【マリオットホテル】マリオットブランドと特色まとめ あなたの推しはどのグループ? 気になるブランドを探してみましょう

はじめに

2024年現在、日本国内の観光産業は活性化しています。外資系を中心にホテルの新規オープンラッシュが続いていて、それでも宿泊料金が高止まりしている現状です。円安やそれにともなうインバウンド、オーバーツーリズムが、この流れを後押ししています。

2015年以降、日本への進出が著しいマリオット・インターナショナルはアメリカに本拠地を持つ巨大ホテルグループで、ブランド数も数えきれないほど抱えています。直営ホテルもありますが、多くはフランチャイズ運営になっています。

Marriott Bonvoy公式HP<https://www.marriott.com/ja>より引用

2017年にマリオットとスターウッドが合併しました。ホテルグループとしては両グループは同規模であり、同じ分野・同じランクのブランドがあったりします。ブランド数が30以上あり、多すぎて各ブランドの特徴がみえにくいかも。私の主観でちょっとまとめてみました。

ラグジュアリー プレミアム セレクト 長期滞在
マリオット系
(下段はデザイナーズホテル)
●JWマリオット※ ●マリオット・ホテルズ&リゾーツ※
●ルネッサンス※
●デルタ・ホテル※
●コートヤード・バイ・マリオット
●フェアフィールド・バイ・マリオット
●アパートメント・ バイ・ マリオットボンヴォイ
●ホームズ&ヴィラズ・バイ・マリオットボンヴォイ
●マリオット エグゼクティブ・アパートメンツ
●レジデンス イン・バイ・マリオット
●エディション※ ●ACホテル
●モクシー
あり
スターウッド系(下段はデザイナーズホテル) ●セントレジス※ ●ウェスティンホテルズ&リゾーツ※
●シェラトン・ホテルズ&リゾーツ※
●フォーポイント・バイ・シェラトン
●フォーポイント・フレックス・バイ・シェラトン
●エレメント
●Wホテル※ ●ル・メリディアン※
●トリビュート ポートフォリオ
●アロフト あり
ザ・リッツ・
カールトン
●ザ・リッツ・カールトン※
●ザ・リッツ・カールトン・リザーブ※
あり
ダブルブランド
(下段はデザイナーズホテル)
●ラグジュアリーコレクション※ ●オートグラフコレクション※ あり
●ブルガリ ●デザインホテル
その他 ●ゲイロード・ホテル
●MGMコレクション
●マリオット・バケーション・クラブ
●スプリングヒル・スイーツ
●プロペアホテル・バイ・マリオット
●シティ・エクスプレス・バイ・マリオット
●タウンプレイス・スイーツ

※にはレジデンスもあります

印象や評価は私の個人的な感想も含まれていますし、宿泊記の無いものは話半分で受け取ってください。そもそもマリオットのホテルはフランチャイズが多いので、ホテルによってサービスも雰囲気もさまざまです。おおよそのブランドのコンセプトや設備で比較しました。

各ブランド内の印象と評価の解説

筆者の主観で想定 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★が多いほど歴史が古い
サービス(ホテル施設) ★が多いほど設備が充実
個別サービス ★が多いほど丁寧な案内
個性(独自性) ★が多いほど個性豊か
デザイナー性 ★が多いほどデザイン性有
宿泊料金(高価格) ★が多いほど高い
クラブラウンジ クラブラウンジの有無
ブランド統一性 ★が多いほどブランド内の内外装の統一性がある
プラチナ特典 エリート会員特典

ラグジュアリー、プレミアム、セレクト、長期滞在の4つのグループに分類されています(一部、私の主観の分類も含んでいます)。長期滞在やマリオット・バケーション・クラブはホテルとは言えないかもしれません。

解説記事中のおすすめホテルでは、各ブランドで私が最も満足でき、ぜひ宿泊をお勧めしたいホテルをピックアップして掲載しています。

ちなみに、私の宿泊したマリオット系ホテルの(ほぼ)全記録はこちら↓

プラチナ以上の会員の場合、マリオット会員ステータスを最大限に有効利用できるには、ラウンジや朝食が無料になるのが望ましいですね。ホテルによっては独自の運営をしているホテルがあるので注意してください。

ゴールド会員で朝食無料(あるいはウェルカムギフトから選択可能)のブランド
セントレジス、ラグジュアリーコレクション、Wホテル、シェラトン、ルメリディアン、ウェスティン、トリビュートポートフォリオ、プロテア・ホテル、フォーポイントエクスプレス、シティエクスプレス・バイ・マリオット

プラチナ会員でラウンジ無料(リゾートを除く)のブランド
JWマリオット、マリオット・ホテル、デルタ・ホテル、オートグラフ コレクション、ルネッサンス・ホテル、コートヤード・バイ・マリオット(ラウンジがあれば)、シェラトン、ルメリディアン、ウェスティン

ホテルに宿泊するとき、値段、ブランド、サービスなどいろいろ考慮するところがあると思うので、参考になればいいと思います。立地だけで選んじゃうこともありますが。

おすすめホテルを選ぶにあたって、東京のホテルは他の地域に比べて宿泊料金が格段に高いので減点傾向になり、いくつか選外にさせていただきました。コスパも大事ですからね。

ラグジュアリー

マリオット系ホテルの中で最高級であり、その宿泊料金もかなり高く設定されています。日本だと1泊7万円くらいからの設定です。

旧マリオット系の本流最上位ブランド「JWマリオット」とデザイナーズホテルの「エディション」、旧スターウッド系の本流最上位ブランド「セントレジス」とデザイナーズホテル「Wホテル」、リッツ・カールトン系の「ザ・リッツ・カールトン」、既存の高級ホテルとのダブルブランド運営となる「ラグジュアリーコレクション」の6つになります。

便宜上、ブルガリと共同運営の「ブルガリホテル」とリッツ・カールトンの派生ブランド「リッツ・カールトン・リザーブ」もこのカテゴリーに入れます。

ザ・リッツ・カールトン

ザ・リッツ・カールトン福岡

歴史と伝統の息づく社交場

マリオット系ホテルの中でも歴史のある高級ブランドホテルです。ネーミングはホテル・リッツ由来のようですが、運営母体は全く違うようです。ザ・リッツ・カールトン・クラブフロアでは、クラブラウンジサービスが提供されます(ラウンジの無いホテルも多いです)。

ここに注目!
・マリオット系ホテルブランド屈指の歴史と知名度
・クラブラウンジのアフタヌーンティではシャンパンもいただけます

2024年現在、日本には東京、大阪、京都、沖縄、日光、福岡が展開されています。バスアメニティはAspreyあるいはPHILOSYKOSが採用されています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスは原則ありません。
※京都ではプラチナ会員以上で朝食が無料です。

歴史とそれに伴う重厚な風格を備え、紳士・淑女により運営されるホテルです。ドレスコードなどが求められます。価格帯が高いのでポイント宿泊がおすすめになりますが、ポイントではクラブフロアが予約できないホテルもあります。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★5 1927年ごろ
サービス(ホテル施設) ★5
個別サービス ★4 客室多い
個性(独自性) ★2 王道
デザイナー性 ★2 王道
宿泊料金(高価格) ★5
クラブラウンジ ★5 会員不可
ブランド統一性 ★4.5
プラチナ特典 1,000ポイント

おすすめホテル
ザ・リッツ・カールトン沖縄
沖縄屈指のリゾートホテル プールにダイレクトでアクセスできるカバナルームが最高 沖縄料理が豊富なレストランも高評価

エディション

エディション銀座

新世代高級ブティックホテル

モーガンズ・ホテル・グループなどを開拓したイアン・シュレーガーとマリオットのプロジェクトで生まれた、新しいコンセプトホテルです。高級ブティックホテルに位置付けられています。

ここに注目!
・マリオット系で最も新しい洗練されたデザイナーズホテルブランド
・コンパクトなホテルに充実したスタッフ数

2024年現在、日本では虎ノ門、銀座の2軒あります(いずれも積水ハウスの建築)。アメニティはニューヨークのコスメブランドLe Laboが採用されています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。

巨大で豪華なホテルというより、コンパクトで洗練されたデザインの施設です。ブランドが立ち上がって時間が経っていないので、世界的にも20軒程度しかなし希少なホテルブランドです。価格帯が高いので、ポイント宿泊がおすすめです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★1 2018年ごろ
サービス(ホテル施設) ★3.5 コンパクト
個別サービス ★4.5 スタッフ多い
個性(独自性) ★3 比較的王道
デザイナー性 ★4 デザイナーズ
宿泊料金(高価格) ★5
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★4.5
プラチナ特典 1,000ポイント

おすすめホテル
東京エディション虎ノ門
東京タワーを一望できるタワースイートや、高層階テラスがうれしいスタジオテラスがおすすめ

ラグジュアリーコレクション

イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古

個性あふれる最高級ホテル

ラグジュアリーコレクションブランドの歴史は長くないですが、ホテルそのものの歴史とブランド価値の高いホテルが登録されています。

ここに注目!
・オリジナリティ溢れる超高級ホテル
・ホテル毎に個性あふれるラグジュアリーなサービス

2024年現在、日本ではザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町、翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都、HOTEL THE MITSUI KYOTO ラグジュアリーコレクションホテル&スパ、紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良、イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古がラグジュアリー・コレクションの名を冠しています。

ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町はプリンスホテル系最高級のプリンスギャラリーブランド、HOTEL THE MITSUI KYOTO ラグジュアリーコレクションホテル&スパは三井不動産グループの最上位ブランド、他の3軒は積水ハウス系最高級の翠(SUI)ブランドによるダブルブランドの運営になります。2026年には鳥取砂丘ラグジュアリーコレクションが仲間入りする予定です。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスは原則ありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。
※アテネホテル バンコクのように、ホテル独自でプラチナ会員以上向けにラウンジアクセス無料サービスを提供していただけるケースもあります。

ブランドに共通コンセプトは無く、個性豊かな高級ホテルが登録されています。歴史ある国際的観光地にあるホテルが提携しているケースが多いようです。翠ブランドではフリーフローのシャンパンディライトが提供されます。価格帯が高いので、ポイント宿泊がおすすめです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 1994年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4~5
個別サービス ★4~5
個性(独自性) ★2~5
デザイナー性 ★2~5
宿泊料金(高価格) ★5
クラブラウンジ ★なし~5 会員不可
ブランド統一性 ★1
プラチナ特典 1,000ptsやアメニティ、朝食などから選択

おすすめホテル
翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都
嵐山と桂川の風流な雰囲気がすばらしい シャンパンディライトも満足度が高いです

セントレジス

セントレジスホテル大阪

洗練された最上級の空間

旧スターウッド・ホテルズ&リゾート系の最上級ブランドです。世界に約60軒あります。100年を超える歴史があるのですが、チェーン展開は新しいホテル群になります。

ここに注目!
・シックで豪華なインテリア
・バトラーサービスなどゲストサービスが充実

2024年現在、日本ではセントレジスホテル大阪の1軒のみです。アメニティはアメリカのルメードゥが採用されています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。
※セントレジスホテル大阪では、3,000円分のミニバークレジットが提供されています。

上質で豪華なホテルの佇まいと、専任のコンシェルジュなど、充実したサービスに定評があります。それだけに価格帯が高いので、ポイント宿泊がおすすめです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 1998年ごろ
サービス(ホテル施設) ★3
個別サービス ★5
個性(独自性) ★2 王道
デザイナー性 ★2 王道
宿泊料金(高価格) ★4.5
クラブラウンジ ★なし~5 会員不可
ブランド統一性 ★1
プラチナ特典 1,000ptsやアメニティ、朝食などから選択

おすすめホテル
セントレジスホテル大阪
派手さはないものの落ち着いた雰囲気が沁みます プラチナ特典のミニバーサービスもありがたいです

Wホテル

W 大阪

豪華で奇抜な異空間を体験

旧スターウッド・ホテルズ&リゾート系の高級デザイナーズホテルです。ブランドの歴史は比較的新しいグループです。

ここに注目!
・ファッショナブルでムーディーなインテリア
・入り口からインスタ映え おもちゃ箱のようなフロント すべてがクールでファンキー

2024年現在、日本ではW 大阪の1軒のみです。アメニティはDavinesのヘアケアブランドMOMOが採用されています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。

やや奇抜なデザイン性、そこから感じられるエロさを質の高いアメニティで提供しています。インパクトある雰囲気は好き嫌いが分かれるかもしれません。価格設定はセントレジスに引けをとらない、最高級のデザイナーズホテルです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 1998年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★4
個性(独自性) ★5
デザイナー性 ★5
宿泊料金(高価格) ★3.5
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★5
プラチナ特典 1,000ptsやアメニティ、朝食などから選択

おすすめホテル
W大阪
プールもクール ステータス会員アップグレードハードルが低め

JW マリオット

JW マリオットホテル奈良

ワンランク上質なマリオットホテル

マリオットの創業者ジョン・ウィラード・マリオットを冠するこちらのホテルグループは、旧マリオット系列ホテルの最上位に位置します。主流となるマリオットホテルの上位ブランドです。

ここに注目!
・マリオットホテルの純血上位ホテル
・豪華な内装とラウンジ プールなどの設備も充実

2024年現在、日本には奈良に1軒あり、東京の高輪ゲートウェイに新規開業を予定してます。バスアメニティはイギリス発のAROMATHERAPY ASSOCIATESが採用されています。

マリオット・ボンヴォイのステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスなどが提供されていて、ステータスの価値を存分に発揮できるホテルです。

マリオットホテルよりワンランク上の上質な設備とサービスを備えています。ザ・リッツ・カールトンやセントレジスより少し価格帯が安いのが魅力的です。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 1984年ごろ
サービス(ホテル施設) ★5
個別サービス ★4
個性(独自性) ★2 スタンダード
デザイナー性 ★3
宿泊料金(高価格) ★4
クラブラウンジ ★5 会員不可
ブランド統一性 ★5
プラチナ特典 1,000ptsや(飲食アメニティ)、朝食などから選択

おすすめホテル
JWマリオット・ホテル奈良
マリオットホテルよりワンランク上の内装とサービス サービス充実のラウンジがおすすめ

リッツ・カールトン・リザーブ

東山ニセコビレッジ リッツ・カールトン・リザーブ

自然と文化の溢れる場所を上品に

ザ・リッツ・カールトン系列のホテルの中で、歴史や文化を象徴する場所にあって非日常を体験できる施設に、リッツ・カールトン・リザーブの名が入っています。

ここに注目!
・自然派リッツ・カールトン
・ちょっとコンパクトで充実したサービス

厳選されたホテル群であり、2024年現在、世界に7軒しかありません。そのうちの1軒が日本の東山ニセコビレッジ リッツ・カールトン・リザーブで、ニセコ・ヴィレッジのスキー場にあります。

2022年にマリオット・ボンヴォイに加盟し、マリオットのポイント加算も可能になっています。マリオットの予約サイトで予約可能です。残念ながらナイトリーアップグレードアワードの対象外です。

大自然の中の超高級ホテルです。価格帯もかなりのものなので、ピーク時期を外して予約することをお勧めします。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 2009年ごろ
サービス(ホテル施設) ★5
個別サービス ★5
個性(独自性) ★4
デザイナー性 ★3
宿泊料金(高価格) ★5
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★2
プラチナ特典 1,000ポイント

おすすめホテル
東山ニセコビレッジ、ザ・リッツ・カールトン・リザーブ
日本唯一のザ・リッツ・カールトン・リザーブ スキーシーズンは宿泊料金が急騰
※宿泊記録はありません

ブルガリ ホテルズ & リゾーツ

超高級ブティックがホテルに

マリオットとイタリア発装飾品ブランド「ブルガリ」が共同で運営するホテルグループです。

ここに注目!
・有名ブティックとのコラボした憧れのホテル 宿泊料金はぶっとんでます
・マリオットステータス会員のメリットはありません

日本にも東京駅八重洲口側にブルガリホテル東京があります。最も安いお部屋でも税抜20万円~という料金設定です。海外のブルガリホテルも高額です。以前のバリのホテルは10万円以下で宿泊できましたが、円安の影響で日本より高くなっています。アマンよりましですが、超ラグジュアリーなホテルです。

アメニティはもちろんブルガリ製品を中心に提供されています。

マリオット・ボンヴォイに非加盟のグループですが、マリオットの予約サイトで予約可能です。残念ながらナイトリーアップグレードアワードの対象外です。

ポイント宿泊は実施されていないので、私のような薄給の者には、どうやっても宿泊できません。個人的に装飾品ブランドとしてのブルガリは大好きなんですけどね。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 2001年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★5
個性(独自性) ★3
デザイナー性 ★5
宿泊料金(高価格) ★5++ めちゃ高い
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★5
プラチナ特典 Marriott Bonvoy 非加盟

おすすめホテル
ブルガリホテル東京
東京駅から地下で直結 1泊20万円~とオープン当初より安くなりましたが、やはり手が出ません(泣) いつか泊まりたいホテルです
※宿泊記録はありません

プレミアム

マリオット系ホテルのメイン価格帯ホテルです。日本だと1泊3万円~5万円くらいからの設定です。インバウンドの影響で東京のホテルだと7~10万円くらいからになっていて、ラグジュアリーに匹敵します。

旧マリオット系の本流ブランド「マリオット・ホテルズ&リゾーツ」「ルネッサンス」、旧スターウッド系の本流ブランド「シェラトン・ホテルズ&リゾーツ」「ウェスティン・ホテルズ&リゾーツ」とデザイナーズホテル「トリビュート ポートフォリオ」、ヨーロッパ系デザイナーズホテル「ル・メリディアン」の6ブランドが中心で、既存のホテルとのダブルブランド運営となる「オートグラフコレクション」「デザインホテル」も数多くあります。

日本にはありませんが、個性豊かな「デルタ・ホテル」「ゲイロード・ホテル」、ラスベガスを中心に運営する「MGMコレクション」があります。

タイムシェアの「マリオット・バケーション・クラブ」もプレミアムに分類されていますが、ラグジュアリー~プレミアムまでさまざまなランクがあり、長期滞在の項で解説します。

マリオット・ホテルズ&リゾーツ

長崎マリオットホテル

マリオット・インターナショナルの中軸ホテル

マリオット系ホテルのメインブランドホテルです。アメリカのモーテルが出発点のブランドは、世界を席巻するマリオット・インターナショナルの中核ホテル群に成長しました。

ここに注目!
・マリオットインターナショナルのフラッグシップホテル
・海外ホテルはややカジュアル 日本のホテルは重厚な雰囲気 Mラウンジを堪能しよう

2024年現在、日本には東京、大阪を始め、多数のホテル群があります。ラフォーレ系などのフランチャイズ運営のホテルが多いです。バスアメニティは2020年頃まではTHANNで、以降はthisworksになっています。

多くのホテルでクラブラウンジ(マリオットホテルではMラウンジと名付けられていることが多いです)が設置されています。

もちろん、マリオット・ボンヴォイ加盟で、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスが提供されています。ステータス特典を存分に発揮できます。

日本のマリオットホテルは比較的豪華で上質なサービスが提供されています。アメリカのマリオットホテルは、古き良きアメリカモーテルの雰囲気を残していてややカジュアルな印象です。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★4 1950年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★3 客室多い
個性(独自性) ★2 スタンダード
デザイナー性 ★2
宿泊料金(高価格) ★3
クラブラウンジ ★4
ブランド統一性 ★4
プラチナ特典 1,000ptsや(飲食アメニティ)、朝食などから選択

おすすめホテル
東京マリオットホテル
品川駅から徒歩圏内 森トラストの運営で豪華絢爛な内装とラウンジです ラウンジのグラブ&ゴーサービスがうれしい

ルネッサンス

ルネッサンス・オキナワ・リゾート

上質な正統派ホテル

名前はルネッサンスですが、アメリカ発のブランドです。マリオット・インターナショナルの中核ホテル群で、世界各地に設置される正統派のホテルです。

ここに注目!
・良くも悪くもマリオット系正統派ホテル
・レストランも設備も充実

2024年現在、日本には沖縄の1軒のみです。バスアメニティはDHCですが、各国で違うようです。

多くのホテルでクラブラウンジが設置されています。

マリオット・ボンヴォイ加盟で、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスが提供されています。ただし、規約上、リゾートはラウンジ利用の対象外になるので、ルネッサンス・オキナワ・リゾートではラウンジが利用できません(代替サービスが提供されているようです)。

ルネッサンスは際立った個性はありませんが、おしゃれで上質なサービスが提供されています。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 1989年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★3 客室多い
個性(独自性) ★2 スタンダード
デザイナー性 ★3
宿泊料金(高価格) ★3
クラブラウンジ ★3
ブランド統一性 ★5
プラチナ特典 1,000ptsや(飲食アメニティ)、朝食などから選択

おすすめホテル
ルネッサンス・オキナワ・リゾート
2024年現在、日本唯一のルネッサンスホテル レストランではゴチバトルでも紹介された上質な料理を提供

シェラトン・ホテルズ&リゾーツ

シェラトン鹿児島

スターウッドの正統派中核ホテル

旧スターウッド系ホテルの中核ブランドで、北米を中心に展開後、世界中にチェーンを広げたホテルグループです。歴史あるホテルブランドですが、フランチャイズ運営されているホテルが多いです。

ここに注目!
・スターウッド系フラッグシップホテル
・サービスや施設が充実しているのに宿泊料金が比較的安くコスパ良好

2024年現在、日本には東京、大阪、神戸、広島、宮崎、鹿児島、沖縄などに展開しています。バスアメニティは長らくle grand bainでしたが、2023年ごろからイギリスのブランド「ギルクリスト アンド ソームス」に変更されています。ほぼ全世界共通です。
※シェラトン・プリンセス・カイウラニではハワイアントロピックであり、一部は独自のアメニティを採用しています。

多くのホテルでクラブラウンジ「シェラトンクラブ」が設置されています。

マリオット・ボンヴォイ加盟で、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスが提供されています。ただし、規約上、リゾートはラウンジ利用の対象外になるので、シェラトン沖縄サンマリーナリゾートではラウンジが利用できません。
※シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートでは利用可能です。

主流ホテルで安心感があり、ステータス特典が十分利用可能です。ウェスティンより安い価格帯で利用可能です。アメリカのシェラトンはややカジュアルな印象です。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★5 1937年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★3 客室多い
個性(独自性) ★2 スタンダード
デザイナー性 ★2
宿泊料金(高価格) ★2.5
クラブラウンジ ★3.5
ブランド統一性 ★4
プラチナ特典 1,000ptsやアメニティ、朝食などから選択

おすすめホテル
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
フェニックス・シーガイア・リゾートのホテル 実家 くろぎやRistorante ARCOなど有名レストランがあり、ラウンジや屋外プール、温泉など設備充実 風のテラスは優雅です

ウェスティン・ホテルズ&リゾーツ

ウェスティンホテル横浜

プレミアムとラグジュアリーの中間に位置する高級ホテル

旧スターウッド系ホテルの中核ブランドで、北米を中心に展開後、世界中にチェーンを広げた歴史あるホテルブランドです。同じスターウッド系のシェラトンよりやや高級感があるホテル群です。テーマは「ウェルビーイング」で、よりよい生活スタイルをもたらすことがモットーになっています。

ここに注目!
・プレミアムよりワンランク上の設備とサービス
・ウェルビーイングをテーマにした高級ホテル 宿泊料金はちょっと高め

2024年現在、日本には東京、大阪、京都、仙台、横浜、ルスツなどに展開しています。バスアメニティはウェスティンオリジナルブランドのWHITE TEAを採用しています。ベッドに採用されているヘブンリーベッドはあまりにも有名ですね。2024年5月に、ベッドの次世代モデル導入が発表されています(東京と横浜のみ)。

多くのホテルでクラブラウンジ「ウェスティンクラブ」が設置されています。

マリオット・ボンヴォイ加盟で、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスが提供されています。ただし、規約上、リゾートはラウンジ利用の対象外になるので、ウェスティン ルスツリゾートにはラウンジがありません(代替サービスが提供されています)。

プレミアムのホテルの中でもワンランク上の豪華な設備が提供されています。その分価格帯も高く設定されています。インバウンドの影響もあってか、ウェスティンホテル東京などではラグジュアリーのJWマリオットより価格が上になり、エディションやザ・リッツ・カールトンに匹敵する価格帯になっています。

横浜や仙台は比較的安く宿泊できるのでおすすめです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 1981年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★4
個性(独自性) ★2 スタンダード
デザイナー性 ★3
宿泊料金(高価格) ★4
クラブラウンジ ★4
ブランド統一性 ★4
プラチナ特典 1,000ptsやアメニティ、朝食などから選択

おすすめホテル
ウェスティンホテル横浜
ウェスティンブランドの中では手ごろな価格 ラウンジやプールもあり設備充実

ル・メリディアン

ル メリディアン台北

上品なヨーロピアンデザイナーズホテル

旧スターウッド系ホテルの中で、ヨーロッパに起源をもつデザイナーズホテルブランドです。比較的歴史のあるホテルグループです。

ここに注目!
・ヨーロピアンデザイナーズホテル
・比較的お手頃価格 クラブラウンジもあり

2024年現在、日本にありませんが、アジアでも香港や台湾などに展開しています(過去にはグランドニッコー東京 台場がメリディアンの名を冠したことがあります)。バスアメニティはアメリカ発のMALIN+GOETZが採用されているようです。

ル メリディアン台北

多くのホテルでクラブラウンジ「ル・メリディアン クラブラウンジ」が設置されています。

マリオット・ボンヴォイ加盟で、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスが提供されています。ただし、規約上、リゾートはラウンジ利用の対象外になります。

デザイナーズホテルとなっていますが、意外に正統派のサービスが提供されています。価格帯はシェラトンと同等で、利用しやすいブランドです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 1972年ごろ
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★3
個性(独自性) ★2
デザイナー性 ★4
宿泊料金(高価格) ★3
クラブラウンジ ★4
ブランド統一性 ★3
プラチナ特典 1,000ptsやアメニティ、朝食などから選択

おすすめホテル
ルメリディアン台北
おしゃれなプールとラウンジがおすすめ 台北101が近く立地良好

トリビュート ポートフォリオ

HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテル

リーズナブルな個性派ホテル

旧スターウッド系ホテルの中で、個性的なデザイナーズホテルブランドです。それぞれのホテルに個性を持たせているので、統一したコンセプトはありません。多くはダブルブランドになっています。

ここに注目!
・ホテル毎に個性があるデザイナーズホテル
・個性あふれる設備が充実

2024年現在、日本にはHIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテルがあり、日和ホテルズ&リゾーツとのダブルブランドです。トリビュートポートフォリオではそれぞれのホテルで独自の設備、アメニティを採用しています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。

それぞれのホテルで個性的なデザイン、サービスが提供されているので、わくわく感をたのしめます。HIYORIチャプター京都トリビュートポートフォリオホテルでも京都らしいアクティビティが提供されています。価格帯はシェラトンと同等で、利用しやすいブランドです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 不明
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★3
個性(独自性) ★5
デザイナー性 ★4
宿泊料金(高価格) ★3
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★2
プラチナ特典 1,000ptsやアメニティ、朝食などから選択

おすすめホテル
HIYORIチャプター京都 トリビュートポートフォリオホテル
半露天風呂と朝食がおすすめポイント エリート会員用のカクテルサービスもグッド

オートグラフコレクション

TIAD オートグラフコレクション

正統派高級ホテルブランドとコプロモーション

オートグラフコレクションはホテルブランド自体の歴史はありません。他のホテルブランドとのダブルブランド運営で、ラグジュアリーコレクションの廉価ブランドになりますが、比較的価格帯は高く設定されています。

ここに注目!
・ダブルブランドなので全てが違うホテル
・マリオット外のホテル系列なのにエリート会員特典が付帯

2024年現在、日本にはザ・プリンス さくらタワー東京、メズム東京、ザ・プリンス 京都宝ヶ池、TIAD オートグラフコレクションがあり、2024年7月末に「ザ・大阪ステーションホテル」が仲間入りしました。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスは原則ありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。
※ザ・プリンス さくらタワー東京とザ・プリンス 京都宝ヶ池ではラウンジ利用可能です。

大阪ステーションホテル オートグラフコレクションのSPECIALITY SALON

ラグジュアリーコレクションと同様に、ブランドに共通コンセプトはありません。ダブルブランドなのでそれぞれに個性があり、それがブランドの意義になっています。有名高級ブランドホテルが登録されています。そのため、比較的価格帯は高めに設定されています。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 不明
サービス(ホテル施設) ★3~4
個別サービス ★3~4
個性(独自性) ★3~5 スタンダード
デザイナー性 ★2~5
宿泊料金(高価格) ★3~4
クラブラウンジ ★4
ブランド統一性 ★1
プラチナ特典 1,000ptsや(飲食アメニティ)、朝食などから選択

おすすめホテル
ザ・プリンス さくらタワー東京、オートグラフ コレクション
品川駅近 ステータス会員特典でラウンジ利用可能で、近隣の系列ホテルのラウンジも利用可能と太っ腹

デザインホテル

源氏京都, a Member of Design Hotels

個性派ホテルをダブルブランドで展開

オートグラフコレクションがスタンダードダブルブランドホテルなのに対し、デザインホテルブランドはデザイナーズホテルのダブルブランドです。独立した個性的なホテルを共同プロモーションしています。統一したコンセプトはありません。

ここに注目!
・ダブルブランドなので全てが違うホテル
・コンパクトで独特のデザイン性を発揮 ホテル毎に楽しめます

2024年現在、日本には源氏京都, a Member of Design Hotelsがあります。デザインホテルはマリオット系ホテルと言う印象は希薄で(かなり緩い提携)、それぞれのホテルが独自に運営しています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。ウェルカムギフトはポイント一択です。残念ながらナイトリーアップグレードアワードの対象外です。

ホテル プロバーブズ台北, a Member of Design Hotels

それぞれが独立したホテルで、個性豊かです。トリビュートポートフォリオより価格帯は上になります。ステータス会員特典はほぼありませんが、既存ブランドの雰囲気にない楽しさを感じることができます。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 1993年
サービス(ホテル施設) ★3
個別サービス ★4
個性(独自性) ★5
デザイナー性 ★4~5
宿泊料金(高価格) ★3~4
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★1
プラチナ特典 1,000ポイント

おすすめホテル
ホテル プロバーブズ台北, a Member of Design Hotels
台湾台北市の中心部に位置し、桃園・松山の両国際空港からアクセス良好。台北MRTが2路線交わる場所なので台北市の観光スポットへの拠点に最適。ルーフトッププールがおしゃれ。

デルタ・ホテル、ゲイロード・ホテル、MGMコレクション

いずれも日本に未上陸のブランドです。

デルタホテルはアメリカを中心に世界中に展開する正統派ホテルです。デルタ航空と関係ないようです。

ゲイロードホテルはアメリカ限定のウォーターパークやコンベンションセンター併設ホテルです。

MGMコレクションの多くはラスベガスにあり、アクティビティやアトラクションがメインになっています。一部はオートグラフコレクションやトリビュートポートフォリオなど、マリオット系ブランドとのダブルブランドになっています。

セレクト

マリオット系ホテルの低価格帯ホテルです。日本だと1泊1.5万円~3万円くらいからの設定です。ビジネスホテルよりちょっとお高い印象です。インバウンドの影響で東京のセレクトホテルは5万円くらいからの価格になっていて、プレミアムを越えます。

旧マリオット系の本流ブランド「コートヤード・バイ・マリオット」「フェアフィールド・バイ・マリオット」、デザイナーズホテル「ACホテル」、「モクシー」、旧スターウッド系の本流ブランド「フォーポイント・バイ・シェラトン」、2023年に設定されたシェラトン系の新ブランド「フォーポイント・フレックス・バイ・シェラトン」、デザイナーズホテル「アロフト」の7ブランドが中心です。

日本にはありませんが個性派ホテルとして、スイートルームホテル「スプリングヒル・スイーツ」、アフリカと中米に展開する「プロペアホテル・バイ・マリオット」、南米に展開する「シティ・エクスプレス・バイ・マリオット」などがあります。

コートヤード・バイ・マリオット

コートヤード・バイ・マリオット 福井

マリオットイズムを継承する高級感あるコスパ良いホテ

セレクトホテルの中で最もスタンダードなホテルです。他のセレクトホテルより価格帯が上で、シェラトンとほぼ同等に設定されています。

ここに注目!
・セレクトですがシェラトン並の設備レベル
・リーズナブルにマリオット系ホテルのサービスを楽しめます

2024年現在、日本には東京、大阪本町、新大阪、銀座、白馬、名古屋、福井などがあります。2024年7月に札幌をオープンし、今後HMIホテルグループの3軒がコートヤード・バイ・マリオットにリブランドオープンを予定しています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していて、一部ホテルにはラウンジが併設しています。ラウンジがあるホテルの場合、ステータス会員資格によるラウンジの利用が可能です。ラウンジが無いホテルでは、ウェルカムギフトの選択肢として飲食クレジットを選ぶことができます。バスアメニティはNIRVAEです。

マリオットホテルよりカジュアルな位置づけですが、お値段の割に高級感があります。コスパの良いホテルといえます。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 1983年
サービス(ホテル施設) ★3
個別サービス ★2
個性(独自性) ★2 スタンダード
デザイナー性 ★2
宿泊料金(高価格) ★2~3
クラブラウンジ ★4
ブランド統一性 ★3
プラチナ特典 500ptsや飲食アメニティ、飲食クレジットから選択

おすすめホテル
コートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーション
新大阪駅ほぼ直結 ステータス会員が利用可能なラウンジプレゼンテーションが充実 Grab to Goサービスもありがたいです

フェアフィールド・バイ・マリオット

フェアフィールド・バイ・マリオット栃木日光

古き良き広大なアメリカンファームをインスピレーションしたカジュアルホテル

創業者夫婦の農園が出発点のフェアフィールドブランド。日本では、道の駅併設の郊外型ホテルを積水ハウスと共同で展開し、2020年以降急激に軒数を増やしています。宿泊特化型ホテルで、ホテルロビー以外の施設が無く、ホテル内にレストランはありません(難波と札幌を除く)。

ここに注目!
・宿泊特化型ホテルなので飲食サービスなどはホテル外で自由に楽しもう
・どのホテルもほぼ同じサービス内容 その意味で外れはないです

2024年現在、日本には道の駅プロジェクトの他に、都市型ホテルを札幌に東武ホテルと共同で、難波にも別にあります。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ラウンジはありません。ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食サービスはありません。ウェルカムギフトはポイント一択です。バスアメニティはNIRVAEです。

札幌以外の客室内装はほぼ一緒で、バスタブがありません(札幌は既存ホテルのリブランドなでバスタブもあります)。宿泊のみのカジュアルホテルですが、ビジネスホテルより客室が広く、歯ブラシやクシなどのアメニティもあります。

その分、ビジネスホテルより価格帯は上になってしまいますが、マリオット系ホテルで最も低価格帯のブランドです。道の駅フェアフィールド系ホテルは、全て価格が統一されています(すさみを除く)。

シンプルでカジュアルですが、道の駅系ではインスタントのコーヒーやみそ汁が無料です。コスパの良いホテルといえます。アクセス手段が車しかないホテルも多いので予約時に注意しましょう。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 1987年
サービス(ホテル施設) ★1 レストラン×
個別サービス ★1
個性(独自性) ★1 シンプル
デザイナー性 ★2
宿泊料金(高価格) ★2
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★4
プラチナ特典 500ptsや飲食アメニティ、から選択

おすすめホテル
フェアフィールド・バイ・マリオット和歌山熊野古道すさみ
道の駅フェアフィールド系では珍しく、館内に温泉があります

フォーポイント・バイ・シェラトン

フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港

シンプルだけどサービスが充実したシェラトン系ホテル

コンパクトなホテルですが、レストランやフィットネスジムなど、ホテルとしての設備は充実しています。設備の充実したビジネスホテルといった印象です。宿泊価格帯はフェアフィールドとコートヤードの中間くらいです。

ここに注目!
・廉価版シェラトンホテル 設備は相応に充実
・レストランサービスが充実しています

2024年現在、日本にはフォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港1軒だけです。海外では多数展開しています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ラウンジはありません。ステータス会員資格によるラウンジの利用はありません。ウェルカムギフトで朝食サービスを選択可能です。バスアメニティはACTIVです。

シェラトンよりカジュアルな位置づけで、施設設備もある程度充実しているので、機能性重視の方にお勧めです。コートヤードと同様にコスパの良いホテルといえます。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 1995年
サービス(ホテル施設) ★3
個別サービス ★1
個性(独自性) ★1 シンプル
デザイナー性 ★2
宿泊料金(高価格) ★2
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★4
プラチナ特典 500ptsや飲食アメニティ、朝食から選択

おすすめホテル
フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港
空港人工島内にあり便利 値段のわりに朝食メニューが充実していてバーもあります

フォーポイント・フレックス・バイ・シェラトン

お財布に優しい都市型シンプルステイを

2023年発表された「アクセスの良い市街地に立地した効率的で快適な宿泊」がコンセプトのホテルです。フォーポイントより廉価なブランドのようです。

※2024年10月、Four Points Express by SheratonをFour Points Flex by Sheratonにブランド名を変更すると発表されました。2024年10月現在、公式サイト上でもExpressとFlexが混在していて統一されていません。

改修前のユニゾイン大阪北浜

ここに注目!
・2023年に発表された最新ブランド 市街地宿泊特化型ホテル
・安い反面、宿泊実績や獲得ポイントは従来の半分です

2024年現在、世界的にも登録されたホテルは少ないですが、2024年末にアメリカ系投資会社KKRの管理下のユニゾ系列ホテルがフォーポイント・エクスプレス・バイ・シェラトンにリブランドオープンを予定しています。日本国内に14軒オープン予定です。

ユニゾ系列ホテルは、ユニットバスや朝食付きの客室をフェアフィールド系よりも安い価格帯で提供していました。主要駅から徒歩圏内でアクセス良好なのが魅力的です。ホテル設備としてはコインランドリーを備えていました。おそらく施設設備はそのまま受け継がれると思います。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ラウンジはありません。ステータス会員資格によるラウンジの利用はありません。ウェルカムギフトで朝食サービスを選択可能です。バスアメニティは2024年時点でまだ不明です。

従来のマリオット系ホテルと決定的に違うのは、宿泊実績や宿泊料金による獲得ポイントが半分になることです。そのため、マリオット修行者には向かないと思われます。

シンプルなビジネスホテルスタイルのホテルで価格帯も安くなることが想定されます。コスパの重視のホテルといえます。

筆者の主観で想定 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★1 2023年
サービス(ホテル施設) ★2
個別サービス ★1
個性(独自性) ★1 シンプル
デザイナー性 ★1
宿泊料金(高価格) ★1
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★4
プラチナ特典 500ptsや朝食から選択

ACホテル

ACホテル東京銀座

シンプルで洗練されたデザイナーズホテル

他のデザイナーズホテルと異なり、シンプルをコンセプトにしたホテルブランドです。

ここに注目!
・シンプルなデザイナーズホテルで奇抜さはありません
・セレクトのカテゴリーですが内装は豪華 そのため高めの宿泊料金

2024年現在、日本にはACホテル東京銀座があり、東武ホテル系の運営です。アメニティはギリシャ系のKORRESを採用しています。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。

ブランド間でデザインはおおむね統一されています。内装はシンプルで、バスタブは無い部屋が多いです。

セレクトのカテゴリーですが、ACホテル東京銀座はかなり高い価格設定になっていて、ラグジュアリーと遜色のないレベルに達しています。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 1997年
サービス(ホテル施設) ★3
個別サービス ★2
個性(独自性) ★2
デザイナー性 ★4
宿泊料金(高価格) ★3
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★3
プラチナ特典 500ptsや飲食アメニティ、飲食クレジットから選択

おすすめホテル
ACホテル東京銀座
東銀座駅近く レストランはゴチバトルにも出るレベル ちょっとお高い

アロフト

アロフト大阪堂島

カジュアルでフランクなデザイナーズホテル

Wホテルの廉価版として設定された比較的新しいブランドです。お手軽な価格設定で、楽しい空間を味わることができます。

ここに注目!
・Wホテルの廉価版 Wほどの奇抜さはないがポップな雰囲気
・スプラッシュと呼ばれるプールやXYZ Bar/ルーフトップバーが人気(一部ホテル限定)

2024年現在、日本には東京銀座と大阪堂島にあります。アメニティはPHARMACOPIAです。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。

アップテンポな雰囲気ですが、上品さも取り入れられた独創的なホテルです。ファンキーさ、お部屋の広さ、価格などはモクシーとACホテルの中間といった感じです。お部屋にバスタブはありません。

アロフト・クアラルンプール・セントラルのスプラッシュ

朝食はかなり充実していて、フィットネスジムもあり、プールやルーフトップバーを備えているホテルも多いです(日本にはありませんが、併設しているプールは「スプラッシュ」と呼ばれます)。夜を楽しめるホテルといえそうです。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★3 2005年
サービス(ホテル施設) ★4
個別サービス ★2
個性(独自性) ★4
デザイナー性 ★4
宿泊料金(高価格) ★2~3
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★4
プラチナ特典 500ptsや飲食アメニティ、朝食から選択

おすすめホテル
アロフト大阪堂島
梅田徒歩圏内 宿泊料金はリーズナブル ポップな雰囲気を楽しみたい方に

モクシー

モクシー京都二条

ファンキーで楽しいデザイナーズホテル

ホテルに入った瞬間からアップテンポな雰囲気で、テンションのあがるホテルです。

ここに注目!
・突き抜けてポップ にぎやかなフロントはチェックインも大変
・立地のわりに安価 フロントフロアはバーにゲームに楽しめます

2024年現在、日本には東京錦糸町、大阪新梅田、大阪本町、京都二条の4件あります。アメニティはノンブランドです。

マリオット・ボンヴォイに加盟していますが、ステータス会員資格によるラウンジの利用や朝食無料サービスはありません。ウェルカムギフトの選択肢として朝食を選ぶことができます。

ブランド間でデザインはおおむね統一されています。内装は黒電話など遊び心に溢れていて、他のホテルに見られない飽きない工夫があります。ホテルのフロントはバーと兼用になっていて、ピンボールなどの遊具が多数置かれています。

朝食もまずまず充実していて、フィットネスジムもあり、宿泊価格帯もフェアフィールドと同じくらいです。アロフトより安く泊まれるのも魅力的です。欠点とすればバスタブが無いことくらいでしょうか。ホテルの雰囲気は好き嫌いの分かれるところで、ファミリーには向かないかもしれません。

筆者の主観で評価 ★5つで評価 補足
歴史(ブランドの長さ) ★2 不明
サービス(ホテル施設) ★2
個別サービス ★1
個性(独自性) ★5
デザイナー性 ★4
宿泊料金(高価格) ★2
クラブラウンジ なし
ブランド統一性 ★5
プラチナ特典 500ptsや飲食アメニティ、飲食クレジットから選択

おすすめホテル
モクシー新梅田
梅田徒歩圏内 インバウンドに負けないお得な宿泊料金 ステータス特典の飲食アメニティもうれしい

スプリングヒル・スイーツ、プロペアホテル・バイ・マリオット、シティ・エクスプレス・バイ・マリオット

いずれも日本に未上陸のブランドです。

スプリングヒルズ・スイーツはアメリカでスイートルームを提供するホテルグループです。

プロペアホテル・バイ・マリオットはアフリカと中米に展開しています。宿泊実績とポイント獲得が他のブランドの半分になるのに注意しましょう。

シティ・エクスプレス・バイ・マリオットは南米を中心に展開するホテルブランドです。やはり、宿泊実績とポイント獲得が他のブランドの半分になるのに注意しましょう。

長期滞在

客室内にキッチンやオーブン、電子レンジなどを備え、長期滞在向けの宿泊施設です。レジデンスとよばれるこの施設群は、多くはマリオット・ボンヴォイ非加盟になっていて、宿泊実績の対象外であったり、ポイント獲得の対象外であったり、ステータス会員の特典が無かったりします。
※ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチはマリオット・ボンヴォイに参加しています。

レジデンスに特化したブランドとして、「アパートメント・ バイ・ マリオットボンヴォイ」「ホームズ&ヴィラズ・バイ・マリオットボンヴォイ」「マリオット エグゼクティブ・アパートメンツ」「レジデンス イン・バイ・マリオット」「エレメント」「タウンプレイス・スイーツ」があります。

ホームズ&ヴィラズ・バイ・マリオットボンヴォイは既に日本で展開されている民泊です。2泊以上から予約できます。マリオット・ボンヴォイの公式サイトから予約できませんが、専用サイトから予約可能です。2024年秋現在、130軒以上登録されています。

ホームズ&ヴィラズ・バイ・マリオットボンヴォイはマリオット・ボンヴォイ特典として、宿泊実績やポイント獲得は通常通りですが、下記特典は除外されます。

ホームズ&ヴィラズ・バイ・マリオットボンヴォイの除外項目(抜粋)
無料宿泊特典
キャッシュ+ポイント特典
アップグレード特典
スイートナイトアワード
メンバー料金
マイルの獲得
ブラックアウトなし
48時間保証
レイトチェックアウト
アーリーチェックイン
当日キャンセル

他の長期滞在型ブランドは、2024年現在、日本に展開していません。

また、既存ブランドに併設するレジデンス(Residences by Marriott International)として、「JWマリオット」「マリオット・ホテルズ&リゾーツ」「ルネッサンス」「デルタ・ホテル」「エディション」「セントレジス」「ウェスティンホテルズ&リゾーツ」「シェラトン・ホテルズ&リゾーツ」「Wホテル」「ル・メリディアン」「ザ・リッツ・カールトン」「ザ・リッツ・カールトン・リザーブ」「ラグジュアリーコレクション」「オートグラフコレクション」などがあります。これらはタイムシェアとして客室の所有権が販売されています。近日、東京エディション虎ノ門に導入予定です。

また、Marriott Vacation Clubでもホテルのレジデンスのタイムシェア販売をしています。Vacation Club名のホテルだけでなく、既存ホテルのレジデンスもあります。上記のResidences by Marriott Internationalとは別展開のようで、それぞれ対象となる宿泊施設が異なります。

このように、マリオット系のレジデンスはわかりにくいです。タイムシェアとしてではなく、ホテルのように宿泊することも可能です。私も理解できていない部分が多いので、日本人がよく利用するリッツ・カールトン・レジデンスだけ紹介します。

リッツ・カールトン・レジデンス

ザ・リッツ・カールトン レジデンス ワイキキ ビーチ

ザ・リッツ・カールトンのコンセプトを備えたレジデンスです。いわゆるタイムシェア・リゾートマンションになりますが、ザ・リッツ・カールトンブランドのサービスが提供されます。

2024年現在、ザ・リッツ・カールトン/ザ・リッツ・カールトン・リザーブをあわせて約70軒のレジデンスがあるようです。日本人が大好きなオワフ島のワイキキにあるレジデンスは、まだ空室があるようですが、マウイ島カプルアのレジデンスは完売しているようです。

マリオット・ボンヴォイに非加盟のグループですが、ワイキキのみマリオット・ボンヴォイの加算対象になっていて、マリオットの予約サイトで予約可能です。ナイトリーアップグレードアワードの対象外となっています。

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まとめ

2024年現在、日本で展開するマリオット・インターナショナルのブランドとその特徴をまとめてみました。ホテルの開業だけでなく、新規ブランドのオープンも相次いでいます。

ブランドの種類が多くて、特徴がわかりにくいのでまとめてみましたが、余計にわかりにくくなったブランドもあります(笑)。モクシーぐらい際立ったブランドはわかりやすいですが、実際に宿泊してみてブランド間の差を感じないことも。個人的には、朝食無料とかラウンジの有無で選んでしまうことが多いんですけどね。

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