【国内鉄道旅】2024年夏 近鉄田原本線 どの路線ともつながらない孤立路線なのに、両端駅で近鉄線と乗り換え可能な不思議路線

はじめに

今回はローカル鉄道の旅記録です。2024年夏の近鉄田原本線(奈良県)の乗車記録です。リアル桃鉄の悲劇?からの続きです。

近鉄田原本線は、近鉄のどの路線とも連結しない孤立路線で、新王子駅~西田原本駅の10.1kmの区間です。近鉄は各路線の輸送密度を発表していませんし、国交省の鉄道統計年報にも各路線のデータはわかりません。輸送人員は1500人前後をキープしているようで、悪くない数字です。そもそもローカル線といっていいのかどうか。

リアル桃鉄が30分くらいでポシャったので、手もとに残った近鉄1日フリー乗車券(京都・奈良)と半日くらいの時間。もったいないので、近鉄線のローカル線を旅してみることにしました。

橿原線田原本駅と田原本線西田原本駅

田原本駅は大和西大寺と橿原神宮を結ぶ橿原線の急行停車駅です。2面2線で上下線で駅舎が分離しています(一応地下道で繋がっています)。駅の西にある西田原本駅と田原本駅南行きホーム間の乗り換えは地下道を使うより改札外の踏み切りを渡るのが一般的です。

田原本駅の西側に駅前ロータリーがあり、ロータリーの向こう側に西田原本駅があります。両間は徒歩2分くらいなので、東京駅の京葉線や大阪駅のうめきた地下駅の乗り換えに比べると圧倒的に近い距離です。

西田原本駅ー新王子駅間は孤立路線と書きましたが、正確に言うと西田原本駅の北側で橿原線との間に短絡線があり、線路は繋がっています。この短絡線を経由する営業運行はありません。

西田原本駅に向かいます。両駅を乗り換える乗客は少なからずいらっしゃいます。ロータリー部分のほとんどに屋根があるので、雨でもほとんど濡れずに乗り換え可能です。

改札は交通系ICカード対応の自動改札機が設置されています。ただし、フリー乗車券のようなチケットは対応していません(フリー乗車券には自動改札機対応と書いてあるので利用可能と思って頑張ってみましたが、この路線は対応していないそうです)駅員さんを探して入構させていただく必要があります。

西田原本駅は終端駅です。その先には建物が建っているので、将来的な延伸は不可能です。

1面2線のホームがありますが、さらに西側に使用されなくなったホームと撤去された線路があります。

1時間に2~3本くらい運行しています。全て各駅停車で新王寺行きです。

車内はロングシート。近鉄の急行以下の車両に設定されている一般的な設定です。

新王寺駅へ

田原本線は全線単線ですが直流電化されています。約20分で新王寺駅に着きます。

新王寺駅は2面1線の駅です。留置線もありません。JR王寺駅の北東に位置しています。

こちらも終端駅なので、線路の先はありません。

新王寺駅も近鉄線は乗り入れていませんが、JR王寺駅や近鉄王寺駅と徒歩2分程度で乗り換え可能です。近鉄田原本線は孤立路線ですが、別路線に簡単に乗り換え可能という奇特な路線になっています。

新王寺駅の駅舎はシンプルですね。改札は線路の先端側(東側)にあります。西田原本駅同様、自動改札機はフリー切符などの特殊チケットに非対応です。

近鉄新王寺駅から出ると、左目の前にJR王寺駅の駅舎があります。こちらはJR関西本線(大和路線)と和歌山線の駅で、大和路快速も停車するターミナル駅です。留置線を多く抱えた駅で、近鉄駅と規模がずいぶん違います。

JR王寺駅の北側を西から東へ150mくらい歩くと、近鉄王寺駅にたどり着きます。

近鉄王寺駅に到着です。

王寺駅と近鉄王寺駅は、頑張れば連結できそうですが、駅前広場になっているので買収費用が厳しそうですね。王寺町の許可も出ないかな。近鉄側にそこまでメリットもないのでしょう。

スポンサーリンク


まとめ

2024年夏の近鉄田原本線(奈良県)の乗車記録です。リアル桃鉄の悲劇の影響で、のんびりローカル路線の旅を楽しんできました。近鉄には1日フリー券が無いので、桃鉄フリー券は意外にお得だった気がします。

近鉄田原本線は街中路線なのに孤立路線なのに、両端駅から近鉄線に乗り換え可能という奇特な路線です。普通列車しか運行しないのでちょっと単調な印象ですが、利用者は比較的多いです。

次回は王寺駅から近鉄生駒線に乗ります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする