【世界弾丸旅行2023】北欧編(1)成田空港からフィンランド・ヘルシンキへ AY74便 フィンエアー エアバスA350-900 ビジネスクラス

はじめに

今回の記事から、2023年初頭の北欧(北ヨーロッパ)弾丸旅行の記録です。週末に極寒の北欧を旅してきました。

正式には、北欧5か国(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランド)にアイルランド、イギリス、バルト三国を加えて北ヨーロッパと呼ぶらしいです。今回は便宜上、北欧編とさせていただきます。

2023年3月に保有しているANAマイルの大半が有効期限を迎えるため、2022年秋からマイルを消費するために頑張っていました。シンガポール・サンフランシスコ・ロサンゼルスと、ANAマイルでの特典航空券弾丸旅行を終えて、ANAマイルはほぼ使い切りました。

使い切ったころにマイル期限延長のニュースが飛び込んできました(泣)。2023年2月2日付で、マイル有効期限の延長が発表されています。

今回はJALの特典航空券を利用して旅行しました。JAL特典航空券の必要マイルは、特典航空券PLUSの割り増しマイルが必要になることがほとんどです。

ANAだとファーストクラスに乗れるようなマイルで、JALだとエコノミーしか乗れないことがあります。また、ファーストクラスと他のクラスの混在設定ができないのもデメリットです。あまりに必要マイルが高いので、使う機会がなくずっとマイルを放置していました。

特典航空券のメリットは、日帰りや1泊2日の行程もお得にできること。ほとんどの有償チケットは2~3日以上でないとお得なチケット(JALの場合、SaverやStandardなど)を購入できないので運賃が高くなります。弾丸旅行こそマイルでもらえる特典航空券が有用です。

そもそもJAL航空券に交換しようとしていたのが間違いなんですよね。いろいろ考えた結果、提携航空会社特典航空券を発券することにしました。JALマイルをJALと提携している航空会社の航空券に交換したということです。提携航空会社航空券には割増マイルは不要です。

今回はフィンエアーを選択。サーチャージなどの諸費用(サーチャージは2022年12月1日~2023年3月31日だと1区間47,000円で設定)はかかりますが、航空券自体はJALマイルでお支払いです。

フィンエアーの東京・ヘルシンキ間の場合、ビジネスクラスだと片道6万マイルになります。JAL便だと5.5万マイルからですが、特典航空券PLUSの影響で23万~43万マイル!。ムチャクチャですね。

ちなみに、JALの予約サイトで提携航空会社特典航空券を発券した場合、フィンエアーの座席指定はできません。JALの方は「座席指定ができない」という表記しか出ない不親切なシステムですが、フィンエアーのWebサイトで予約番号と入力すると座席指定可能です(このあたりの案内をしっかりしてほしいですよねJALさん)。

フィンエアーはフィンランドの航空会社で、ヘルシンキをハブ空港としてヨーロッパ各地に路線を広げています。日本などのアジア各国からの出発便や到着便の時間帯を集中させることにより、ヨーロッパ各地への乗継需要を取り込んでいます。2023年現在、東京ーヘルシンキ路線は、羽田線がJAL週4とフィンエアー毎日、成田線はフィンエアー週2です。

2016年世界一周以来の、久しぶりのヘルシンキ訪問になりそうです。

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成田空港第2ターミナルから出国

今回の旅の始まりは成田空港からですが、成田空港には関西空港からジェットスター便で移動しました。関西空港のジェットスター便は、ピーチ便と違って第1ターミナルから出発するので、いつものように、ぼでぢゅう1946で夕食をいただいてから搭乗できます。

成田空港第3ターミナルに到着です。第3ターミナルはピーチを除くLCC用のターミナルで、2023年現在、大半の便はジェットスター(ジェットスター・ジャパン/ジェットスター航空)運行便です。

成田空港第3ターミナルから第2ターミナルへ移動します。歩いてもたどり着けますが(公式だと300mで、徒歩10分以上はみておきましょう)、今回は体力温存のためにターミナル間連絡バス(無料)を選択しました。

到着フロアからバス乗り場へむかうには、アップダウンも多くて、公式では250mあり遠いのですが、改修工事がおわる2023年3月1日から到着フロアの目の前になるそうです。これは楽ですし朗報ですね。

連絡バスは、第2・3ターミナル間のものと、全てのターミナルを回るものの2系統があります。同時にバスが来た場合は、全てのターミナルを回る車両の方が早く出発することが多いです(運行間隔は後者の方が短いため)。

今回利用するのはフィンエアーです。フィンエアーはワンワールドのアライアンスに所属しています。成田空港では、ワンワールド系は第2ターミナルに集約されています(スターアライアンス系は第1ターミナル、スカイチームはほとんどが第1ターミナルです)。

第2ターミナルの国際線チェックインカウンターは3階です。フィンエアーのチェックインカウンターは、ステータス会員は一括して優先レーンであり(ブロンズやエメラルド関係なく)、ビジネスクラスもその優先レーンの利用です。その他は全てエコノミークラスレーンとなります。2種類のレーンしかなく、優先レーンも混雑します。これは機内搭乗時も同じです。ちなみに、セルフチェックインの機会はありませんでした。

今回はビジネスクラスを予約していました。チェックイン時にラウンジの説明がありサクララウンジと案内されました。私はワンワールドエメラルドのステータス(JALダイヤモンド会員)を持っているので、JALファーストクラスラウンジが利用できるか尋ねたところ、「フィンエアーとしてはサクララウンジを案内させていただくことになっています」と、無表情でツンツンな地上スタッフさんでした(カッコよくて、なんか感動しました)。

チェックインを終えて、保安検査場に向かいたいと思います。2023年現在、南ウイングに従来設置されていた「JAL FAST SECURITY LANE(JAL便搭乗予定のJALサファイア会員以上利用可能ファストレーン)」は撤去されているようです。

また、北ウイングに従来設置されていたFAST TRACK(ビジネスクラス以上搭乗予定者用)も見当たりません。そもそも北ウイングの保安検査場は閉鎖されていて、中央と南ウイングのみ稼働している状態です。

通常レーンしかありませんが、全く混雑していないので、スムーズに保安検査と出国審査を通過し、出国後エリアに出ます。

目の前にJALのラウンジがあります。ステータスカード提示で、無事に(?)JALファーストクラスラウンジが利用可能でした(航空券にもエメラルド会員の表示があったので、それだけでもOKなはずでしたが、念のため提示してみました)。

ワンワールド運行便利用者がワンワールドエメラルドステータスを所持していた場合、搭乗クラスに関わらずワンワールド系ファーストクラス用ラウンジが原則利用できます(コンコルドラウンジなど、例外も多数ありますが)。

搭乗予定の便は、この日の第2ターミナルの最終便でした。ラウンジ内はフィンエアー搭乗客だけになるのでガラガラでした。

成田空港第2ターミナルの出国後エリアには、プライオリティパスの対象ラウンジはありません。私の好きなラウンジホッピングは無しですね。

ラウンジの運営時間は22時までだったので、フライトの時間まで時間があるのですが早めにラウンジを後にする必要がありました。

ゲート前で待つことにします。ゲート前はかなり混雑していました。

出発時間が早くなっていて、それに合わせて集合時間も早めに設定されていたのですが(ラウンジがクローズしていたので早いにこしたことはないんですが)、ゲートオープン時間が遅延するとのアナウンスがありました(集合時間を早めておいて、搭乗時間遅延とってねえ)。

結果的には、それほど遅れることなく、すみやかに搭乗開始になりました。搭乗時もチェックインカウンターと同じで、ビジネスクラスとブロンズ会員以上が優先レーンで、その他のレーンと2レーン体制で入場案内です。

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AY74便 ヘルシンキ行き ビジネスクラスに搭乗

AY74便エアバスA350-900 フィンエアーヘルシンキ行きに搭乗しました。

フィンエアーのビジネスクラスです。フィンエアーの成田路線は、旧式機材の運用です。

1-2-1の1列4席で、席が少し斜め向いて設定されています。

席横に、USB充電ポート、マルチプラグ、テレビ用リモコン、座席のリモコン、ライトなどが設置されています。

ウェルカムドリンクはブルーベリージュースをいただきました。フィンエアーのアメニティは、以前からかわらずマリメッコです。マリメッコファンからは根強い人気があります。

サイドテーブルの下には、ペットボトルのミネラルウォーターが用意されています。

中にはアイマスク、歯ブラシセット、耳栓、フェイスクリーム、ハンドクリームが入っています。カミソリ、靴下、クシなどは入っていませんが、リクエスト可能だそうです。

シートはフルフラットにすることが可能です。マットレスはないですが、枕になるクッションと掛布団が用意されています。

利用客はヨーロッパ系の方がほとんどでした。そのほとんどが、ヘルシンキ空港から乗継で他の空港へ向かっていました。ビジネスクラス席はほぼ満席です。航空機需要が戻ってきていますね。日本人乗客はほとんどいらっしゃいませんでした。

仕様なのか個人差なのか、後ろの方が少し動くと、そのたびにガンガン音がシートに響きました。他の航空会社のビジネスクラスではあまりない経験でしたね。

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フィンエアー 成田-ヘルシンキ(AY74便) ビジネスクラスのお食事

深夜出発便なのですが、離陸するとすぐに食事の用意が始まりました。

お食事
冷製プレート
・鴨肉の蒸し煮、クレソンとレンコン添え
・小エビのマリネ、ピーマンのピューレ
温製プレート(3種から1つ選択)
・ビーフストロガノフ、ライス、マッシュルーム、パプリカ、ブロッコリーの付け合わせ
・ヒラマサのソテー、特製スパイシースイートソース添え
・ニョッキ、ミモレットチーズ、かぼちゃのクリームソース
デザート(選択)
・チーズ
・モンブラン チョコレートソース添え
・大福

ラウンジでさんざん飲み食いした後ですが、きっちりお食事をいただきました。ビーフストロガノフを選択です。パンは3種類あり、好きなようにいただけます。

デザートはモンブランをいただきました。

ちなみに、フィンエアーで使用されているお皿やグラスは、フィンランドのイッタラブランドが使用されています。どれもこれもお高いので、慎重に扱いましょう(笑)。

お食事などで2時間くらい経過して、機内も消灯され、私も就寝しました。8時間くらい寝ると、もう到着の2時間前です。

社会情勢の影響で、日本ーヘルシンキ便はベーリング海峡から北極海へ抜ける航路をとります。北極点より少しグリーンランド側を通って、ヨーロッパに向かいます。アラスカ付近では夜が明けて機外は明るかったのですが、ヨーロッパに近づくと再び夜になります。

消灯中、CAさんはスナック類を配ってらっしゃいました。

到着2時間前くらいに朝食の提供が始まります。

朝食メニュー
エッグベネディクト ソーセージ 冷製肉 フルーツ

メニューには書かれていないものもありそうです。パンは最初から盛られていました。

フライトは定刻23:05時発、ヘルシンキに現地時間で定刻5時35分着です。フライト時間は公式では13時間30分くらいですが、だいたい1時間ぐらい早着します(ヘルシンキのフライト情報を見ていると、東京便はほとんどのケースで1時間前後早着になっています)。

外は真っ暗ですね。写真のピントは全く合いません。

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フィンランド ヘルシンキに入国

見ての通り、定刻よりかなり早くにフィンランド・ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着しました。

ヘルシンキ空港は、アジアからヨーロッパに向かう旅行客の玄関口です。ここからみなさん、各地に乗り継いでいきます。空港内はかなりコンパクトな設計になっていて、最低乗継時間は日本からだと40分、ヨーロッパ各国から日本へは35分の設定になっています。

私のヘルシンキ訪問は2016年以来です。2019年に大幅にリニューアルしたそうですね。以前訪問した際には、降機してから入国審査までひと一人分の幅しかない細い通路を延々と歩いた記憶がありますが、2023年現在は新しくて広い通路になっています(距離はまずまずありましたが)。

乗客の8割くらいは乗継の方に行ってしまい、入国審査に向かう人影は少ないですね。

ヘルシンキ空港は優先ゲートはありません。時間帯によっては、入出国自動ゲートが利用できますが(日本のパスポートならICが入っているので利用可能)、私の訪問時は有人ゲート2つしかオープンしていませんでした。

2023年現在、フィンランドを含めたシェンゲン加盟国への観光入国にはビザや書類は不要で、パスポートさえあればOKです。ただし、2023年11月から、ETIASという事前審査(アメリカのESTAみたいなもの)が必要になる予定です(ETIAS導入時期は延期を重ねてきているので、本当に2023年11月から必要になるかどうかはわかりません)。

今回の入国審査は大変でした(笑)。滞在期間を聞かれて、12時間と答えたあたりから怪しくなります。帰りの旅程を見せてくれと言われたので提示。

「滞在時間とても短いですね」
「飛行機に乗るのが趣味みたいなもんで」
「とてもリッチだ」
「いや、マイルで乗っているから」
「マイル?」
「たくさん飛行機にのったらもらえるポイント」
「?」
「(旅程表を提示して)ほら、かなり安いでしょ」
「ふーん」
こんなかんじで、審査に5分くらいかかったでしょうか。気が付けば後ろの列が伸びていました(シェンゲン外用のレーンが1レーンしか運用していなかったですからね)。つたない英語で話してるので(日常会話もダメダメなんです)、ほんと、変な旅行客ですんません。

なんだかんだでパスポートにハンコを押してもらって入国許可がでました。あー冷や汗ものです。

さて到着フロアにでました。5時前ですから外はまだ真っ暗です。今からヘルシンキ市街に出ようと思います。

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