目次
はじめに
今回の記事は、2025年海外旅行の旅初め、韓国弾丸旅行です。
航空券代の高騰、特典航空券の必要マイル上昇などもあって、海外旅行のハードルがどんどん上がっています。正直、ポイ活→陸マイラー活動は割に合わなくなってきていますね。以前は1マイル2円くらいの価値はあると考えていましたが、2024年以降は1マイル1.5円くらいまで価値が低下している印象です。
特にJALマイルの特典航空券PLUSはJALマイルの価値を暴落させました。JAL便の必要マイル数が急騰し、特典航空券を予約できない状態です(片道30万マイルとか、誰が出せるねん)。プロの陸マイラー以外は手が出なくなっています。
JALマイルに唯一利用価値がある(と私が考える)のが、提携航空会社の特典航空券です。こちらは必要マイル数が固定なので、許容範囲内のマイル数で予約可能です。フィンエアー、キャセイパシフィック航空、エールフランス航空あたりがねらい目になっています。
大韓航空はスカイチームのアライアンスメンバーですが、ワンワールド系のJALと日本ー韓国便でのみ提携しています。両社の日本ー韓国便は、相互に共同運航便が設定されています。
今回利用したのは、大韓航空の特典航空券です。JAL会員の予約枠はかなり限定されていて、週末利用はまず無理ですが、半年以上先の平日ならなんとか予約が取れます。日本ー韓国便のビジネスクラスはエコノミークラスと価格差が少ないので、たまの贅沢に有償予約するのもありかもしれません。
JALマイルで取得した大韓航空便の特典航空券は、KE便名(大韓航空便名)で表記されます。KE便名のフライトはJAL経由で入手したとしても、JALのステータスの影響は受けません。JGCやJALサファイア会員だったとしても、KE便エコノミークラスに搭乗した場合、ラウンジ利用や優先搭乗などのステータス特典はありません。
JALステータス会員が大韓航空運航便で空港ラウンジを利用したければ、①JAL便名で発券する(JAL公式サイトで有償航空券を購入する)、②特典航空券でビジネスクラス以上のシートで発券する、の2パターンがあります。
KE運航便をJAL公式サイトで発券する場合、大韓航空公式サイトの発券に比べて、かなり価格差が生じます。羽田ー金浦間で大韓航空片道4万円くらいのチケットが、JAL公式サイトだと8~11万円くらいになっていたりします。大韓航空公式サイトでビジネスクラスを購入した方が安いくらいです。KE運航便をJAL便名(共同運航便名)で発券することは、価格が高いだけでなく、JALステータス会員サービスのルールが相互の会社間でもきちんと認知されていないので全くお勧めできません。
大韓航空共同運航便のドタバタ劇はこちら↓
ということで、KE便の予約はラウンジ利用できないエコノミークラスでいいなら大韓航空公式サイトで有償発券を、ビジネスクラスなら大韓航空の公式サイトで有償発券あるいはJAL公式サイトで特典航空券発券することが妥当なところだと覆います。
JALマイルでKE便エコノミークラスの特典航空券を発券することは、コスパが良くない上になかなか空いていないのでおすすめしません。また、KE便のエコノミークラスのほとんどの運賃がJALマイル積算対象外です(フライオンポイントは全クラス対象外です)。マイル修行にも使えません。
とまあ、いろいろ考えるとややこしいので、ANAのプラチナやSFCを持っているなら、スターアライアンス加盟のアシアナ航空&ANA連合の方がおすすめです。SFC会員ならアシアナ航空のエコノミークラス特典航空券でもラウンジ利用できます。ただ、アシアナ航空が大韓航空との合併が完了した時点で、おそらくアシアナ航空はスターアライアンス脱退になると思われます。
前置きが長くなりましたが、今回はJALマイルでKE便のビジネスクラスが奇跡的に予約できたので(10ヶ月くらい前に予約しました)、大韓航空のビジネスクラスに搭乗したいと思います。KE便ビジネスクラスは初体験です。
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羽田空港から出発
今回の旅の始まりは羽田空港第3ターミナルからです。
今回搭乗するのはKE2102便大韓航空金浦行きビジネスクラスです。チェックインは出発2時間30分前ですが、KE便はオンラインチェックインが推奨されています(大韓航空からオンラインチェックインしろとのメールがガンガン来ます)。
ビジネスクラスだと保安検査場の優先レーンを利用できます。優先レーン利用者がかなり少なかったので、5分もかからずに保安検査・出国審査を終えてエアサイドに入りました。フライトの出発は12:25ですが、早く来たのでまだ朝9時です。
KE2102便の指定ラウンジはスカイチーム系のデルタスカイクラブです。ちなみに、KE2102便をJAL便名で発券した場合、指定ラウンジはサクララウンジ(あるいはJALファーストクラスラウンジ)になります。JAL公式サイトの記載は明らかに誤りになっているので注意しましょう。
デルタスカイクラブは10時オープンなので、ラウンジに入室することはできません。プライオリティ・パスを利用してSKY LOUNGE SOUTHを訪問することにしました。
SKY LOUNGE SOUTHは、以前はクレジットカードで利用可能なカードラウンジでした。2024年4月にルール変更され、プライオリティ・パス専用ラウンジになっています。変更後はホットミール類も提供され、シャワーも無料で利用できるようになりました。
そのあと10時になったので、満を持して?デルタスカイクラブを訪問しました。デルタ航空運営のビジネスクラスラウンジで、同じスカイチームメンバーの大韓航空便搭乗者の指定ラウンジにもなっています。
ANAラウンジやサクララウンジより利用者が少ないので上品な印象です。フード類やシャワールームなどの設備も充実していて、羽田空港内では最も上質なビジネスクラスラウンジだと感じました。
搭乗時間が近づき、ゲートに向かいます。
KE2102便 大韓航空 エアバスA330-300 ビジネスクラスに搭乗
KE2102便 大韓航空 エアバスA330-300ソウル金浦行きです。大韓航空は日本路線にA350-900の新型機を導入していますが、そちらではなかったようです、残念。
エコノミークラスは2-4-2の1列8席です。
今回利用するのはビジネスクラス(プレステージクラス)です。プレステージスイートとも呼ばれるそうで、変則スタッガード型の2-2-2の1列6席で配置され、各席が個室のように仕切られています。大韓航空のシートは薄いグリーンだったと記憶していますが、色が変わったのかな。
JAL SKY SUITEに似たシートですが、JAL機材より窓側席の入り口は広めになっていて、出入りが楽ちんでした。座席にはクッションとブランケットが用意されています。もちろんフルフラットになります。
日本ー韓国路線は、近距離フライトなのでセミフラットになるシートが運用されることが多いです。フルフラットシートを利用できたのはラッキーですね。
席に正面には18インチの個人モニターがあります。
ひじ掛け部分にコントローラー、スリッパなどがあります。
搭乗してすぐにウェルカムドリンクが配られました。私はオレンジジュースをいただきました。
利用客は韓国の方がほとんどですが、一部、日本人乗客もいらっしゃいました。日本発着の便では日本語のアナウンスがあることが多いですが、大韓航空では(アシアナ航空もそうですが)、日本語は録音アナウンスのみでした。
KE2102便 大韓航空 エアバスA330-300 ビジネスクラスのお食事
フライトはほぼ定刻に出発し、ソウル金浦空港を目指します。
もうすっかり雲の上です。フライト時間2時間25分の短距離国際線路線ですが、お食事の提供があります。
ビジネスクラス便はビビンバかスズキのグリルから選択でした。せっかくなのでビビンバをいただきました。レンチンご飯と具材、コチジャン、のりなどが提供され、自分で作るスタイルです。お味は想定内かな。もうちょっと肉が欲しかったけど、こんなものでしょう。
食後にはフルーツがいただけました。ハイネケンとおつまみもいただいて、ほろ酔い気分に。このあと短時間ですが、席をフラットにして仮眠をとりました。
所要時間2:25ですから、羽田—那覇便とほぼ同じくらいです。食事を終えてしばらくすると、金浦空港に到着です。
韓国 ソウル 金浦空港に到着
韓国の首都ソウル市にある、金浦空港に到着しました。ソウルにはもう一つ、ソウル市外の仁川空港があり、中心部までの距離は金浦空港の方が近くて便利です。仁川空港には国際線しかありませんが、金浦空港には国内線も運行しています(ターミナルは別になります)。
金浦空港ではボーディングブリッジでターミナルビルへ降り立ちます。前回、同じ便のエコノミークラスで訪問した時は、沖止めで入国審査も時間がかかり、到着フロアまで1時間以上かかりました。
今回は、全てスムーズでした。15時すぎに到着し、入国審査も15分くらいで、到着フロアに出た時点でまだ16時になっていません。
韓国の電子入国カード(e-Arrival card)は導入されたばかりで(2025年2月24日導入)、みなさん手書きの入国カードを利用していました。ネタ的に電子入国カードを頑張って登録しようとしたのですが、画像の取り込みがどうしてもうまくいきませんでしたね。
入国はスムーズだったので、さっさとホテルに向かいたいと思います。
空港鉄道と地下鉄は国内線ターミナルと国際線ターミナルの中間に位置しています。
動く歩道もありますが、そこそこ距離があります。10分以上の時間をみておきましょう。
2年ぶりのソウル地下鉄です。残高に余裕がないKOREA TOUR CARDに入金して、地下鉄に乗ります。
地下鉄は5号線と9号線のホームがあります。5号線は通路と平行に真下にあるので改札までの距離が少し近いです。ただし、左右の改札で行先が違うので、行先を確認して改札を通過しましょう(多分、多くの方は右側の改札を利用すると思います)。
5号線でソウル中心部方面を目指し、ホテルに向かいます。