【弾丸旅行で旅するタビズキ】2020年夏の国内観光におけるリスクや注意点

2020年6月を迎えました。5月25日の緊急事態解除宣言と6月19日以降の観光旅行解除により、国内旅行ができそうな予感。ただ、ちょっと待ってください。2020年の旅行には、コロナ感染以外のリスクがあります。この記事で最も言いたいことは「旅行先の情報を徹底的に集めて」から「直前にキャンセル可能なパックプラン」で予約しましょう。最後まで読んでいただければわかりますが、そこまでしてもリスクはなくならないのです。

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2020年緊急事態宣言解除と観光移動制限解除

まずは2020年6月1日現在のおさらいです。5月25日に非常事態宣言が解除され、観光移動制限解除に向かって、下のような方針が定められました。

2020年5月25日発表 内閣官房ホームページより引用

この表からわかるとおり、

1.6月18日までは(都道府)県内移動の観光が容認される。

2.6月19日からは(都道府)県外への移動、観光が容認される。

3.GoToキャンペーンと称される7月下旬開始の旅行支援策が今後なされる。

というように、国を挙げて、段階を踏んで観光を振興していこうとしています。ですから、コロナ自粛も少しずつ軽減していく方向です。これを受けて、JALやANAも2020年7月以降の国内線予約はキャンセル対象から外すことを決定しました(2020年7月14日更新:ANAは2020年9月までフライトの変更可能となり、JALも2020年10月24日まで1件当たり440円でキャンセル可能です)。

ということで、5月25日を境に、夏の旅行予約を開始された方も多いと思います。ホテルも交通手段も予約が早ければ早いほど安いですし、とくにお盆前後は争奪戦になります。それもあってか、6月以降のホテル料金も跳ね上がり、観光特需といった雰囲気まで醸し出してきました。

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2020年夏の観光予約の落とし穴

じゃあ、早く予約したほうがいいのでしょうか。いろいろな考え方があると思いますが、とにかく慎重に予約しましょう。その理由なんですが・・・。

2020年5月29日沖縄県石垣市が、突然、下のような発表をしました。

<石垣市役所ホームページから引用>
 来島の際は、可能な限り1週間以上の長期滞在をお願いいたします。また、滞在中及び 島を離れてから3日間は毎日検温等の健康状態の確認を行い、万一発熱や咳など新型コ ロナウイルス感染の疑いのある症状がある場合には、宿泊した施設や、島内で濃厚接触 した方にお知らせください。宿泊施設等からも、お帰りになられてから3日後に体調確 認のご連絡をさせていただきますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

すなわち、1週間未満の滞在はお断りとのことです(1週間滞在できる方は少ない気がします)。この情報はみなさんご存知でしょうか。わざわざ旅行先の市役所のホームページまで確認して旅行を計画する方は少ないと思います。移動の自粛や営業の自粛の指示権限は都道府県にあるので、確認するとすれば、せいぜい都道府県のホームページまでですよね。

5月25日~29日の間に旅行の予約を完了した方にとって、これは後出しじゃんけんもいいところです(旅先や居住地で感染者が増えていたならまだわかるのですが)。7月以降の旅程を予約していた場合、航空便のキャンセルもできません(手数料がすごく高いんですよね)。ホテル予約もキャンセルできないプランだとアウトです。補償や補填はありません。

これは石垣市だけの問題ではありません。観光地の各市町村が後出しで制限をかけてきた場合、旅行費用が無駄にぶっ飛んでしまいます。石垣市に続く市町村は必ず出てくると思います。石垣市も、1度こういう発表をしたということは、さらに2度目、3度目もありえますよね(突然受け入れ中止とか、2週間以上とか)。

他にもリスクがあります。居住している地域に非常事態宣言がでれば、観光自粛が指示されるかもしれません。石垣市も入島を控えるようにと指示しています。

また、7月以降のGoToキャンペーンの予約受付が始まっていないため、キャンペーンで予約したほうがお得ですから、予約は待った方がいいかもしれません。⇒後出しOKのようです。

ということで、旅行の早期予約にはかなりリスクが生じます。正直なところ対策はあまりありません。とりあえず旅行先の都道府県だけでなく、市町村のホームページをまめにチェックしましょう。

もっとも安全なのは、直前に、ホテルも交通手段も予約することですが、交通手段が予約できない可能性や、費用が高くなってしまう可能性もあるので厳しいですね。キャンセル可能な予約するのが妥当なところですが、やはり費用面で高くなってしまいます。それでも、リスクを考えればこれしかないのでしょうか。キャンセル可能なフライトはめちゃくちゃ高いので、フライトとホテルは別々予約ではなく、キャンセル可能なプランでパックにしてほうがよさそうです。そうなると、LCCを利用するのはすごく難しいです。

2020年6月27日追記:予約したフライトが欠航になることもあります。2020年夏は、JALもANAも予約が少ない便を後出しで欠航すると宣言しています。欠航になるかどうか、2週間前にならないとわからないケースもありますから注意しましょう。

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実はもう一つ最大の隠れリスクがあります

ここまで書かれたすべてのリスクを乗り越えて、無事、観光地にたどり着けたとします。そして予定通り観光を終えて、さあ帰ろうというときに、風邪をこじらせて熱が出てしまったらどうなるでしょうか。

空港および航空会社は、サーモグラフィや体温測定などで、37.5度以上を認めれば搭乗拒否をする方針です。明らかに新型コロナウイルス感染でなかったとしても、帰れない事態が生じる可能性があります。翌日から仕事の予定だったとしても、家にたどり着くことができません。

対策としては、旅行期間は少し短めにしておくほうがいいと思います。ウイルスのPCR検査結果が出るには2日程度かかることがありますから、休暇期間の最後2日程度は何も予定を入れないか、自宅から近い場所の観光程度にとどめておくのが無難です。

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まとめ

2020年の旅行リスクをまとめておきます。

①予約していた旅行先が受け入れを拒否する可能性
②予約していた旅行先に感染が蔓延している可能性
③予約していた便が予定欠航になる可能性
④旅行先で発熱して帰宅できない可能性

今回の記事では、2020年夏の旅行予約のリスクに関して書いてみました。旅行の予約はスタートダッシュが大事なので、焦る気持ちが出てしまうのですが、2020年は異常な年です。例年と同じように判断して計画してはダメです。もう一度書きますが、「旅行先の情報を徹底的に集めて」から「直前にキャンセル可能なパックプラン」で予約しましょう。そこまでしても後出しのリスクはなくなりません。

とまあ、ここまで書いておいてあれなんですが、本当のところ、今回の記事は私の反省文です。週末1泊2日で石垣旅行を予約したのですが(予約したのは5月25日以降です)、後出しで石垣市が例の発表を出してきました(早めに気づけて良かったのかなあ)。幸いホテルのキャンセルは可能みたいですが、大人数で予約していたので、飛行機のキャンセルは厳しいですね。

じゃあどうするか、悩みどころです。石垣島から他の離島にトランジットして宿泊するのがいいのでしょうか。飛行機代が追加で必要だし、現地滞在時間がさらに短くなるのでつらいです。その飛行機もキャンセル可能にしておかないと、下手をすれば、さらにフライトを追加して、アイランドホッピングで終わっちゃいます。・・・いろいろと無理な気がしてきました。もう、お手上げです。

追記:竹富島や西表島は石垣市じゃないんですよね。石垣市を通過するだけならOKでしょうか? あーあ、なんでこんなことになっちゃんたんだろう・・・。

GoToキャンペーンでキャンセル可能なパック旅行プランが最も良さそう。でも、おそらく割高でしょうし、いいプランは争奪戦でしょうね。

さらに追記:2020年6月4日付でこんなQ&Aが石垣市HPに出ました。

Q:6月1日からの観光客の受け入れ再開について、一週間未満の滞在者も来島していいのでしょうか。
A:市としては、原則として一週間以上の滞在客の受け入れを推奨しておりますが、チェックアウト日以後3日間の検温と健康観察への協力、宿泊施設等からの電話等による健康確認などが確実に実施されることを前提として、一週間未満の滞在客も含む観光客の受け入れ再開をしております。(※ただし、国外や国が特定警戒都道府県と位置付けている地域からの来島につきましては、引き続き自粛をお願いしております)観光客の皆様におかれましては、滞在日数に関わらず、検温や健康チェック、外出時のマスク着用や三密の回避、手洗い、手指消毒等の感染予防策の徹底にご協力をお願いいたします。

石垣市公式見解として、短期観光も可能になったようです。いやもう、振り回さないでほしいです。

Gotoキャンペーンとコメント

2020年7月13日に観光庁からGotoキャンペーンの概要などが発表されました。7月22日から前倒しで実施され、後からの申請もOKになったようですが、財源が尽き次第終了とのことです。35%の旅費軽減とのことで、破壊力抜群のキャンペーンですが、どの会社やチェーンがキャンペーンに乗るかわからないので、肩透かしに終わる可能性もあります。

7月に入ってコロナ感染は驚異的に増えてきています。旅ブログ主が言うのはおかしな話ですが、東京都知事や大阪府知事が言うように、GoToキャンペーンはコロナ拡大を引き起こす可能性が高いのではないでしょうか。国はGoToキャンペーンを推進していますし、多くの企業は賛同しているようです。一方で、公的機関も含めて、多くの組織では内部向けに移動自粛指示を出しているのが現状のようです。そして、みんな目を背けているような気がします。

観光にお金を払ってください、だけど、感染症は持ち込まないでください、そんな都合のいいことができるわけがありません。経済の停滞がダメなのなら、官公庁も含めて例外なくすべての職種で旅行に出かけるべきです。感染症がダメならロックダウンでしょう(ロックダウンはいやですが、必要なら仕方ありません)。なあなあで進めば、感染症も経済もダメになる可能性が高そうですよ(北欧のとある国がいい例だと思います)。

2020年7月23日追記:7月17日GoToトラベルキャンペーン東京除外発表に続き、22日に一部のみのキャンセル補償発表など、政府の対応が迷走中です。補償対象がどうして7月10日~17日予約分だけなのかも意味不明です(10日より前に予約していてGoToキャンペーンを期待して予約を残した方も多くいるはずなので、一部の方々だけ補償する不公平極まりない制度です)。相変わらず新型コロナウイルス感染者も増え続けていますが、これは想定内のはずです。今後のキャンペーンもどうなるかわかったものではありません。迷走すればするほど、経済効果が落ちていきます。ここまで、今年の旅行に関していろいろ書きましたが、総じて、リスクしかないので旅行するなら十分に覚悟をもって行ってください。

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コメント

  1. ネネ より:

    まだまだ旅行は厳しいですね。^^;
    私も7月15日の国内旅行の予約しましたが、ツアー旅行停止の電話を頂きました。(涙)

  2. ネネ より:

    沖縄、私たちも7月行く予定で計画を立ててましたが。
    「直前にキャンセル可能なパックプラン」で予約まで考えないといけないのなら安全のため止めておきます。^^