はじめに
今回は2023年年末ドイツ弾丸旅行の記録 第3回になります。
前回までの記事では、羽田空港からJALのボーイングB777-300ERでロンドンに向かい、ロンドンからブリティッシュ・エアウェイズ便でフランクフルトに向かいました。
今回の記事ではドイツを観光していきます。
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ドイツ国鉄は遅延だらけ ICEでマンハイムへ
第2ターミナルシェンゲン外エリア 3階コンコース
ブリティッシュ・エアウェイズ便はフランクフルト空港第2ターミナルに到着します。第2ターミナルは新しくて(といっても1994年運用開始ですが)シンプルです。主にスターアライアンス系以外のフライトが離発着します。
3階のシェンゲン外エリアに入ります。出発客(出国審査後で保安検査前)の方々がいらっしゃるコンコースで、離発着の乗客が混在します。2階に降りて、入国審査を受けて到着フロアに入ります。
フランクフルト空港からのアクセス公共交通機関は、バス、ローカル線(Sバーン)、長距離路線があります。鉄道路線は第1ターミナルから発着なので、第2ターミナルからだと移動が手間ですね。
フランクフルト空港長距離駅からドイツ国鉄の特急列車(ICE)を予約していたのですが、フライトが20分程度遅延したのと、入国審査に時間がかかったため、乗り継げないなと考えていました。
入国審査で帰国便の資料提出を求められて、すぐに取り出せずに時間をかけている(と思われる)方が目立ちましたね。一番質問されやすいことなのに・・・。
ドイツ国鉄サイトでは、運航状況がリアルタイムでわかります。電車は17分遅れになっていました。ドイツ国鉄の長距離路線はわりと遅れるらしいので、想定外でしたが乗り継ぎの希望がみえてきました。
2階到着フロアの正面出口から出ると、目の前にある乗り場から第1ターミナルに向かうシャトルバスに乗車します。バスはすぐやってきますが、地味に時間がかかります。フランクフルト空港の道路は比較的混雑しているので、10~15分くらいは見ておきましょう。
フランクフルト空港の長距離路線駅は、第1ターミナルから高架橋を渡るので、徒歩5分くらいかかります。
かなり早足で歩いて、出発の7分前くらいに駅に到着しました。少し時間があるので、せっかくですからDBラウンジを訪問しました。
DBラウンジはドイツ国鉄一等車に乗車すると利用可能で(一部チケット除く)、ドイツ国鉄主要駅に設けられています。DBラウンジを利用するために、あえて一等車で予約していました(これが思わぬご利益をもたらすのは後のはなしです)。
出発時間が近づいてきたのでホームに向かいます。ホーム上は多くの人で混雑していました。これだけ乗降客が多いと、なかなか出発できません。
マンハイム行きのICEの一等車に乗車しました。予約したのは1人掛けの指定席です。
席の頭上には予約区間が表示されます。空席なら予約なしで座ることもできます。フランクフルトーマンハイム間が予約済みの表示です。
前の席の背部にあるテーブルを引き出すことができます。
ひじ掛け下にはコンセントが備わっています。
列車はフランクフルトから南下して疾走していきます。
30分くらいでマンハイム中央駅に到着しました。ここでローカル線に乗り換えます。
もともと乗り換え予定だった電車は10分前くらいに出発済みでした。次の列車は20分待ちで、元の予定より30分遅れになっています。さあ、傷口がどんどん開いてきましたよ(笑)。
マンハイム中央駅は駅の規模として大きい部類で、歴史もあります。石造りのクラシックな雰囲気がいいですね。ドイツ国鉄の駅分類では上から2番目のカテゴリー2に分類されています(日本語のWikipediaにはカテゴリー1と書かれていますが、たぶん間違いです)。
時間があるので、マンハイム中央駅のDBラウンジを訪問しようと、案内板にしたがって歩いて行くと・・・ん?真っ暗。クローズ?
ドイツ語でなにか書かれていたけど、ちっともわからん(別の場所へ移転したのでヨロシク!とのこと)。結局、ラウンジは見つけられずに断念。せめて国鉄サイトに書いといてほしいし、案内板も訂正しておいてくれよ・・・。
失意の中、無情にも次の列車がやってきました。
各駅停車です。かなりの乗客数で、荷物の持ち込みが大変。ドイツは窃盗が多いので混雑する列車は注意ですね。
ローカル線で5駅、ハイデルベルク駅に到着しました。今回のメインイベントの一つ、ハイデルベルク観光です。
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駆け足でハイデルベルクを観光
ハイデルベルク中央駅です。こちらもカテゴリー2の比較的大きな駅になります。
ハイデルベルクはハイデルベルク城という古城も有名ですが、ニュルンベルクなどとともにクリスマスマーケットも有名です。今回の旅の目的です。
とまあ、テンションを上がっていたように見えるのですが、ここでまたやられました。突然、帰りの特急が運休(というか、ハイデルベルク駅に停車しなくなった)になったのです。多分、列車遅延の回復目的ですね。ドイツ国鉄は容赦なく直前運休が発生することが多いようです。
ハイデルベルク中央駅に着く直前に運休がわかりました。日本に帰れないと困るので観光どころではありません。まずは帰路を確定させる必要があります。ハイデルベルク駅で交渉しようとしたのですが、カウンターは60分待ち! 60分も待ってたら、観光できない。列車トラブルに振り回され続けて、ちょっといらいら。
国鉄駅カウンターで案内板をよくみると、一等車なら案内が優先されるみたい。10分くらいで呼んでもらえました。2等車で予約してたら詰んでましたね。一番良さそうなルートは、経路が変わる上にTGV利用だったけどOKみたい。席の予約をお願いして(利用可能と言うだけで予約を入れてくれなかったで)、ようやく観光に向かいます(急いでいて予約チケットをちゃんと確認しなかったので、衝撃の事実が発覚しますが、それは後のはなし)。
ハイデルベルク観光にお勧めなのがハイデルベルクカードです。ハイデルベルク城入場券と市内の交通、ハイデルベルク前のケーブルカーの乗車がフリーになります。いろいろチケットとか乗車料金とか考えなくてよいので便利です。
本当はドイツ国鉄(DB)のチケットにCity-Ticketが付いていたので、ハイデルベルクカードはいらなかったのですが、便利さの誘惑に負けました(笑)。
※City-ticket:DBの出発駅と到着駅の近郊バスやトラムなどに無料乗車できます(周遊ではなく目的地までまっすぐ進む必要があります)。
駅前からバスに乗ります。ハイデルベルク城付近まで歩けないこともないでしょうが、たぶん徒歩30分くらいはかかりそうですね。
バスに乗ります。冬季なので繁忙期ではないのですが、すごい乗客の数です。バスの中はぎゅうぎゅうでした。
バスで10分くらいしてアルテ・ブリュッケというレンガ造りの古い橋の前に到着(アルテ・ブリュッケで古い橋という意味らしい)。こちらも観光スポットです。
橋の上を散策です。わかりにくいですが、川の両側の山にはうっすら雪が積もっています。
ハイデルベルク城方向に歩きます。この辺りは観光地で、観光客向けのショップなどが並んでいます。
さらに進むとマルクト広場に出ます。ハイデルベルク城のふもとの聖霊教会周辺で開かれているクリスマスマーケットは、中世的な街の雰囲気で人気があり、世界的に有名です。
さらにハイデルベルク城に向かって進むと、ケーブルカーの駅(コルンマルクト駅)があります。歩いて城まで行くことができますが、ハイデルベルクカードにケーブルカーのチケットが付いているので、せっかくですから乗ってみます。
ケーブルカーは15分に1本くらい発車します。乗り場は1つなので、増発は難しそうです。
ケーブルカーは1回で十分乗り切れるのですが、一杯に人が乗って出発です。洞窟のような通路を昇っていきます。
ケーブルカーが地表から出ると、ハイデルベルク城の駅(シュロス駅)に到着です。ハイデルベルクカードについているケーブルカーのチケットはここまでなので、こちらで下車します。
シュロス駅から出ます。7割以上の方がここで降りていました。
みんなハイデルベルク城に向かって行くので、人の流れに乗っていくと城に向かうことができます。
城下を見下ろす雪景色がいい雰囲気を出しています。
ハイデルベルクカードには城内観光のチケットも付いているのですが、そろそろ時間が厳しくなってきたので、さくっと観てから下山することにします。
帰りは細い階段を降りていきます。路面が凍っているので、走ると危険ですね。ゆっくり降りましょう。
5分くらいでふもとのケーブルカー駅前までおりることができます。あとはバスでハイデルベルク駅に帰るだけです。駅前のバス停でバスを待ちます。
ここでまた誤算が。バスの遅延+渋滞で遅延拡大です。バスの本数が少ないわけではないので、前のバスが遅れてきてくれればいいのですが、全てが都合悪く回っていましたね。想定していたより15分くらい遅れてハイデルベルク駅にもどってきました。
もともとハイデルベルクからフランクフルトへECで直行できる予定だったのですが、運休の影響でマンハイムを経由する路線に乗車します。
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TGVでフランクフルトへ
バスの遅延により、乗車予定の電車の時間に間に合わないのはわかっていたので、次の電車に乗ります。バスが駅に着いてちょうど2分後に出発です。バスを降りてから猛ダッシュです(もう後がないので必死です)。
幸か不幸か(基本的にこの日は不幸だらけだったんですが)、乗り継ぎ予定のTGVも遅れていたので、マンハイム駅で乗り継ぐことができました。
TGVの予約席は・・・なぜか2等車になっていました。どうもハイデルベルクのDBスタッフさんは今一つでしたね(席の指定をしてくれないし、予約をお願いすると2等車だし)。ということで、列車運休の影響で、1等車のチケットなのにTGV2等車に乗車することになりました(私は全く悪くないはず)。
さて、TGV2等車です。2席+2席の1列4席です。
車両の中央には、向かい合わせの席もあります。
日も傾いてきました。川を渡っていますが、マイン川でしょうか。もう少しでフランクフルト中央駅です。列車は30分くらい遅延して到着しました。
フランクフルト中央駅にやってきました。最初の予定では、フランクフルトでも旧市街レーマー広場のクリスマスマーケットを訪問する予定にしていました。列車の遅延や運休などで少しずつ時間がおしてきて、すでに予定より1時間くらい遅れています。フランクフルト観光はあきらめですね。
チケットはハイデルベルクからフランクフルト中央駅行きで購入していたので、無駄にフランクフルト中央駅を経由してフランクフルト空港を目指す形になりました(マンハイムからフランクフルト中央駅を経由せずフランクフルトに向かう路線があり、当然ですがその方が早いです)。
まあ、完全に無駄にしても残念なので、フランクフルト中央駅のDBラウンジをさくっと訪問させていただきました。一等車乗車ならフードやアルコール類も提供されるプレミアムラウンジを利用可能だということですが、いまいちわかっていなかったので通常ラウンジの利用でした。うーん、いろいろダメですね。
Sバーン車両(今回乗車した路線とは違う路線の車両です)
ローカル線(Sバーン)でフランクフルト空港駅(ローカル線駅)に向かいました。フランクフルト空港に向かう列車(S8、S9)が少ないのに(20~30分に1本)、利用者がかなり多く、皆さん荷物が多いので、満員電車でしたね。乗り切れない方も多くいらっしゃいました。
列車は途中で地上に出ました。外はかなり暗くなってきています。15分くらいで近距離線の空港駅に到着しました。空港の長距離線の駅は高架駅ですが、近距離線は地下にあります。
地上に出ると真っ暗です。日本に帰国する便は第2ターミナルから出発なので、またバスで移動です。もう少しバスの所要時間を短くしてほしいですね。第2ターミナルは第1ターミナルより圧倒的に不便な印象です。
かなりグダグダな感じのドイツ観光でしたが、なんとかフランクフルト空港に帰ってこれました。もともと私がたてていたプランがタイトすぎるのも問題で、海外旅行ではある程度余裕をもたせないと、最悪の場合には帰国できないということもあります。皆さんは無理しないプランをお勧めします(笑)。
次回は日本へ帰国します。
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