2026年新春のカナダ弾丸旅行の第4回になります。
前回までの記事で、羽田空港からANA便ビジネスクラスでカナダ・バンクーバー空港へ。バンクーバーからエア・カナダ便に乗り継いで、カルガリーまで来ました。カルガリー観光中に、搭乗予定のフライトキャンセル情報が入り大慌てです。
今回はカルガリーでのあわただしい一幕です。
海外弾丸旅行2026カナダ編の最初の記事はこちら↓
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目次
フライト欠航(カルガリー⇒エドモントン)でてんてこ舞い
カルガリー空港直結ホテル「デルタ・ホテルズ・カルガリー・エアポート・インターミナル(Delta Hotels by Marriott Calgary Airport In-Terminal)」で一泊し、翌日は夕方のフライトまでカルガリー市街観光予定でした。
ところが、カルガリー観光中にショートメッセージで欠航の連絡が入りました。カルガリー市街は晴天でしたが、使用機の前出発地が荒天のため機材が来ないとことです。
この日は、カルガリー発エドモントン行きに搭乗し、エドモントンで乗り継ぎ時間約80分のイエローナイフ行きに乗り継ぐ予定でした。いずれもエア・カナダ便で、一連のチケットです。

欠航の連絡と同時に、翌日の同じフライトへの振替のメッセージも届きました。これだと、イエローナイフの宿泊が1泊無駄になりますし、カルガリーでの宿泊も必要です。さらに、イエローナイフで送迎の手配もしているため、その変更連絡もしなくてはなりません。海外で調整するのはかなりハードルが高いです。
ここで問題になるのは下記3点です。
エア・カナダの翌日便振替は妥当か?(もっといい便は無いか)
エア・カナダの振替補償は妥当か?
エア・カナダ以外に補償手段は無いか?
エア・カナダの翌日振替は妥当か
イエローナイフ便はカルガリー発やバンクーバー発もあります。ただし、この時期のイエローナイフ便はすごい人気で、満席に近い状態が続いていました。
すでにこの日のカルガリー発エドモントン行きのフライトはありません。バンクーバー発エドモントン行きはあるのですが、検索に引っかかってこない以上空席は無いと見た方がいいでしょう。カルガリー発エドモントン行きはあるのですが、エドモントンでの乗り継ぎに間に合いません。
ウエストジェット便はありますが、他社振替は厳しいでしょう。総合して考えると、エア・カナダでアクセスするなら翌日振替以外の選択肢はなさそうです。
いろいろ調べた結果、バスでエドモントンに向かえば、乗り継ぎ予定のエドモントンからイエローナイフへの便に乗り継げそうです。自腹になってしまいますが、バスでエドモントンへの移動を選択しました。
エア・カナダの振替補償は妥当か
エア・カナダは便の振替しか提示していません。翌日便になるのにホテルの提供などはありませんでした。代替交通手段を提供することもありません。
カナダにはAPPR(Air Passenger Protection Regulations)という法律があり、3時間以上の遅延や欠航で最大2,400CADを支払う義務があります。ただし、天候による欠航は除外されるんですよね。エア・カナダの公式サイトではAIによる補償のチェックサイトがあるのですが、あっさり否決されました。カルガリーもエドモントンも天気が快晴なのに、別空港の天候が原因による機材繰りでも補償は無いようです。
この点は日本の航空会社の方が補償サービスが充実しています。代替手段で新幹線に乗っても支払ってくれますし、延期による宿泊費用の補填があることもあります。
エア・カナダ以外に補償手段はないか
フライトの欠航に対する補償として、クレジットカードによる保険があります。自動付帯や利用附帯など条件は様々なので、十分条件を理解しておく必要があります。
多くのカードの場合、「代替交通手段あるいは食事代として1万円」という補償内容になっています。実のところ、引受会社が「東京海上日動火災保険株式会社」になっているカードがほとんどなので、補償内容が統一されているんですね。
複数のカードを契約していますが(私の場合4つのカードが補償条件を満たしていました)、結局1万円しか補償されません。逆に言うと、自己負担額が5,000円くらいだったとしても1万円補償されます。
ただし、この申請が面倒です。とりあえず保険会社に電話して、必要書類を聞き出します。
必要書類
出国している証明
航空チケットの領収書
遅延あるいは欠航の証明
代替交通手段や飲食代の領収書・搭乗記録
他に補償してもらえる保険(クレジットカードを含む)の有無の情報
正直なところ、面倒すぎて挫折しそうでした。頑張っても1万円しかもらえませんしね。それに、自分の所持しているクレジットカードの保険内容なんて全部覚えてるわけないです(自動付帯や利用附帯、補償条件、補償金額など、ややこしい)。
出国証明は出国フライトのeチケット控えでOKでした(これを探すのも意外と面倒)。それ以外がめちゃめちゃ大変です。
まず、エア・カナダの公式サイトで欠航証明や領収書を取得する場合、予約番号と名前でログインして記録を照会する必要があります(購入時に領収書が貰えません)。ところが、今回のケースでは欠航が決まった時点でログインできなくなっていました。
お客様相談サイトのようなところから必要事項を入力して送信すると、どうやらAIで返答しているようで「ログインして照会してね」と無機質なメールが返ってきます。「そもそもログインできないんじゃ」と返信すると、数日してから「それじゃ欠航証明を送るね」と送られてきました。
保険会社から領収書も必要と後出しで言われたので(電話した時に言っといて欲しいよね・・・)、もう一度領収書の請求をすると、「保険会社は領収書を要求しないよ」とメールが来たので、「日本の保険会社は融通が効かないんです」とメールすると、「ログインして照会してね」と返事が(笑)。またこれですよ。「ログインできへんのじゃ」のメールすると、数日してから「領収書を送るね」と送られてきました。
欠航の代替交通手段としてバスを選択したので、バスの領収書発行もする必要があります。そのあとは予想通りと言いますか、「領収書請求⇒AI:保険会社は領収書を要求しないよ⇒日本の保険会社は・・・⇒領収書を送ります」のパターンでした(もう疲れたよ。。。)。無駄にAIがでしゃばるので、余計に時間がかかります。
ええ、頑張りました。書類を提出して1月以内に1万円が振り込まれていました。明らかに労力に見合ってないですね。かかった時間をバイトでもした方がはるかに収益は上になります(英語のやりとりはとても大変)。
欠航連絡からバスに乗るまで
カルガリー市街で欠航の連絡を受けたのはお昼前です。すでに書いたように、翌日フライトへの振替連絡も来ましたが、それでは困ります。他のフライトへの変更は厳しいことがわかり、ウエストジェットのイエローナイフ便(当日チケット)はエコノミーなのに25万円くらいまで跳ね上がっていました。それは出せないですよね。
カルガリーとエドモントンの距離は250kmくらいです。大阪から浜松くらいの距離ですね。高速バスがあるんじゃないかと検索すると、みんなの味方FlixBusが運行しているのがわかりました。カルガリー空港発のバスに乗ればエドモントン発のフライトに間に合いそうです。まずは市街地から空港にバスで戻ります。
空港行きバス(路線バス)の所要時間は約1時間です。その間に今後の予定を整理します。
①ホテルのチェックアウト(荷物を客室に置いたままだったので)
②エア・カナダの交渉して、カルガリー⇒エドモントンのフライト権利を放棄してエドモントン⇒イエローナイフのフライトを有効にする(すでに翌日便に自動振替されていたので、早くしないとイエローナイフ便の当日残席が無くなってしまう可能性があります)。
③空港でのFlixBusの乗り場を確認。
④FlixBusを予約(エア・カナダとの交渉がうまくいかない可能性もありますが、空港到着後に時間が無いのでとりあえず予約しておく方針で)。
⑤FlixBusの到着場所を確認。
⑥FlixBusの到着場所からエドモントン空港への移動手段を確認。
⑦エドモントン空港にGold Track(優先保安検査レーン)があるか確認(ありました)。⑧エドモントン空港のラウンジを確認(余計なことですが)。
時間がいくらあっても足りません。⑥~⑧は後でもいいです。エドモントンで公共交通手段(到着したバス停留所→空港)が何もないという最悪の場合に備えて、まずはエドモントンでUberが利用できることを確認しておきました。これでエドモントン行きのバスに乗れればOKのはずです。
カルガリー市内で乗った路線バスは都市間移動バス(カルガリー空港発エドモントン行き)出発40分前に空港に到着しました。バス出発の15分前までに出発場所に集合と書かれていますが、さすがにこれは無理そうです(始発のバス停ではないので、そんなに早くから待っている必要は無いとよんでの行動ですが)。
まずはホテルの客室に戻って荷物を持って、ホテルをチェックアウトです。こんな時に限って、前の方がゆっくりチェックアウトしているんですよね・・・。
次にエア・カナダのカウンターへ。拙い英語で「搭乗予定フライトが欠航になった」「予約が翌日に変更されている」「自力でバスでエドモントンに行くからエドモントン発の便の予約を有効にして」とまくしたてました(こっちはバスの出発時間も迫っていたので必死です)。

何とか(私のずたぼろ英語が)通じたようで、カルガリー空港のカウンターで元々搭乗予定のエドモントン発イエローナイフ行きの搭乗券を発券していただきました。カルガリー⇒エドモントン間のフライトは放棄扱いになるようです(補償なし)。

さて、バス乗り場へ向かいます。Bay 31で待つように指示されていました。数人の方がいらっしゃいますね。
私は出発時間の10分前に停留所に到着しました。後からどんどん乗客がやってきます。予想されていたことですが、バスはまだ来ていません。

結局、バスは10分以上遅れてやってきました。まあ、想定内ですね。
FlixBusと公共交通機関を乗り継いでカルガリー空港からエドモントン空港へ
FlixBusは所要時間3時間10分の設定です。飛行機だと1時間かからないので、バスだとかなりの時間ロスになります。今回は初動が早かったので、よほどのことが無い限りエドモントンからのフライトに乗れそうです。
FlixBusは指定席料金を払うと事前に席を指定できます。隣に誰もいない方がいいので、席を指定しておきました。大きな荷物はトランクに入れます。海外では勝手に持っていかれてしまうこともあるので、トランクの扉が閉まるまで安心できません(途中の停留所で持っていかれる可能性もあるので、用心にも限界があるのですが)。
私の前の席には20代くらいのカップルが座っていました。日本語をしゃべっていたので日本人のようです。このカップルはかなり自己中心的で、声掛けも無く窓のシェードを閉めたり(外の景色を見てたのに・・・)、背もたれを一気に倒してきたり(もちろん声掛け無しなのでテーブルの上のものが・・・)、(女性の方だけですが)やりたい放題でした。まあ、日本人にもいろいろいますよね。こちらは調べることが多すぎて頭を抱えていたので、トラブルを増やしたくないからクレームも入れずにスルーです。

バスは中間地点にあるレッド・ディアに停車し、エドモントン空港の前を通り過ぎて(ちょっと悲しい)、エドモントンSouthgate駅前に到着しました。エドモントン市街に入ると大渋滞で、予定より30分くらいの遅延です(出発時に遅延していたので、実際の遅延はそれほどでもありませんが)。
日本を出発するころは想定しもしていなかったのですが、ここからエドモントン市街交通を利用してエドモントン空港に向かいます。

バスから降りて高架通路を渡れば駅ホームまですぐです。
Southgate駅からエドモントン空港への移動は、電車(LRT)でCentury Park駅(1駅)へ⇒空港バスでエドモントン空港へ、の経路がスムーズのようです。

エドモントンの市内の路線バスと鉄道はEdmonton Transit Service(ETS)が運行しています。
支払い方法は現金やチケット(ARC ticket)、ICカード(ARC Card)、クレジットカード(コンタクトレス決済)があります。現金以外は90分以内乗り継ぎ可能なのでお得です。チケットは空港や主要駅で購入可能です。
チケット料金(Edmonton Transit Service(ETS)全路線:空港路線以外)
大人 片道 現金/ARC ticket3.75CAD ARC Card/Credit 3CAD
1日券 10.5CAD(現金不可)
空港路線 片道 ARC ticket/ARC Card/Credit 6CAD(現金不可)
※現金以外は片道90分以内乗継OK
私は事前調査不足で、空港路線は6CADかかることを知りませんでした。3CADのARCチケットで空港まで行けると思っていたのですが、空港路線が入ると6CADで90分有効になります。

結果論ですが、無駄に3CADのARCチケットを購入してしまいました。クレジットカードで乗れば、空港路線バスと合算して6CADで済んだのに、9CADになってしまいましたね(大した失敗ではありませんが)。

列車の本数はそれなりにありました(1時間に5~10本くらい)。乗車時と降車時にホームの機械にカードをタッチさせる必要があります。改札はありません。

ROUTE747の看板を目印にバス乗り場に向かいます。

駅の東側にあるバス乗り場です。空港路線は30~40分に1本運行しています。-20度くらいの日だったので、待ち時間はかなり寒かったです(みんな駅の階段で待っていました)。

乗り込む際にARCチケットを近づけてエラーになりました(6CAD必要なのに3CADチケットだから当然です)。運転手さんに「Debit、Debit」と言われて、「デビット?デビットカード? デビットカードってキャッシュカード払いのこと?カナダで通用するの?」と頭の中で迷走していましたが、「マスターカード or VISA」と言われてようやくクレジットカードのコンタクトレス決済だと気づいて、カードをタッチしました。カナダではコンタクトレス決済をDebitっていうんですね。
バスは前乗りです。空港路線には車内に荷物置き場があります。

エドモントン空港に到着しました。カルガリー空港を出てから4時間以上経過していますが、フライト出発の1時間以上前にたどり着けました。フライトの早さにはかないませんが、どうにかセーフです。

ようやくエドモントン空港ターミナルビルまでやってきました。
カルガリー空港⇒エドモントン市街⇒エドモントン空港の移動時間と移動費用がかかりましたが、なんとか欠航の影響を最小限に食い止めることができました。日本の航空会社だったら交通費も出してくれますが、海外だとわりとドライです。天候が原因の場合、航空会社も乗客も等しく被害者だという考え方なのでしょう。放棄したカルガリー⇒エドモントン間のフライト代金も返ってきません。
こんなに苦労したのに、地獄の1日はまだ終わっていませんでした。この旅(というかこれまで経験した旅行で)最悪最大の事件がイエローナイフで待っているのですが、この時点では知るはずもありません。詳細は次回の記事以降で。

