ヨーロッパの観光地周遊に、お得で便利なフリー鉄道乗車券「インターレイル・グローバルパス」がおすすめです。従来、ヨーロッパ外居住者が利用できるユーレイルパスが販売されていましたが、2026年9月にインターレイルパスに統合されました。これにより、居住地に関わらず利用可能な鉄道周遊パスが誕生しました。
スマホアプリ「Rail Planner」で簡単に購入、登録、席の予約ができます。ヨーロッパ33か国が加盟するネットワークのほとんど全てを旅することができます。ユーロスターでイギリス・ロンドンに行くこともできる優秀な周遊券です。
今回はインタ―レイルグローバルパスの概要や購入方法、アプリの使い方からおすすめの利用方法、2025年に新しく登場したプラスパスまで、2026年現在の情報を紹介します。
・2026年9月にユーレイルからインターレイルに統合
・2025年頃からインターレイルプラスパスの販売が開始
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インターレイルグローバルパスとは 適応範囲・購入方法も
インターレイルパスとはヨーロッパのパス加盟会社が運行する路線およびその提携路線が乗り放題になるパスチケットです。日本のJRが発行するジャパンレールパスのようなものですが、ユーレイルがインターレイルに組織一元化されたことにより、居住場所に関わらず(ヨーロッパ居住者も可)利用可能な鉄道周遊パスに進化しました。
インターレイルパスにはグローバルパス(ヨーロッパ全域が対象)と1カ国パス(1国内に限定されたタイプ)があります。
ちなみに、1カ国パスの補足です
●ボスニア・ヘルツェゴビナとモンテネグロには1カ国パスがありません。
●ベルギー、ルクセンブルク、オランダはまとめてベネルクスパスとして運用。
●デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドがすべて利用可能なノルディックパスもあります。
●ギリシャ諸島パスというフェリーのみのパスもあります。
●ヨーロッパ外に居住する場合、1カ国パスのうちグレートブリテンパス(イギリス)とスイスパスは利用できません。
●ドイツの1カ国パス(ジャーマンレイルパス)には紙パスがありません。
●1カ国パスは全てフレキシパスになります。
チケットと購入方法
Interrailの公式サイトで購入するのが正規ルートです。インターレイルホームページからオンライン購入しRail Plannerアプリで運用します(モバイルパス)。モバイルパスはKlookやkkdayなどのOTAサイトでも購入可能です。OTAの方が若干安いケースもあります。
公式サイトでは不定期にプロモーションが実施されていて、15~20%程度割引になります。上手にタイミングを見計らって予約できればいいですね。
現実的に、インターレイルパスはモバイルパスの一択です。インターレイルパス利用には、現地で常にデータ通信環境(WIFIなど)を確保しておく必要があります(列車の変更を絶対しないなら1日の最初だけでOKかも)。
チケットには連続使用パス(Consecutive Pass)といって連日利用で少し安いチケットと連続使用の制限が無い(ただし利用開始後一ヶ月以内に利用する必要のある)フレキシパス(Flexi Pass)があります。それぞれ、1等席用と2等席用があり、また有効日数によって価格が変わります。
インターレイルグローバルパス チケットの種類
・発行媒体別(紙パス・モバイルパス)
・年齢別(ユース・大人・シニア)
・席ランク別(1等・2等)
・利用方法別(連続使用パス・フレキシパス)
・日数別(フレキシパスは4~15日、連続使用パスは15日~3ヶ月)
インターレイルパスはヨーロッパ外在住者はドル建て販売になります。ドル・ユーロの為替によって価格変動するため、表記価格は常に変動します。
フレキシパス
| フレキシ | 1等 | 2等 | 1等ユース | 2等ユース |
|---|---|---|---|---|
| 4日 | 437 | 337 | 327 | 252 |
| 5日 | 491 | 378 | 368 | 284 |
| 7日 | 589 | 453 | 441 | 340 |
| 10日 | 691 | 532 | 518 | 399 |
| 15日 | 854 | 658 | 640 | 494 |
連続使用パス
| 連続使用 | 1等 | 2等 | 1等ユース | 2等ユース |
|---|---|---|---|---|
| 15日 | 735 | 566 | 551 | 425 |
| 22日 | 906 | 697 | 678 | 524 |
| 1ヶ月 | 1076 | 828 | 807 | 621 |
| 2ヶ月 | 1277 | 983 | 957 | 738 |
| 3ヶ月 | 1478 | 1138 | 1108 | 853 |
グローバルプラスパス
| フレキシ | 1等 | 2等 | 1等ユース | 2等ユース |
|---|---|---|---|---|
| 5日 | 609 | 496 | 486 | 402 |
| 7日 | 707 | 571 | 559 | 458 |
Eurail公式サイトの価格 単位はUSD 為替で変動 2026年9月現在
ユースは12~27歳です。11歳以下は大人と同時発券で共に行動することが条件で無料となります。購入後11か月以内に利用開始が必要です。またフレキシパスは利用開始から1月で無効になるので、1月内に使い切る必要があります。シニア(60歳以上)は別に料金設定があります。
日本でいう特急券と乗車券が有効な状態ですが、指定券が付いていないものだと思ってください。一部で指定席が必須となる列車もあり、その場合は別途指定席料金が発生します。国や路線にもよりますが、指定席予約をしないと着席できないくらい混雑している列車もあります。2等席はその傾向が顕著で、1等席は予約なしでも席に余裕があるケースが多いです。いずれにせよ席の予約には別途指定料金が必要です。また、1等のパスであっても駅ラウンジが利用できません(オーストリアを除く)。
2025年頃から席の予約料金も含まれたグローバルプラスパスも販売されています(フレキシパス5日あるいは7日利用のみ)。
適用範囲
ヨーロッパ33カ国の路線が利用可能です。利用可能な路線はこちらのサイトで確認してください。トルコは対象路線に含まれますが、アルバニア、モルドバなどは対象外です。アンドラ、キプロス、フェロー諸島、ジブラルタル、アイスランド、マルタ、サンマリノには鉄道路線が無いので対象外になります(アンドラ、サンマリノ、ジブラルタルはかなり近くまで鉄道路線があります)。
1等席と2等席の違い
1等と2等のどちらを購入すべきか考えてみましょう。
1等のメリット
利用者が少ないため予約が無くてもほとんどの場合で席に座れる
利用者が少ないので静かで落ち着いた雰囲気、立席乗客も少ない
ドイツではICEやECなど食堂車が付いている列車は食事のデリバリーが可能
チケット売り場で1等が優先される
席を予約した場合、問題なく座れる
オーストリアでは駅ラウンジが利用可能
1等のデメリット
2等より高い
1等車両が少ないため車両までの移動が面倒
ドイツでは車内販売が来ない
ドイツでは2等でも席に座れることが多い
ほぼ確実に検札がある
利用経験が少ないのでドイツやオーストリアで利用した経験が中心になります。
オーストリア国鉄特急「レイルジェット」の1等車両
国にもよりますが早朝などの人が少ない時間帯を除き、2等は席の確保が難しいこともあります。繁忙期は席の予約すら困難なことがあります。席を確保しやすいことが1等の最大のメリットで、長距離移動が多かったり頻回に乗降が多くて席の確保が望ましい場合、1等・2等の価格差は大きくないので(100~200USDくらい)、列車利用頻度が高い方ほど1等の購入を強くお勧めします。
ドイツなどの多数の国際列車が入り乱れる国では、列車の運休、目的地や経路変更は日常茶飯事です。駅のチケット売り場では1等客が2等客より優先されるので、イレギュラー時は1等の方が安心です(そもそもスマホで予約調整した方が早いですが)。
1等車両は2等より少ないです。席を予約していない場合、1等車両を探すのは面倒で、荷物が多いと移動が大変なこともあります。1等車両の地味なデメリットです。2等は混雑しているので検札が少ないのがメリットになります(1等は必ず検札が来るので、すぐにスマホを出せるようにしておく必要があります)。
シュトゥットガルトSバーンの1等席:コンパートメント8席だけ 予約不可
ちなみに、Sバーンのような都市近郊路線(日本の中央総武線や京都神戸線みたいな路線)にも1等席はありますが、非常に少ないです(路線によっては0~10席程度)。検札がほとんどないので、どう考えても1等チケットを持っていない方が2等が混雑しているので座りに来て、座れないことも多いです。そもそも席の予約システムが無い国も多いです。
インターレイルグローバルパスの実際
インターレイルグローバルパスの利用手順
インターレイルグローバルパスを実際に利用する手順です。
①インターレイルグローバルパスを購入する。
Interrail公式サイトで購入するのが一般的ですが、OTAでも購入可能です。パスポート番号の下3桁が必要なので注意しましょう。
②Rail Plannerアプリをスマホにダウンロードする。
③アプリにインターレイルグローバルパスを登録する。
オーダー番号と姓を入力します。
④利用する列車を検索・保存する。
アプリで簡単に検索、保存できます。この時点ではまだ乗車は確定していません。⑤を先にしてもOKです。

Plannerボタンから入って、旅程を検索して登録します。登録するとMy Trip内に登録されます。
⑤利用開始手続きを行う。
バリデーションと言います。パスポート番号と開始日の登録が必要です。開始日の開始手続きは乗車直前までできるので、ぎりぎりまで待ってもいいです。ただし、購入後11か月以内にアクティベート(利用開始)する必要があります。
⑥保存した乗車予定列車を登録する。
バリデーションされた有効なパスがあれば、乗車予定の列車を登録可能です(登録するとアプリ上の該当列車の右側のゲージが黄色になります)。

フレキシタイプの場合、利用開始日と利用日はまた別になるので、実際の利用日は最初の時点で登録できていません。最初に乗車予定の列車を登録すると、その利用日のパスを有効にするか確認がありますので、利用するなら登録しましょう。利用前日まで利用日のキャンセルが可能です。
⑦乗車時にはインターレイルグローバルパスのQRコードを提示できるようにしておく。
「My Pass」⇒チケットの選択⇒「show ticket」とボタンを押せばQRコードが表示されます。前もってバリデートと乗車列車の登録をしておかないとQRコードには該当列車の乗車権利が有効化されないので、検札時に「無賃乗車」扱いになります。
混雑する近郊路線ではほとんど検札はありませんが、罰金のリスクを避けるためにもきちんと登録しましょう(深夜など乗客が少ない時間帯は検札されることが多いです)。
ここまでの方法で列車に乗ることは可能です。ただし、席が指定されていないので、空席が無い場合には席に座ることができません。
座席の指定
座席の指定は必須ではありませんが、長距離移動の場合は席の予約が安心です。

Rail Plannerで混雑予想はわかりませんが、各国の鉄道会社のサイトでは予測混雑度が表示されるものもあります。上記はドイツ国鉄(DB)のサイトです。混雑度が高くて着席を希望するなら、席の予約が望ましくなります。
1等席だと予約しなくても座れることが多いですが、繁忙期や混雑区間は満席のこともあります。2等席は閑散区間や閑散期なら座れますが、予想混雑度がまずまず高ければ始発駅以外は座れないことが多いと思ってください。座席指定の面倒さと価格を考えると、最初から1等のインターレイルグローバルパスを購入した方がお得だと思います。
席の予約は①駅のチケット売り場、②各国鉄道会社予約センターへ電話、③各国鉄道会社のHP、④Rail Plannerアプリの4つがあります。日本出国前に予約する場合は③か④が順当です。駅カウンターはかなり混雑するので避けることをお勧めします(1時間以上待つことはざらです)。
席の予約は原則キャンセル不可なので十分考えて慎重に予約しましょう(鉄道会社やパスの種類によってはキャンセル可能なこともあります)。アプリと鉄道会社Webサイトでは予約価格が異なります(だいたい、アプリの方が高い)。例えばドイツの場合、Rail Plannerアプリ経由で予約すると8USD(6.93EUR)、DBのHP経由で予約すると6.9EURで、後者の方が若干安く座席指定が可能です(2026年9月現在/比較する通貨単位が違うので注意)。

正直なところ、各国の鉄道会社のサイトを探す手間を考えると、Rail Plannerアプリの方が登録列車画面から簡単に予約できるので(右下のBook seatsボタンから入る)わかりやすく楽です。また、席のみ予約ができない会社、非常に煩雑な会社もあり、アプリの利用をおすすめします。アプリ経由で予約する場合、高頻度(3~4割くらい)でエラーが出ますが、これは確率の問題なので挫けずになんどもチャレンジしましょう(笑)。
Rail Plannerで席を予約すると席の指定はできません(鉄道会社側から席を指定される)。一方で鉄道会社の予約サイトで予約すると席の指定ができる場合が多いです。

予約システムのある列車の場合、席には予約区間がデジタルあるいはアナログ(紙やプレートなど)で表記されています。
・表記の無い空席
⇒先着順で利用可能。
・表記があっても予約区間外
⇒利用可能だが列車が予約区間に入れば予約客が来る可能性があります。
・表記があって予約区間内なのにだれも座っていない
⇒予約客が来なければ利用可能(座ってしまって予約客が来れば譲るのでもOK)。
・ドイツやオーストリアで「LAST MINUTE RES」あるいは「ggf. freigeben」と表記されている
⇒席が簡易予約されている状態(予約の最中で列車に情報が送られた場合など)。予約が成立しているかどうか不明なので、予約客が来なければ利用可能(座ってしまって予約客が来れば譲るのでもOK)。
一般的に席の予約はキャンセルできない仕様なので、予約客が来ないケースは結構多いです(4割くらいは来ない印象です)。どの列車に乗るかわからないけど席を予約したい状況では、同じ区間の複数の列車の席を予約している方もいると思います。
逆にドイツやオーストリアではダブルブッキングが多いです。また、予約席にややこしい方が座っていて利用できないこともあります(集団で一帯の席を占拠しているパターンなどもあります、検札スタッフは役に立ちません)。
ちなみに、多くの場合、予約席チケットの検札は原則ありません(有効な乗車券を所持しているかどうかの確認です)。予約席チケットは予約している証明であるものの、予約客が来ずに予約していない方が着席しているケースもあるからです。予約客が、予約していない方が座っている場合に移動してもらうために提示するのに必要です(席の管理は乗客任せです、お金払ってるんですけどね)。
国際長距離列車の場合、遅延、突然の列車運休、経路変更、目的地変更(運転打ち切り)がかなり多いです(国際線路線が多いのでやむを得ないところもあります)。もちろん運休などでは予約料金が返却されますがちょっと面倒です。また遅延の救済(予約列車の振替など)はほぼ無いと思ってください。
インターレイルグローバルパスのおすすめ利用方法
おすすめの利用方法を解説します。いろんな考え方があると思うので、私個人の見解ですから実際に利用するにあたってはみなさまの自己責任でお願いします(IGプラスパスのケースは除きます)。
1等席のパスを予約する
席の予約料金や予約なしでも座れる可能性、車両の雰囲気などを総合的に考えると、1等の方が2等より相対的に安いと思います。特に、長期間のパスを利用する場合は、1日当たりの1等と2等の価格差がほとんどなくなるので、1等の方がお得な印象です。
席を予約するなら早めに
席は6月前から予約可能です。繁忙期の人気路線は1月前にはほぼ満席になるので、早めの予約がおすすめです。ただし、事前に列車がキャンセルになったり出発時刻が変更になったりすることも多いので注意しましょう。
席の予約はアプリがおすすめ
席の予約はRail Plannerアプリか各鉄道会社のHPの実質2択ですが、各鉄道会社の方が安くなっています。ただ、いちいち運営会社のホームページを探すのは手間なので、アプリ経由で予約する方が圧倒的に楽です。アプリ予約のデメリットは、価格だけでなく席の場所を指定できないことが挙げられます。手間を惜しまないなら鉄道会社で予約するのもありです。
短距離なら席を予約しない
1時間以上の路線や、「この時間帯は疲れているだろうから必ず座りたい」と予測した列車のみ予約をおすすめします。座席指定料金は距離に関わらず均一なので、短距離路線で予約するともったいないです。30分くらいなら立っていてもいいですし、1等車両ならほぼ座れます。
都市圏を観光すると決めた日は都市カードや24時間パスなどを利用
インターレイルグローバルパスのフレキシパスの場合、連続した日程で利用する必要がありません。
都市圏を観光する場合、小回りが利く路線バスやUバーン(地下鉄路線)を利用できた方が便利です。Sバーン(都市近郊路線)に乗るたびに列車登録するのも面倒ですし、検札のためにアプリを提示できるようにネット環境を毎回確認するのも面倒です(乗車する列車を全く変更しないのならネット環境は不要ですが)。
ベルリン都市部の24時間乗車券:中心部からベルリン空港まで24時間乗り放題(日付またぎもOK)
ミュンヘンカードやベルリンカードなどの観光用都市カードは、バスやUバーン、Sバーンなどが乗り放題になり観光地割引も付いていたりします。都市部の24時間(あるいは1日)乗車券パスも比較的安価でバスやUバーンなどを利用できたりします。インターレイルグローバルパスの日数を1日増やすよりお得ですし、スマホのQR画面を出す必要がありません。
インターレイルグローバルパスは長距離利用する日や郊外移動を頻回にする日などに充てるとお得になります。
どうしても席が無いなら食堂車利用も
予約時点で席は満席、実際に乗ってみても席が空いていない。だけど、長時間乗車する必要がある。そんな時は食堂車でコーヒーなどの飲み物を注文してゆっくりするのもありです。ドイツやオーストリアの鉄道では、こういった喫茶利用は特に問題視されないようです。
インターレイルグローバルプラスパスとは
インターレイルグローバルプラスパスの概略
2025年ごろからインターレイルグローバルプラスパス(以下IGプラスパス)が購入可能になっています。基本的にはインターレイルグローバルパスの上位互換のチケットです(アクティベート期限が短くなっているなど、デメリットもあります)。
2026年現在、5日間あるいは7日間有効のチケットのみの販売になります。今のところβ版(お試し版)扱いです。

上記画像のように、Rail Plannerアプリで座席を無料予約できます(回数無制限)。もちろんその分高くなりますが、価格差は約118USD(2026年9月現在)なので、指定席を頻回に予約して利用するならIGプラスパスの方がお得です。
国際路線などの高額の予約料金が発生する路線の場合、予約用のクレジットを消費する必要があります(これらの路線の多くは、席の予約が無いと乗車できません)。IGプラスパス購入時に3クレジットが付与されます。

3クレジットを使い切ってしまった場合、上のように実費の予約料金が必要です。
クレジットによる予約は、変更やキャンセル時にクレジットが原則返還されません。クレジットによる座席予約は慎重に行いましょう。
クレジットを消費する代表的な路線
国際路線
・Eurostar 1 credit
・オーストリア国鉄ÖBB Nightjet (座席のみ)0~1 credit
・European Sleeper (座席のみ) 0~1 credit
・ICE (ドイツーフランス間) 1 credit
・Eurocity (スイスーイタリア間) 1 credit
フランス
・SNCF特急 0~1 credit
・SNCF国際特急 1 credit (1st class は2 creditsのこともある)
※座席予約画面を見てみないとクレジット必要量がわからないことが多いです
※乗車に座席予約が必須となる列車の多くはクレジットを要求されます
グローバルパスとグローバルプラスパスの使い分け
IGプラスパスは乗継が多い区間や遅延、列車キャンセルの際に最も威力を発揮します。気軽に多数の列車の予約ができるのが強みです。
通常のパスだと短距離路線で「このくらいの距離なら立席乗車になってもいいかな」と節約して予約していなかった区間でも、無料で予約できるなら全部予約しておいた方がお得なので、全ての列車に安心して乗車できるようになります。逆に、短距離区間を予約する方が増えるので、(IGプラスパスの利用者がどれだけいるのかわかりませんが)IGプラスパス導入の影響で予約可能な席が少なくなるかもしれません。
概算ですが、20USDくらいの指定席予約料金が発生する場合に1クレジット必要となることが多くなります(フランス国内TGVやフランスを経由する国際線路線が該当します)。3クレジット分を約60USDとして、残り約60USDを一般特急指定席予約にどれだけ使えるか(ドイツやオーストリア国鉄だと8回乗車相当)がIGプラスパスの損益分岐点となりそうです。
ベネルクス(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)ではほとんどの列車で予約席の設定がないですが、フランスTGVや国際路線など席の予約が必須の列車もあります。ドイツやオーストリアでは予約を受け付けている列車が多いですが、席の予約は乗車に必須ではないことが多いです。旅行する地域によって、席予約の重要度が違います。
実際のところ、3クレジットを使い切るにはフランスを中心に移動する旅程を立てる必要があります。そして3クレジット使い切らないと元が取れない(ドイツやオーストリア国内路線だと8列車以上の予約が必要)と思われます。すなわち、フランス中心の旅程を組むならIGプラスパスはお得ですが、ベネルクスやドイツ、オーストリア中心の旅程を組むなら通常のグローバルパスを利用でもよいと思われます。ドイツだけの場合は1カ国パス(ジャーマンレイルパス)を検討してもいいと思います(ジャーマンレイルパスにもプラスパスの設定があります)。
ちなみに、実際に7日券で予約してみましたが(超短距離乗車の予約不要とも考えられる席もあえて予約してかなり詰め込みましたが)、IGプラスパスで数ドル程度しかお得になりませんでした。IGプラスパスの最大のメリットは、座席予約時に決済が発生しない(手続きが面倒でない)ので手軽に予約やキャンセルができる点につきるかもしれません。
インターレイルグローバルプラスパスの注意点
インターレイルグローバルプラスパス(IGプラスパス)は下記の注意点に気を付けて利用する必要があります。
1.利用しない座席予約はキャンセルが必要
本人の都合で乗車しない場合は乗車前にキャンセルする必要があります。通常の有料予約はキャンセル不要(というよりシステム上キャンセルできない)でしたが、プラスパスはかならずキャンセルが必要です。
2.座席予約はユーレイルパスのアプリから行うこと
個別の鉄道会社のサイトで座席予約をすると有料になります。必ず、Rail Plannerのアプリから行いましょう(ただし座席を選ぶことができません)。
3.予約できない列車もある
寝台列車の寝台席やスペイン国鉄(RENFE)のプレミアム席など、無料予約対象外となる席もあります。乗車券部分は有効のこともあるので(ご自身でチェックしてください)、その場合は各鉄道会社のホームページで座席のみ有料予約することが可能です(一部はアプリから有料予約可能のようです)。
4.アクティベート期限が短い⇒予約可能期間が短い
購入後3月以内にアクティベート(利用開始)する必要があります。通常のインターレイルグローバルパスは購入後11か月以内なので、利用開始期限がかなり短くなっています。
一般的な有料座席予約は乗車日の6ヶ月前からです。購入時点で乗車日の3ヶ月前以降になっているので、すでに一部の座席予約は埋まっています。そのため、人気路線などでは予約できない可能性もあります。
超人気路線でどうしても座席予約が必要な方は、事前に各鉄道会社公式サイトなどで有料予約しておくという選択肢もあります(プラスパスを購入するメリットを手放しているようなものなので本末転倒ですが)。
5.同一日の同一路線予約は1つまで
同じ日の同一路線の座席予約は、1チケットに対して1つしか取れません。例えば、ミュンヘン→シュトゥットガルトの座席予約を、9時ごろ発と11時ごろ発の2つ予約しておくことはできません。ミュンヘン→シュトゥットガルトとシュトゥットガルト→ミュンヘンの座席予約を1つずつすることは可能です。「シュトゥットガルト行き午前中発の列車を全て予約しておく」みたいな無茶苦茶な予約は受け付けてもらえないということですね。ただし、別日なら可能なので、候補日が複数ある場合は両日予約してしまうのも選択肢です。
6. 利用したクレジットは予約変更やキャンセルの際に返還されない
クレジットを消費して座席予約した場合、変更やキャンセル時にクレジットが原則返還されません(有償予約の座席と同じ扱い)。クレジットによる座席予約は慎重に行いましょう。
インターレイルグローバルプラスパスのおすすめ利用方法
IGプラスパスを利用するにあたってどのように利用すべきか、おすすめの利用方法を解説します。いろんな考え方があると思うので、私個人の見解ですから実際に利用するにあたってはみなさまの自己責任でお願いします。私は英語が苦手なので、公式サイトの説明文を間違って理解している可能性もあります(笑)。
付与されたクレジットを使い切ろう
付与されたクレジットを使い切らない旅程の場合、IGプラスパスとグローバルパスとの価格差を回収できません。国際路線のほとんどない旅程の場合、グローバルパスや1カ国パスの利用を検討しましょう。
2等席パスの方がリーズナブル
グローバルパスでは座席指定をしていない2等席利用では席の確保が難しいことがありましたが、IGプラスパスなら座席の予約し放題なので座席の確保に悩む必要はなくなります。席の確保という面だけをみると2等席でも十分と考えられます。また、一部の国際路線では1等席と2等席の座席予約でクレジットの必要量が違うこともあるため、2等席パスの方が国際路線を多く予約できることになります。
1等席の座席を予約し放題ということに魅力を感じる方もいらっしゃると思うので、1等席パスでもいいかもしれません。長期間のパスを利用する場合は、1日当たりの1等と2等の価格差がほとんどなくなるので、一部の方にとっては1等席パスもお勧めになります。
席を予約するなら早めに
一般的に座席は6月前から予約可能です。IGプラスパスは購入後3ヶ月以内にアクティベートしなくてはいけないので、IGプラスパス購入時点ですでに一部の席が予約済みになっています。繁忙期の人気路線は1月前にはほぼ満席になるので、早めの座席予約がおすすめです。ただし、利用したクレジットは返却されないので、国際路線などは慎重に予約しましょう。
短距離でもガンガン席を予約する
IGプラスパスは原則座席予約し放題です。座席を予約しないと損です。5分や10分くらいの乗車でも座席予約してしまいましょう(がんばって元を取ろう!)。
キャンセルもし放題なので、ある区間の旅程の候補日が2つあるなら、両方とも同じ行程で予約してしまうのも手です。事前に利用しない方の候補日をきちんとキャンセルすることを忘れずに(他の方の迷惑になるので、日程が確定次第、早めにキャンセルしてあげましょう)。
都市圏を観光すると決めた日は都市カードや24時間パスなどを利用
IGプラスパスはフレキシタイプなので連続した日程で利用する必要がありません。グローバルパスの項にも書きましたが、都市圏を観光する場合、小回りが利く路線バスやUバーン(地下鉄路線)を利用できた方が便利です。IGプラスパスは長距離利用する日や郊外移動を頻回にする日などに充てるとお得になります。
まとめ
2026年現在、インターレイルグローバルパスはRail Plannerアプリによるモバイルパスが手軽で便利です。列車の検索や登録に便利なアプリですが、席の予約料金が高いことと席の指定ができないのが欠点です。インターレイルグローバルプラスパスという座席指定放題のチケットもあるので使い分けしてもいいと思います。
インターレイルグローバルパスは短時間乗車でも列車の登録が必須で、都市部の地下鉄やトラム、路線バスは対象外になることが多いです。都市部で小回りが利かないので、各都市で発行されている都市カードや都市部の24時間(1日)乗車券をうまく組み合わせて利用するのがおすすめになります。
