリ上はクラブデラックスサンセットのままで、クラブデラックスオーシャンは満室になっていましたが、チェックイン時にクラブデラックスオーシャンにアップグレードさせていただけました。約20,000円くらいお得になったようです。
ダイヤモンド会員特典
・ポイント+100%
・部屋のアップグレード(空室状況次第)
・レイトチェックアウト11時→13時(ゴールド会員は12時)(可能時のみ)。
ヒルトンとSLHブランドとの提携はかなり緩く、オーナーズ会員としてのサービスは限定的です。
SLHブランドのダイヤモンド会員特典(規約から抜粋)
・朝食無料(同伴1名含む)
・客室アップグレード
・レイトチェックアウト
・ヒルトン・オーナーズ・ポイントの特典宿泊
エグゼクティブラウンジは規約上利用不可になっていますが、宿泊客はもれなくライブラリーラウンジが利用可能です。同じく、宿泊客の朝食も宿泊料金に含まれています(全室クラブフロア扱いです)。
客室の様子(クラブデラックスオーシャン)
客室に向かいましょう。エレベータの使用にルームキーは不要です。
ルームキーにはイルカのキーホルダーが付いています。
部屋に入ります。正面が寝室・リビングエリア、左手がウェットエリアです。バスタブとベッドエリアの間は仕切りがありますがオープンにすることができます。
ベッド・リビングルームです。ソファ&ベッドとツインベッドが設置されています。
テーブルの上にはウェルカムギフトのウコンビスコッティーが置かれていました。
ベッドです。遅い時間のチェックインだったので、すでにターンダウン済みでした。
枕元のデスクには、電話、時計、メモ、蚊取り器が置かれています。ターンダウン後なので、ナイトウェア、翌日の天気や気温の情報が書かれたカード、チョコレートが置かれていました。
コンセントとUSB充電ポートが設置されています。
入り口前はテーブル&椅子のセット、シンクの付いた棚があります。
棚の上には、エスプレッソマシン、ミネラルウォーター、ポット、コーヒーカップがあります。
箱の中にはホテルブランドの緑茶、月桃茶、紅茶のティーバッグです。棚の上に置かれているものは無料で利用できます。
棚の下には湯沸かしポットと有料ミニバーのスナック類です。
引き出しにはグラス類とミニバーのアルコール類。
冷蔵庫の中も有料のミニバー類が入っています。少しだけスペースがあり利用できます。チルドスペースもあります。
棚の入り口側にウォークインクローゼットがあります。スリッパ、バスローブ、ラゲッジスペースとヨガマットがあります。
ホテルのプールには更衣室が無く(外来客用の更衣室はありますが宿泊客は部屋で着替えることになっています)、ホテル内は水着の上からバスローブを羽織るルールになっています。
左下の収納にはセイフティボックス、シューブラシ、靴ベラ、ディズポーサブルスリッパが納められています。右上は持ち出しに便利なバッグが入っています。ホテルの運営するコンビニの袋は有料なので利用しましょう。
その下にはナイトウェアが入っています。
その下にはフード付きローブです。バスローブはホテル外へ利用することは禁止されていますが、フード付きローブはOKになっています。ビーチに向かう場合はフード付きの方を利用しましょう。
ウェットエリアです。左に洗面、右にバスタブ、右奥はシャワーブース、左奥がトイレです。
ウェットエリアのバスタブはベッドルーム側にオープンになっています。
洗面台の上のアメニティは、フランス・タルゴのタラソセラピーアメニティとして、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディ乳液、スキンケアセット(スキンローション、スキンクレンジング、スキンミルク)、バスフレグランス(ブーゲンビリア、プルメリア)が用意されています。
洗面アメニティとしてホテルロゴ入りの歯ブラシ、カミソリ、シェービングフォーム、シャワーキャップ、ボディタオル、歯ブラシセットがあります。
綿棒、コットンの入った入れ物があります。
タルゴブランドの石鹸です。
ドライヤーはパナソニックです。
棚の下にはタニタの体重計、タオル、ティッシュボックスがあります。
バスタブです。シャワーはついていません。
シャワーブースです。ハンディタイプと天井据え付けタイプのシャワーです。こちらにもタルゴのシャンプー、コンディショナー、ボディソープのアメニティが置かれています。
トイレです。箱の中はスペアのトイレットペーパーです。
建物の外にはベランダがあります。
テーブル&チェア、ベッドが用意されています。オーシャンサイドは午前中は日が差し込みなすが、午後は日陰になります。夏季の午前は使いづらいですが、午後はゆったりできます。
窓の外の景色です。眼下に名護湾に面するビーチがあります。こちらのビーチが遊泳禁止です。ビーチにはホテル宿泊客用のデッキチェアが用意されています。
日の出をベランダから眺めることができます。
夜は真っ暗ですね。対岸の名護市街のイルミネーションが闇夜に浮かび上がります。
まとめ
今回は2025年秋に利用した、ザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナ, SLHホテルの宿泊記でした。リゾートホテルが集まるかりゆしビーチ地区にあり、ジャングリア沖縄や美ら海水族館にも近く、リゾート観光拠点として優秀です。
全室クラブルーム扱いで大人だけの空間になっています。ウェルネスがテーマのホテルですが、純粋に上質なリゾート滞在を楽しむことも可能です。専用ラウンジが自由に利用できるため、ホテルから出るのが億劫になりそうなくらい贅沢な空間です。
これだけの高級リゾートに宿泊するのですから、観光よりホテルライフを楽しみたいところです。
次回はライブラリーラウンジや朝食などの情報を中心にアップさせていただきます。