目次
はじめに
日本は島国で日本各地に島が点在しています。島根、小笠原諸島、九州(長崎・熊本・鹿児島)、沖縄など、フライト離島路線が多数あります。
今回、訪問するのは北海道の奥尻町奥尻島です。札幌・丘珠空港から奥尻空港を目指します。
北海道エアシステム(HAC)はJALが筆頭株主ですが、北海道や札幌市などの地方自治体も株主に並んでいます。北海道は広大で、離島も点在しており、航空交通が重要です。エアドゥと並んで、北海道の交通を支える航空会社です。
HACのATR42‐600(丘珠空港)
HACが定期路線に投入している機材はATR42-600の4機です。プロペラ機(ターボプロップ機)になります。
HAC就航路線
札幌・丘珠ー利尻、女満別、中標津、釧路、函館、奥尻、三沢、秋田
函館ー奥尻
HACの路線は丘珠空港との単純往復が多いですが、函館ー奥尻便は丘珠から函館経由で機材が到着します。
HACはワンワールドに加盟していて、全便JAL便名で運航されています。搭乗方法も全てJALに準拠しているので、JAL便として特に違和感なく利用可能です。
2025年夏の、丘珠発HAC4便乗継の搭乗記録です。
前回の記事はこちら↓
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丘珠空港から出発 ATR42-600 JAL2745便
出発は札幌・丘珠空港です。奥尻空港を目指します。
丘珠ー奥尻直行便もありますが、週2日(金、日)のみの運航です。それ以外の日は函館経由になります。
JR札幌駅から空港連絡バスを利用して丘珠空港に向かいました。バス乗り場は、駅の南側にあります。駅周辺のバス乗り場はあちこちにあるので、事前に確認が必要です。
バスは観光バスタイプです。片道700円、クレジットカードのタッチ決済が利用可能です。
1列2-2の4席です。
USB充電ポートとドリンクホルダーがあります。
途中で地下鉄栄町駅のバスターミナルに停車します。
丘珠空港に到着です。
JAL2745便函館行きに搭乗します。
HACのATR42-600がお出迎えです。ワンワールドのロゴが入っていますね。
ATR42-600は、DHC-8-400と並んで、日本全国の離島便で活躍中です。天草エアライン、日本エアコミューター、オリエンタルエアブリッジ、トキエアなどが所有しています。
JAL系らしい内装の機体で、1列2-2の4席です。
北海道の大空へテイクオフ。南西に進路を取ります。
天候の影響で機内サービスはキャンディの提供のみでした。
函館空港では海岸沿いを東から西へランディングでした。
函館空港に到着です。
徒歩でターミナルビルに向かいます。
引き続きATR42-600で奥尻へ JAL2891便
天草エアラインの熊本空港や日本エアコミューターの奄美・鹿児島空港では、乗り継ぎの際に直接出発待合室に入れました。函館空港では乗り継ぎの誘導が無いので、到着エリアに出てからもう一度保安検査を受ける必要があります。ちょっと面倒ですね。
私以外にも乗り継ぎ客が多数いらっしゃいました。定刻11:15着で到着し、奥尻行き11:45発で出発です。かなりあわただしい乗り継ぎになりますが、同じ機材に再度乗り込むかたちなので、到着が遅れてもちゃんと乗れます。
搭乗口3からの搭乗です。
ちょうど昼時なので昼食を購入しました。蝦夷あわびホタテの鉄板焼きと海鮮寿し(1,490円)です。旭川駅の駅弁だそうですが、函館空港のターミナルビルで購入できました。
すぐに搭乗開始となり、丘珠空港から一緒に来た機材に再度乗り込みます。お弁当は中身を確認しただけでお預けです。
機内は全く同じなので、写真も説明も割愛します。
函館空港を東から西に離陸します。函館市街を下に見ながら高度を上げていきます。JR函館駅や函館山が眼下になります。
渡島半島を東から西に突っ切って、江差付近から日本海側に出ます。
ずっとシートベルトサインが付きっぱなしで、お弁当を食べることができずお預け状態が続きます。
奥尻空港に近づき、高度を下げてきました。空港東側の市街地を見下ろすことができます。
奥尻空港に到着です。
曇天で写真写りが良くありませんが、駐機場に到着した搭乗機です。1日1便しか運航していないので、折り返し便で帰ります。
時間が限られているので、奥尻空港とその周辺をさくっと散策し、保安検査場を通過しました。お弁当はまだお預けです。奥尻空港の紹介記事は、次回の記事になります。
さらにATR42-600で函館空港へ JAL2890便
奥尻空港から函館空港に引き返します。
こんな酔狂なことをするのは私ぐらいかと思ったら、他にも数人いらっしゃいました。
奥尻空港の搭乗待合室では、1人1本ミネラルウォーターがいただけます。待合室には自動販売機が無いですからね。
さて搭乗です。
滑走路に出ました。
函館空港に向かい出発です。
奥尻町の街並みにサヨナラです。
函館の上空に戻ってきました。
函館駅周辺です。
西から函館上空を通過して、再度海上に出ます。空港の南側から東に出て、往路と同じように東から西へランディングです。
往路と逆の窓側席だったので、景色は山側です。高度を下げていきます。
函館空港に到着です。
この機材とはここでお別れです。こちらの機材はJL2746便(13:45発)丘珠行きになります。この直後に丘珠から到着する便が折り返しJL2748便(14:00発)丘珠行きになるのですが、そちらに乗り継ぎ予約しています。多客路線でもないのに同一航空会社で15分差で便を設定しているのは珍しいですね。
別のATR42-600の乗り換えて丘珠空港へ JAL2748便
少し時間があったので、カードラウンジ「ビジネスラウンジ A Spring」を訪問しました。2025年現在、ビールの自販機が撤去されています。また、アメックス・プロパーカードでは利用できません。
2024年~2025年にかけて、函館空港の3階フロアは改修中です(送迎デッキへ出ることはできます)。レストランも一部クローズしています。
保安検査を終えて、こちらのCafé&Diner FLIGHT FRYさんで注文。
クラムチャウダー600円です。食べられずにお預けになっていた駅弁と一緒にいただきました。
搭乗口は6になります。一番奥です。
おなじATR42‐600ですが、ワンワールド塗装ではなくHAC塗装です。
機内は同じですから割愛します。
上空へ。
フライト時間は約40分。丘珠空港が近づき、高度を下げてきました。
丘珠空港に到着しました。先に出たJAL2746便ワンワールド塗装機が左に見えますね。
なぜか、4便とも同じ乗客が私の他にもいらっしゃいました。4便目の「ずれ」も同じというのが奇運というなんというか。
丘珠空港にもどってきました。
まとめ
2025年に搭乗したHAC4便ホッピング、札幌・丘珠→函館→奥尻→函館→丘珠 ATR42-600を4路線乗り継ぎ旅でした。丘珠→奥尻の直行便がある日の方が楽だったのですが、そうそう都合よくいくわけでもないのでしかたありません。
考えようによっては、JALのLSP(ライフステータスポイント)を一気に20ポイント獲得できたとも言えます。LSPのコスパはいい方だと思います。
北海道は昔からインバウンド客が多いですが、さすがに離島路線や丘珠路線は海外客が少ないですね。グリーンシーズンの閑散期ですが、9割以上席が埋まっていたと思います。離島路線も航空需要は旺盛です。
次回は奥尻空港の紹介記事です。