【マイル情報】2022年3月 年度末です。ご自身のANAアップグレードポイント確認を! そしてJALマイル期限をチェックしてみましょう

日本のコロナ禍はひと段落した2022年3月。しかし、ステルスオミクロン株の影響も残りそうで、まだコロナ禍の終焉は見えそうにありません。

コロナ禍の中で2020~2021年にかけて、航空会社はカスタマーサービスとして様々な優遇をしてきました。航空券のキャンセルや変更可能措置やマイル・電子ポイントの期限延長などです。

しかし、航空会社の体力が落ちてきており、いろいろ状況が変わってきています。

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1.国内線の航空券優遇措置の終了

2022年3月21日で、全国的にまん延防止等重点措置が終了します。それに伴い、JALもANAも国内線航空券のキャンセルや変更に対しては、従来通り手数料などが発生するようになっています。

相変わらずJALもANAも運休が多いのですが、運休に対しては払い戻しがあるだけです。これは航空会社と私たちの立場が不公平というわけではありません。私たちがよく利用する「特便」や「バリュー」は、正規料金ではないからです。

正規料金が高すぎるのと、ほとんどの搭乗客が割引料金だと考えると、割引料金こそが通常料金と考えていいような気がするんですけどねえ。

いずれにせよ、航空会社の体力も限界にきているので、優遇措置の終了は致し方ないのでしょう。問題は、いつ身近なクラスター、目的地のクラスター、自身の感染などが生じるかわからないので、気軽に予約できなくなっています。ステルスオミクロン株の出現もあり、いままで以上に先が見通せない状況になっています。

対策としては、先得やスーパーバリューなどは、キャンセル時に半額くらい手数料が必要になるので、せめて特便やバリューなどにしておくほうが望ましいと思います。さすがに、正規料金は厳しいですしね。

あと、株主優待券を利用するのもいいと思います。料金は特便やバリュー料金程度(あるいはそれより安く)設定されています。人気路線だと直前予約が難しいですが、まだまだ航空需要が戻ってきていないので、意外に直前予約できることが多いです。そして株主優待料金はキャンセルの手数料も数百円で済むのがメリットです。

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2.JAL、ANAのマイル期限延長キャンペーン(2022年3月現在)

コロナ禍に伴い、JALもANAもマイルや電子ポイント(eJALポイントやANA SKYコイン)の有効期限延長が実施されてきました。いつまで延長してくれるのか、少し見通しが悪くなってきています。

ANA

2022年3月現在、ANAでは、2023年3月末までマイル・スカイコインの有効期限延長が決定しています。キャンペーン登録が必要ですが、以前のマイル延長(2022年3月31日まで延長)のキャンペーンに登録済みの場合、再度エントリーは不要です。

ただし、アップグレードポイントは対象外で、現在持っているポイントは2022年4月以降失効します。1ポイントは1,000スカイコインに交換できるので、2022年3月末までに交換してしまいましょう。

JAL

2022年3月現在、JALでは、2022年10月末までマイル・eJALポイントの有効期限延長が決定しています。JALの場合は手持ちのマイルがeJALポイントに1:1.5の比率で変換されてしまいます。キャンペーンを利用せずに自分で交換すると、eJALポイントの有効期限が1年後の同月末になるのですが、10,000マイル単位で交換が必要です。高額マイルは手動で、少額マイルはキャンペーン利用をお勧めします(基本的に、eJALポイントの有効期限は最長の有効期限のものに統一されます)。
要エントリーですが、以前のマイル延長(2022年3月31日まで延長)のキャンペーンに登録済みの場合、再度エントリーは不要です。

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3.有効期限切れに対する対策(2022年3月現在)

一度、自分のマイルや電子ポイントを見直し、2022年3月までに有効期限が切れる分がどれだけあるか確認してみましょう。いままで延長を繰り返してきたため、2022年3月末に膨大なマイルが期限切れになると思います。陸マイラーの方によっては数十万~100万マイル以上たまっている方もいるかもしれませんね。私はそんなに心配が必要な量ではありませんが。

2022年3月現在、ANAマイルに関しては対策は不要です。アップグレードポイントを忘れずにスカイコインに交換しておきましょう。問題はJALマイルです。

JALのマイルはeJALポイントとして延長されます。1マイルの価値は2円程度はあるとされていますので、1.5円相当の電子ポイントに変換されると価値が目減りしてしまいます。手持ちのマイルをどうするか。

対策としては以下の5つがあります。

①特典航空券に利用する。
②航空券以外で航空会社のサービスに利用する。
③航空会社の電子ポイントに交換する。
④他の電子マネーに交換する。
⑤最上級会員(JALのダイヤモンドorプレミア、ANAのダイヤモンド)になる。
⑥JALマイルくじにチャレンジ

①特典航空券に利用する

マイルは航空券で利用してこそメリットが大きいですから、航空券に利用できれば理想的です。特に国際線のファーストクラスに投入すれば、1マイルの価値が10円以上になることもあります。

もちろんコロナ禍の現状で、国際線に投入するのは、長期休暇を取れる方を除いて、夢のまた夢です。もし利用するなら国内線ですね。国際線ほどのお得感はありませんが、通常でも1マイル2-4円くらいで利用できる路線が多いです。1マイル2円以上の利用ができれば損ではないと思います。

JALのどこかにマイルは、羽田、大阪(伊丹・関西)、那覇、鹿児島などから、通常マイルより少ないマイルで「どこかに」行くことができます。4か所の候補から選択になります。

ただ、往路と復路の条件付けが難しく、日帰り旅行設定ではそもそも候補が表示されないこともあります。目的地がすぐにわからないこと、宿泊をあとから確保する必要があることなど、利用に障害が多く、正直なところ使い勝手がいいとは言えません。私も、何度も利用を試みてみましたが、実際に利用した(できた)ことはありません。

いずれにせよ、あと2週間もないので、消費するのは大変です。大量に休暇が取れる方はいいでしょうが、春休み期間もあって、特典航空券用の残空席も少ないです。

いちかばちかで、国際線特典航空券にブッコんでみますか? 旅行に行けなかった場合、有効期限切れマイルは返却されずにダメになります。ただし、航空会社都合で欠航になれば、マイルは長期の有効期限が付いて返却されます。賭けになりますが、後述のJALマイルくじより期待値はよさそうです(笑)。

②航空券以外で航空会社のサービスに利用する

マイルを航空券以外に投入するのは、あまりおすすめできた方法ではありません。1マイル1円あるいはそれ以下の価値になってしまうことが多いです。航空会社では、マイルを宿泊や旅行に利用できますが、もったいないです。

ただし、JALマイルの場合だと、ワンハーモニーグループ(ホテルニッコーやオークラのグループ)のポイントに変換するのは一つの方法だと思います。JALマイルをワンハーモニーポイント15,000ポイント以上に変換すれば、ワンハーモニーの最上級会員「エクスクルーシブ」に認定され、ワンハーモニーグループに宿泊するときに特典をうけることができます。ポイントは宿泊に利用できますし、無駄にはなりません。どうせ有効期限を迎えて無くなってしまうマイルなら、ワンハーモニーポイントにブッコんでみるのはいかがでしょうか。

残念ながら、ワンハーモニーグループの宿泊予約ウェブサイトはかなり不安定です。特に上級会員用のサイトは強烈です。宿泊予約にてこずることもあるので、①何度もトライする、②予約するデバイス(PC、スマホなど)を変える、③使用するブラウザを変える、など頑張ってみてください。

③航空会社の電子ポイントに交換する

JALならeJALポイントに変換することができます。電子ポイントは航空券購入の際に現金と同じように利用することができます。

JALなら1マイル1.5円相当で交換できます。マイルそのものを特典航空券にするよりはやや損になるケースが多いですが、電子ポイントで購入した航空券ならマイレージポイントやマイルが獲得できるので、電子ポイントで購入するほうがいいと考える方も多いです。

自分でeJALポイントに交換すると有効期限が1年くらい延びます。キャンペーンでの有効期限は2022年10月末までなので、自分で交換したほうがお得です(ただし1万マイル単位で交換する必要があります)。

JALならJAL Global Walletというポイントに変換することもできますが、交換比率が最大1マイル1.1円程度の価値にしかならないのでおすすめできません。

④他の電子マネーに交換する

JALならdポイントやPontaポイントなどの電子マネーに交換できます。基本的に1マイル1円相当の価値にしか交換できないので、あまりお得感はありません。eJALポイントに交換するほうが1.5円相当とましですが、eJALポイントはdポイントのように街中で使える汎用性はないので、ケースバイケースでしょう。

⑤最上級会員(JALのダイヤモンドorプレミア)になる。

JALだとダイヤモンド会員やJGCプレミア会員などの上級会員になると、マイルの有効期限が撤廃されます。上級会員の資格を失うまでマイルに有効期限がありません(上級会員資格を失ってから期限が3年になります)。

最上級会員だと有効期限が無いので、悩む必要がありません。最上級会員になるには購入した航空券で飛行機にたくさん乗る必要があります。飛行機に乗れないからマイルが消費できないのに、そのマイルを守るために最上級会員を目指す。かなり矛盾した話ですね。

マイルを電子ポイントに変換し、航空券を購入して飛行機に乗る。最上級会員になるには1マイレージポイント10円くらいになる航空券を購入し続けたとして、100万円あるいはそれに相当する電子ポイントが必要です。マイルだと70万マイル以上消費する計算ですね。守るべきマイルが多い方やお金が余っている方の手段です。貴族の遊びかな。

2021年は、ダブルマイルキャンペーンやボーナスポイントなどのキャンペーンが多かったので、もう少しハードルが低く最上級会員になることができました。したがって、一部の修行僧の方はマイル期限の悩みから離脱できたと思われます。2022年3月現在はキャンペーンもないし、時間も残っていないので難しいですね。

⑥JALマイルくじにチャレンジ

2022年3月11日から3月31日まで、1口500マイルで抽選に挑戦できる「JALマイルくじ」が実施されています。1等が10,000マイルで空くじなしとのこと。

1等 10,000マイル(1名)
2等 5,000マイル(5名)
3等 1,000eJALポイント(5名に1名)
参加賞 250eJALポイント(はずれの方全員)

外れちゃうと1マイルが0.5円相当で、上位が当たると大きいのですが・・・。これはさすがにギャンブルですね。1万マイルなんて、応募者全員で1名しか当たらないんですよ。3等だと1マイルが2円相当と普通。ロマンを求める方にはいいですが、私はお勧めしませんし、絶対しません。

参加者が6人しかいなければ面白いですけどね。口数が多くなるほど胴元(JAL)が儲かるので、JALをお助けしたい方はどうぞ。

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まとめ

2021年の年度末に失効が予定されているマイル。今後は、航空会社の体力もなくなってきているので(ウクライナの件もあって株価も激下がりしてきているので)救済措置は難しい可能性があります。

どうなっても対処できるように、ある程度対策しておくことは重要だと思います。最悪の場合は電子ポイントに移行させて、完全に失効しないように気を付けておきましょう。

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