目次
はじめに
2022年夏に沖縄県北大東島にある北大東空港を訪れました。島内観光ではなく空港にタッチして帰るだけの北大東空港訪問です。最近のマイブームで、日本各地の空港を見て回っています。
沖縄県の最東端空港で地方管理空港です。もちろん、国際線の就航しない国内線専用空港です。県庁所在地の那覇から東に約350kmの距離にあり、なんと鹿児島市や種子島より東に位置していて、宮崎市のほぼ真南にあります。
2022年現在、北大東空港を発着するのは、JAL系のRAC(琉球エアコミューター)が運行するターボプロップ機(プロペラ機)です。運航は変則的で、那覇行き 火~木1日1便、那覇発 金~月1日1便、南大東行き 金~月1日1便、南大東発 火~木1日1便です。南大東行きはそのまま那覇行きになりますし、南大東発は那覇からの経由便です。
言い換えると、那覇行き1日1便(金~月は南大東経由)、那覇発1日1便(火~木は南大東経由)となります。
滑走路長は1,500mで、ジェット機の離発着もおそらく可能ですが、2022年現在、プロペラ機しか就航していません。
北大東島の真南に南大東島があります。北大東空港と南大東空港の間は、わずか8マイル(12km)しかありません。日本一短い定期路線となっています。そのため、週の半分はもう一方の空港を経由する便として設定されています。
北大東・南大東と那覇を結ぶ便はとてもややこしい
北大東・南大東と那覇を結ぶ便は「クセが強い」ため、一筋縄ではいきません。何がクセが強いのか解説していきます。
まず、これらの便には、JALの特便や先得が設定されていません。個別に購入するなら株主優待割引しかお得なプランが無いのです。通常、地元の方以外は片道のみの購入をしないと思いますので、往復割引やJALビジネスキップを利用するしかありません。
実際のところ、往復割引の方が安いので往復割引一択です。往復割引は経由便を利用してもOKです。週の半分は直行便がないので救済措置となっています。特例として、経由便として利用する場合は、北大東ー南大東間のマイルやフライオンポイントは加算されません。
ところが、JALのWeb予約サイトで北大東島や南大東島路線を予約する際、経由便は絶対に表示されません。例えば、那覇から南大東経由で北大東を予約する場合、直行便しか表示されないので、直行便の無い日は予約できません(経由便は絶対に表示されませんし、「乗継便で検索する」のボタンも表示されません)。
経由便をWebで予約を完了させるなら、那覇ー南大東間と南大東ー北大東間を別々に予約するしかないのです。別々に予約するとかなり割高になりますし、往復割引もきかないので普通運賃になってしまいます。
あるいは、往復ともに直行便だけで予約をすれば往復割引を利用できるのですが、週の半分しか直行便が無いので、選択肢がかなり狭くなってしまいます。
往復割引を経由便も加えて予約する方法は、電話でJAL国内線予約センターを利用すれば可能です。ただし、コロナ禍もあって予約センターへの電話は混雑しており、なかなかつながりません。JAL上級会員用の回線であればスムーズにつながります。ということで、往復割引すら一般会員にとって利用が難しいのです。
電話予約しかできないということは、ポイントサイト(楽天Rebatesなど)を利用した予約もできないため、ポイ活命の方にとっても死活問題ですね(笑)。
この電話予約は、スマホアプリやWeb上できちんと表示されず(予約区間の一部のみ表示される)、予約番号も設定されないので、本当に予約が成立しているのか不安になります(私はとても不安でした)。那覇空港のカウンターで予約がある旨を申し出ると、ちゃんと「ご搭乗案内」が発行されるので一安心です。
なお、経由便利用時の経由空港では、かならず降機する必要がありますが、直接待合室に入れるので、経由空港で手荷物検査は不要です。
北大東・南大東便予約のまとめ
・特便や先得の設定が無いため、往復割引を利用するしかない
・もう一方の空港を経由する便(経由便)はWebで表示されない(予約できない)
・経由便で往復割引の利用は可能だが電話予約する必要がある
・電話予約の便はスマホアプリやWeb上できちんと表示されない
・経由便利用時の北大東ー南大東間はマイルやFOPの積算対象外
ややこしすぎて、私も訪問を断念しかけた路線ですが(笑)、今回は一念発起して予約してみました。そんなややこしい路線で、沖縄の最東端空港にお邪魔してみました。
前回の続きです。
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那覇空港から北大東空港へ
今回は那覇空港から北大東空港に向かいます。利用するのはRAC便です。
RACはJTA(日本トンラスオーシャン航空)の子会社です。那覇ー与論線を除き、沖縄県内の路線のみを運航しています。RACはJTAと違ってワンワールド非加盟なので、JAL以外のワンワールド系航空会社で会員資格を持っていても特典はありません。
一方で、RACはJALのグループ会社なので、チケットの販売や搭乗時の運用などはJALのシステムを使っています。そのため、JAL会員はJAL便と同様に違和感なく利用できます。
沖止めの搭乗機まで、バスで向かいます。使用する機体はRACのボンバルディアDHC8-Q400CCで、ボーディングブリッジを使えないため沖止めになっています。
近くにも同じ機種が駐機していましたが、そちらはRACの与論空港ゆきでした。私の搭乗予定の機体は、先ほど私が与那国から乗ってきた機体のようですね。ただし、迎えてくれたCAさんは違う方でした。
那覇空港から北大東空港まで、約60分のフライトです。途中に島はないので、延々と海の上を飛行します。
北大東島が見えてきました。島の辺縁は褐色のごつごつした岩肌に覆われています。
火山で隆起した島なのでしょうかね。
北側から南向きに侵入して着陸です。写真は南端方向で、滑走路の南端で反転しています。
こちらは北端側を見ています。北端の滑走路の向こう側はすぐに海です。右手側(東側)も海沿いになっています。
空港は島の東端に位置しているみたいです。
北大東空港の駐機場に降り立ちました。ターミナルビルまで徒歩で向かいます。
このまま南大東へ向かう方は、ビルに入ってすぐに左側になる出発待合室に誘導されます。そのため、手荷物検査は不要です。こちらで降機する方は、まっすぐ進んでターミナルビル内に入ります。
私もこのまま南大東空港へ向かうのですが、やはりターミナルビルの見学はしなければいけないので(笑)、いったんフロアに出ました。
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北大東空港ターミナルビルを散策
北大東空港の外へ
北大東島は沖縄最東端の島で、人口は600人くらいだそうです。喜界島は6,500人くらいですから、その10分の1くらいですね。北大東空港は喜界空港より少し大きいです。
まずはターミナルビル正面を見てみましょう。
正面は駐車場ですね。
人口の少ない島ですから、バスもタクシーもありません。
宿泊施設はハマユウ荘と二六荘の2つだけだそうです。レンタカーやレンタルサイクルは宿泊施設で手配できるそうです。移動手段がないので、宿泊施設の送迎は必須ですね。まあ、小さい島なので、頑張れば歩けるかもしれませんが(一周10kmくらいかな)。
展望デッキ
展望デッキは建物の外になります。外に出て右に進むと、屋外に階段があります。
展望デッキもこじんまりとしていて、屋根や椅子はありません。展望デッキはターミナルビルの西側のスペースに限定されています。駐機場の前は金網がありますが、基本的に低い手摺だけなので、写真撮影は容易です。
私の乗ってきた機体が駐機しています
滑走路の反対側は、自然が豊かです。
ターミナルビル
ターミナルビルは1階と2階があります。まずは2階に行ってみましょう。喫茶やおみやげ店があるように書いていますが。
なぬ?。会議室と「本日終了」の文字だけ。1日1便ですから、今この時間に営業していないということは、終日クローズなのでしょうか。
「OPEN」って、何がオープンやねん(笑)。ターミナルビルがオープン、なのかな。
1階はチェックインカウンターと保安検査場だけです。保安検査待ちの列ができています。
保安検査通過後の待合室です。中にはトイレくらいしかありません。搭乗ゲートは一つだけです。ちゃんとJALのタッチ&ゴーは利用できます。
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空港から出発
搭乗も当然徒歩です。乗ってきた機体に向かいます。
階段を昇って、飛行機に乗り込みます。
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まとめ
2022年夏に訪問した沖縄県北大東島にある北大東空港の模様をアップさせていただきました。運行本数は1日1本しかありませんし、ターミナルビルはこじんまりとしていて、店舗は運営していないようですね。人口の少ない島ですし、仕方ないのかもしれません。
次回は南大東空港へのホッピングです。北大東・南大東間は、日本で最も短距離路線です。さあ、テイクオフです。
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