とある土曜日の早朝、私は関西国際空港にいました。手にしているのは世界一周航空券を購入した証明となるA4の紙(まあ、プリントアウトしただけの紙です)。結構、胸がどきどきしています。私にとって、海外旅行は数年ぶり、世界一周は当然初めてです。そして予約したクラスはファーストクラス。ただし、一人旅です。
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荷物はなんとリュックサック一つです。弾丸旅行ですから、荷物は少ないにこしたことはありません。リュックの中にはカメラと少しの着替え程度しか入っていませんから、軽いもんです。
関西国際空港から直接海外に向かうわけではありません。この日は羽田空港に出て、そちらから乗り継ぎの予定です。なぜ伊丹空港ではなく関空(←こちらでは関西空港を関空と略す人が多いです)なのかと言うと、羽田に向かう朝一番の便に乗りたかったから。伊丹空港だと騒音の影響なのか、朝早くの便がありません。ということで6時40分発JAL便に乗るために、関空にいました。
まずは国内線なので、JAL国内線カウンターに向かいます。今回は国際線チケットで購入しています(国内線に乗るのですが、チケットは国際線の一部扱い)。国内線では預入荷物がなければ、保安検査場に直行できますが、チケットが発券されていないので直行できません。
この旅の出発時点で、私はJALのクリスタル会員(航空会社によく乗ってますねという会員)になっていました。年の前半に飛行機に乗る機会が多かったためですが、クリスタル会員はJAL会員の中でも下の方で、チェックインカウンターでの優先すらありません。ファーストクラスチケットといえども、JAL国内線では無力です。ちゃんと順番を守って並びます。
「えーと、チェックインおねがいします」
「国際線の乗り継ぎですね」
たぶんこんな会話があったような気がします。乗り継ぎ乗り継ぎの予定ですから、チェックインに時間がかかり、「関空→羽田」のチケットに加えて、羽田からのチケット2枚、合計3枚のチケットが発券されました。
「預入荷物はありますか?」「ありません」
ふつうはあるでしょうが(笑)、こちらは弾丸一人旅です。
「羽田での乗り継ぎ方法はご存知ですか?」と尋ねられました。私にとって羽田空港の国際線は初めてなので知っているわけがありません。
「わからないです」
「では、乗り継ぎの方法を説明しますね」
ターミナル間の移動など、紙を渡されて説明を受けました。
「お客様は羽田でファーストクラスに乗り継ぎですので、関西空港でもラウンジのご利用が可能です」
そう、ラウンジ。エコノミーや普通席しか乗ったことのない私にとっては高根の花で羨望の存在です。今回の旅行にあたってファーストクラスのサービスを徹底的に研究したので、ラウンジサービスがあることも知識にありました。とはいえ、関空でも利用できるとは。さっそくラウンジデビューできそうです。
保安検査場に行く前に、ファミマで海外用コンセントを購入します。マルチタイプでどこでもOKなものを購入(あらかじめamazonとかで買っておいた方が安いと思います)。いろんな国に行きますからね。
保安検査場を通過し、セキュリティエリア内に入ります。ここで関西の飛行機愛用者に必須アイテムが「KIX-ITMカード(旧KIXカード)」。入会金や年会費無料で加入でき、関西国際空港内のショップで割引サービスがあります。また、搭乗前や帰着時に専用の機械を通すと、ポイントが貯まり、マイルや割引に使用できます。で、保安検査場を出るとすぐに機械を通して、ポイントゲット。後付けが難しいので、忘れないようにしないといけません(貧乏性かな?)。
関西空港の「サクララウンジ」初潜入です。保安検査場を通過してすぐ左手にあります。そこにあることを知らないと見逃しそうな位置です。関西空港のサクララウンジはJALサファイア以上の会員が使用可能です。サクララウンジと小さく書かれた自動ドアの向こう側に受付がありました。JALのスタッフさんがいらっしゃいます。
初体験ですが、事前に予習していたこともあり、入室はスムーズに行えました。受付にある小さな機械に搭乗チケットのバーコードをかざして終わりです。中はそれほど広くありませんが、朝早かったこともあり、だれもいらっしゃいませんでした。
初ラウンジに、私は緊張していました。とはいえ、私一人ですから、すぐにリラックスして探検開始です(探検するほど広くありませんが)。ドリンクサーバーやスナック、雑誌類が置かれていました。ビールサーバーもありましたが、朝からアルコールというのもよくないでしょうから、ジュースとスナックをいただきました。
さて、搭乗の時間です。これから羽田空港に向かいますね。
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