はじめに
日本は島国で日本各地に島が点在しています。それは北海道や鹿児島・沖縄に限りません。今回、熊本県天草下島へのアクセス空路を運航する天草エアライン(MZ)で天草空港を目指します。
天草エアライン(MZ)は熊本県が筆頭株主で天草地方の市町村も株主に並んでいます。天草地方の交通を支える航空会社です。天草地方は九州と橋で繋がっているので陸路移動も可能ですが、首都圏などの遠方に乗り継ぐ際には重要なアクセス路線になります。
天草エアラインが定期路線に投入している機材はATR42-600の1機のみです。わずか1機で天草ー福岡、天草ー熊本、熊本ー伊丹の3路線を維持しています。
天草地方などの離島便は人口減少などの影響に伴う経営問題などが多いため、それらを解消すべく設置されている地域航空サービスアライアンス協議会のメンバーです(他に、JAL、ANA、オリエンタルエアブリッジ、日本エアコミューター)。2019年以降、路線維持のため相互に運航協力がなされています。
天草エアラインの全便がJALとANAの共同運航になっています。ANAの販売枠はあまり多く無いようで、ANAで完売でもJAL側で検索すると席が残っていたりします。株主優待枠は特に顕著です。
2024年夏の、福岡発天草行MZ102便の搭乗記録です。
福岡空港から出発 ATR42-600 みぞか号
出発は福岡空港です。天草下島の天草空港を目指します。
福岡空港における天草エアラインのチェックインは、国内線ターミナル1階JALカウンターの端で実施されています(JALスタッフが代行しています)。
天草エアラインの便名で予約した場合は2階保管検査場前の自動チェックイン機を利用可能ですが、JAL便名など他社便名の場合はカウンターでの対面チェックインが必要です。
注意点として、天草エアラインの公式HPに、チェックインカウンターや手荷物預入場所の説明がありません(ちょっと不親切すぎますけどね)。Webで検索すると2015年の案内PDFファイルが検索可能ですから、その情報のみが頼りになります。基本的に、天草空港以外はJALカウンターが代行していると考えていいです。
JALやANAのスマホアプリによる搭乗はできません。乗継の場合も、出発空港で乗継発券していただくことはできません(ただし、熊本乗継の天草→伊丹(ただしMZ便同士の場合)は通しで発券していただけます)。
私は伊丹空港発JAL2051便からの乗り継ぎでしたが、福岡空港チェックインカウンターで発券になりました。いったんセキュリティエリア外に出る必要があるのが面倒ですね。
席は事前指定できますが、機材重量の調整で変更されました。この後、天草エアライン便に何度か搭乗するのですが、全て変更になりましたね。小さな機材なので、重量調整は大事なんでしょう(というか、事前座席指定は無意味じゃね?)。
搭乗券のSEQ(チェックイン順番)が1番になっていますが、チェックイン締切ギリギリだった私はおそらく最後だと思うんですけどね。うーん。
JALステータス会員でJAL便名で搭乗する場合、JALの優先保安検査場やJALラウンジは利用可能です。ANAステータス会員でANA便名で搭乗する場合、ANAラウンジが利用可能ですがANAの優先保安検査場は利用できません。
ANAとオリエンタルエアブリッジやJALと日本エアコミューターの連携はかなり緊密で同じグループ便のように利用できますが、天草エアラインは独自性が強いので共同運航便とはいえ一つ一つ確認して間違えないようにしましょう。
定刻8:20福岡空港着の便から定刻8:50発の便への乗り継ぎです。チェックインカウンターに寄って慌ただしく発券し、保安検査場を通過してゲートにやってきました。
もうすでに搭乗開始しています。ちなみに、天草エアラインには優先搭乗はありません。
天草地方は天候が悪く、熊本空港に着陸するかもしれない条件付き運航になっていました(ちなみにこの機材は天草到着後に熊本行きになります)。
沖止めなのでバス移動です。
搭乗機ATR42-600はブルーを基調とした機体塗装です。天草エアラインの歴代機材は全てイルカをイメージしたオーシャンブルーです。
シートは赤塗装です。2-2の1列4席です。
前の席にテーブルとシートポケットがあります。
機内は3割くらい空席がありました。天草空港に向かって出発です。
天草空港へ MZ102便
福岡空港の滑走路に出ました。天候は良くありません。
南向きにテイクオフです。
定常高度まで上昇すると窓の外には雲しか見えません。天候が悪く、かなり揺れました。
南下を続けてようやく雲が切れてきたら、もう熊本県です。球磨川の河口、八代港近辺を見下ろします。このあたりで西に進路を変えます。
高度を下げて、天草瀬戸大橋が見えてきました。雲は無くなってきましたが、風が強くなってきました。
南東方向から北西方向に着陸しました。なんとか1回で着陸成功ですね。着陸の瞬間は機体が滑走路に対して斜めに走っていました。壱岐空港着陸以来のどきどきの着陸でしたね。
無事、天草空港の大地に降り立ちました。ターミナルビルに徒歩で向かいます。
生活感溢れた(?)ターミナルビルに向かいます。
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まとめ
2024年に搭乗したMZ102便・福岡ー天草の搭乗記録でした。天気が悪かったですが、搭乗率はまずまずでしたね。
次回の天草アイランドホッピング記事は、天草空港の紹介になります。