【国内鉄道旅】空港連絡鉄道シリーズ(2) 大阪モノレール(本線) 北摂地域を横断する大阪国際空港(伊丹空港)のアクセス路線

はじめに

鉄道と航空のハイブリッド企画 空港連絡鉄道シリーズ第2弾です。今回は大阪モノレールにスポットを当ててみたいと思います。大阪伊丹空港の空港連絡鉄道です。

2025年現在、空港にアクセスする手段として鉄道を選択することが妥当な路線「空港連絡鉄道」は以下の通りです(私の主観です)。

2025年現在の空港連絡鉄道
・羽田空港 京浜急行電鉄空港線と東京モノレール羽田空港線
・成田空港 成田空港高速鉄道(JR東日本成田線、京成電鉄京成本線・成田空港線<成田スカイアクセス線>)と京成電鉄(京成東成田線、芝山鉄道芝山鉄道線)
・伊丹空港 大阪モノレール
・関西空港 JR関西空港線と南海空港線
・新千歳空港 JR千歳線(空港支線)
・中部国際空港 名古屋鉄道空港線
・福岡空港 福岡市地下鉄空港線
・那覇空港 沖縄都市モノレール沖縄都市モノレール線<ゆいレール>
・仙台空港 仙台空港鉄道仙台空港線
・神戸空港 神戸新交通ポートアイランド線
・米子空港 JR西日本境線
・宮崎空港 JR九州宮崎空港線

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大阪モノレールとは

大阪モノレール(本線)は大阪空港駅~門真市駅の約20kmの路線です。日本のモノレールの中には鉄道法で運用している路線もありますが、大阪モノレールは道路上に敷設された軌道の扱い(軌道法の管理下)です。そのため、正確に言うと鉄道ではなく軌道になります(路面電車みたいな感じ)。

大阪モノレールは民間資本も入っていますが、基本的に大阪府の管理下にある第3セクターです。当初は万博記念公園のアクセスルートとして設置されましたが、1997年に大阪国際空港(伊丹空港)まで延伸されました。路線の門真市より先は2033年には東大阪市の西岩田付近(仮称:瓜生堂駅)まで延伸される見込みです。

空港のアクセス路線というより、北摂地域の横断路線という意味合いが強い路線です。大阪の鉄道網は大阪市を中心に放射状に広がっているため、各路線間の往来が難しくなっています。その欠点を補うために大阪中央環状線に設置された軌道線です(東京のJR武蔵野線みたいな感じかな)。

大阪空港駅を出発するほぼ全列車が門真市駅まで運行されます。蛍池駅で阪急宝塚線、千里中央駅で北大阪急行南北線(大阪メトロ御堂筋線)、山田駅で阪急千里線、南茨木駅で阪急京都線、門真市駅で京阪本線に乗り換え可能です。南に延伸すれば、大阪メトロ長堀鶴見緑地線、JR学研都市線(片町線)、近鉄けいはんな線、近鉄奈良線にも乗り換え可能になり、さらに便利になることが期待されます。

大阪市内へ乗り入れない路線のため、都市部からのアクセス路線としての位置づけは弱くなっています(阪急宝塚線や大阪メトロ御堂筋線経由でアクセスする方も一定数いらっしゃるとおもいますが、大阪キタやミナミからのアクセスは普通リムジンバスですね)。

北摂の茨木市や高槻市からの空港アクセス路線としては健在で、一部京都方面からも阪急、京阪路線からの乗り換えで利用者がいらっしゃいます。

大阪モノレールに乗る

今回、南茨木駅から大阪空港駅まで大阪モノレールに乗車しました。2024年の乗車記録です。

南茨木駅は阪急京都線との乗換駅です。阪急南茨木駅は特急が停車しませんが急行は停車するので、京都方面からの利便性はまずまずといったところです。

乗り換え客がいるので、駅構内の人の数もまずまずといった印象です。

すべて各駅停車で、ほとんどの列車が大阪空港駅まで向かいます。途中、万博記念公園駅で彩都線が分岐します。

24分の所要時間で大阪空港駅に到着です。

大阪空港駅の先は車止めになっています。

空港利用客の利用者がまずまずいらっしゃいます。

空港ターミナルの2階と橋で直結しています。到着フロアと同じで到着出口の正面出口に橋があるので、空路到着客はモノレールまでまっすぐです。空路出発客はチェックインカウンターが1階になるので降りる必要がありますが、出発フロアは2階なので荷物が無ければ降りる必要がありません。大阪モノレール駅は便利な場所に設置されています。

大阪空港駅の大半は兵庫県伊丹市内にあり、大阪モノレールで唯一の府外区間です。駅の所在地は大阪府内に扱いになっています(駅長室が大阪府内にあるという話ですが、google Mapsでは駅全体が兵庫県内になっています)。

まとめ

2024年に利用した大阪モノレール(本線)を紹介しました。大阪都市部からの空港アクセス利用には向きませんが、茨城・高槻市方面からの空港アクセス手段として有用です。南方面への延伸が予定されていて、さらに利便性向上が期待されます。

大阪国際空港(伊丹空港)は大阪というマンモス都市を抱えていて、空港自体が都市部から近いので利便性は優秀です。ただ、近年の羽田便遅延多発や羽田便所要時間増加の影響もあって、羽田便における空路の優位性が落ちている現状です。名古屋までリニアが開通すると空港需要がかなり落ちるかもしれませんね。

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