目次
はじめに
2024年現在、日本国内の観光産業は活性化しています。外資系を中心にホテルの新規オープンラッシュが続いていて、それでも宿泊料金が高止まりしている現状です。円安やそれにともなうインバウンド、オーバーツーリズムが、この流れを後押ししています。
2020年以降、日本への進出が著しいヒルトングループ(ヒルトン・ワールドワイド)はアメリカに本拠地を持つ巨大ホテルグループで、ブランド数も数えきれないほど抱えています。直営ホテルもありますが、多くはフランチャイズ運営になっています。
ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ公式HP<https://hiltonhotels.jp/>より引用
参加ブランド数が24あり、多すぎて各ブランドの特徴がみえにくいかも。6つのカテゴリーに分類されるそうです。さらに提携する2ブランドがあります(2024年現在)。
●Luxury:最高級ブランドホテル
<Luxurious getaways>
・ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ☆
・LXRホテルズ&リゾーツ(2018年設定)
・コンラッド・ホテルズリゾーツ
・ノーマッド(2024年買収)☆
・シグニアbyヒルトン(2019年設立)☆
●Lifestyle:個性派ホテル
<Local escapes>
・キャノピーbyヒルトン
・グラデュエイト・ホテル(2024年買収)☆
・モットーbyヒルトン(2018年設定)☆
・テンポbyヒルトン(2020年設定)☆
<Curated collections>
・キュリオ・コレクション(2016年設定)
・タペストリー・コレクション(2017年設定)☆
●Full service:基幹ホテル
<Premium experiences>
・ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ
・ダブルツリー・バイ・ヒルトン(ダブルツリー・ゲスト・スイーツ、ダブルツリー・クラブ・ホテル)
●Focused Service:廉価ホテル
<Elevated essentials>
・ヒルトン・ガーデン・イン
・ハンプトン・バイ・ヒルトン(ハンプトン・イン&スイーツ)☆
・トゥルーbyヒルトン(2016年設立)☆
・スパーク・バイ・ヒルトン(2023年設定)☆
●All Suites:全室スイート
<A suite for every guest>
・エンバシー・スイーツ・ホテル☆
・ホームウッド・スイーツ・バイ・ヒルトン☆
・ホーム・ツー・スイーツ・バイ・ヒルトン☆
・リブスマート・スタジオ・バイ・ヒルトン☆
●ヒルトン・グランド・バケーション:タイムシェア
・ヒルトン・グランド・バケーション
・ヒルトン・クラブ
・ヒルトン・バケーション・クラブ
○Autocamp:アウトドアホテル
・オートキャンプ(2024年提携)☆
○Small Luxury Hotels of the World:提携高級ホテル
・スモール・ラグジュアリー・ホテル(2024年提携)
☆は日本未上陸ブランド ○は提携ブランド
印象や評価は私の個人的な感想も含まれていますし、宿泊記の無いものは話半分で受け取ってください。そもそもヒルトンのホテルはフランチャイズが多いので、ホテルによってサービスも雰囲気もさまざまです。おおよそのブランドのコンセプトや設備で比較しました。
各ブランド内の印象と評価の解説
筆者の主観で想定 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★が多いほど歴史が古い | |
サービス(ホテル施設) | ★が多いほど設備が充実 | |
個別サービス | ★が多いほど丁寧な案内 | |
個性(独自性) | ★が多いほど個性豊か | |
デザイナー性 | ★が多いほどデザイン性有 | |
宿泊料金(高価格) | ★が多いほど高い | |
エグゼクティブラウンジ | エグゼクティブラウンジの有無 | |
ブランド統一性 | ★が多いほどブランド内の内外装の統一性がある | |
ダイヤモンド特典 | オーナーズ会員特典 |
解説記事中のおすすめホテルでは、各ブランドで私が最も満足でき、ぜひ宿泊をお勧めしたいホテルをピックアップして掲載しています。
ちなみに、私の宿泊したヒルトン系ホテルの(ほぼ)全記録はこちら↓
ダイヤモンド会員の場合、ラウンジや朝食が無料になります。ホテルによっては独自の運営をしているホテルがあるので注意してください。
ゴールド会員で朝食無料のブランド(米国外)
ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ、LXRホテルズ&リゾーツ、コンラッド・ホテルズリゾーツ、ノーマッド、キャノピーbyヒルトン、ヒルトン・ホテル、キュリオ・コレクション、グラデュエイト・ホテル、シグニアbyヒルトン、テンポbyヒルトン、ダブルツリー・バイ・ヒルトン、ヒルトン・ガーデン・イン、モットーbyヒルトン
ダイヤモンド会員でエグゼクティブラウンジ無料のブランド
LXRホテルズリゾーツ、コンラッド・ホテルズリゾーツ、キュリオ・コレクションbyヒルトン、ヒルトン・ホテルズリゾーツ、シグニアbyヒルトン、ダブルツリーbyヒルトン、タペストリー・コレクションbyヒルトン
ホテルに宿泊するとき、値段、ブランド、サービスなどいろいろ考慮するところがあると思うので、参考になればいいと思います。立地だけで選んじゃうこともありますが。
おすすめホテルを選ぶにあたって、東京のホテルは他の地域に比べて宿泊料金が格段に高いので減点傾向になり、いくつか選外にさせていただきました。コスパも大事ですからね。
Luxury
Luxuryはヒルトン系ホテルの中で最高級であり、その宿泊料金もかなり高く設定されています。日本だと1泊7万円くらいからの設定です(私の主観で分類しています)。
最も上位に位置するウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ、それに次ぐホテル群のLXRホテルズ&リゾーツとコンラッド・ホテル、ノーマッド、シグニアbyヒルトンがあります。
ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ
ウォルドーフ・アストリア・バンコク
歴史と伝統の息づくホテル
ニューヨークのウォルドルフ・ホテル、アストリア・ホテルが移転オープンした「ウォルドーフ・アストリア・ニューヨーク」が起源で、ヒルトングループに買収され現在に至っています。ヒルトングループ屈指の歴史とブランドインパクトを誇っています。
マリオット系だとザ・リッツ・カールトンと競合すると思われます。
ここに注目!
・ヒルトン系ホテルブランド屈指の歴史と知名度
・最上級のサービスと品質を提供
2024年現在、日本にウォルドーフ・アストリアブランドのホテルはありません。2025年に大阪、2026年に東京日本橋への進出が予定されています。バスアメニティはAesop(イソップ)などが採用されています。
ステータス会員資格による朝食無料サービスが提供されます。
歴史とそれに伴う重厚な風格を備えるホテルです。価格帯が高いのでポイント宿泊がおすすめになります。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★5 | 1931年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★5 | |
個別サービス | ★4 | 客室多い |
個性(独自性) | ★4 | |
デザイナー性 | ★4 | |
宿泊料金(高価格) | ★5 | |
エグゼクティブラウンジ | ★5 | |
ブランド統一性 | ★3 | |
ダイヤモンド特典 | 朝食無料 |
おすすめホテル
ウォルドーフ・アストリア・バンコク
タイ・バンコク屈指の高級ホテル インスタ映えするプールが有名
LXRホテルズリゾーツ
ROKU KYOTO LXR Hotels & Resorts
個性あふれる最高級ホテル
LXRブランドの歴史は長くないですが、ホテルや周辺の歴史的ブランド価値の高いホテルが登録されています。
ここに注目!
・オリジナリティ溢れる超高級ホテル
・ホテル毎に個性あふれるラグジュアリーなサービス
2024年現在、日本ではROKU KYOTO LXR Hotels & Resortsのみが設定されています。京都北山の閑静な雰囲気の中にある高級ホテルです。アメニティはオーストラリア発のブランドソダシなどが提供されています(ブランド共通ではないようです)。
ステータス会員資格によるラウンジや朝食無料サービスが提供されます。
マリオット系ではラグジュアリーコレクションがライバルになると思われます。
ブランドに共通コンセプトは無く、個性豊かな高級ホテルが登録されています。歴史ある国際的観光地にあるホテルが多いようです。価格帯が高いので、ポイント宿泊がおすすめです。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★1 | 2018年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★4~5 | |
個別サービス | ★4~5 | |
個性(独自性) | ★4~5 | |
デザイナー性 | ★4~5 | |
宿泊料金(高価格) | ★5 | |
クラブラウンジ | ★なし~5 | |
ブランド統一性 | ★1 | |
ダイヤモンド特典 | (あれば)ラウンジと朝食 |
おすすめホテル
ROKU KYOTO LXR Hotels & Resorts
鷹峰を望む閑静な雰囲気がすばらしい
コンラッド・ホテルズリゾーツ
コンラッド大阪
品質高い最上級の空間
ヒルトンの創業者コンラッド・ヒルトンの名を冠した最高級ブランドです。世界に約60軒あります。100年を超える歴史があるのですが、チェーン展開は新しいホテル群になります。
ここに注目!
・上質で華やかなインテリア
・ラウンジやプールなどのゲストサービスが充実
2024年現在、日本ではコンラッド東京とコンラッド大阪があります。アメニティはBYREDOが採用されています。コンラッドといえば、客室にコンラッドベアなど、小さなぬいぐるみが配置されているのが定番です。
ステータス会員資格によるラウンジや朝食無料サービスが提供されます。
マリオット系ではJWマリオットやセントレジスがライバルになると思われます。
高品質で華やかなホテルの佇まいなど、充実したサービスに定評があります。それだけに価格帯が高いので、ポイント宿泊がおすすめです。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★3 | 1985年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★4 | |
個別サービス | ★4 | 客室多い |
個性(独自性) | ★2 | 王道 |
デザイナー性 | ★4 | |
宿泊料金(高価格) | ★5 | |
エグゼクティブラウンジ | ★5 | |
ブランド統一性 | ★4 | |
ダイヤモンド特典 | ラウンジと朝食 |
おすすめホテル
コンラッド大阪
華やかなレセプションと広い客室が魅力的。ラウンジサービスも充実しています。
シグニアbyヒルトン, ノーマッド
2019年に新規ブランドシグニアbyヒルトン(Signia)は会議やイベントスペースを併設するホテルです。マリオット系のゲイロード・ホテルブランドのような位置づけでしょうか。日本には未上陸です。
ノーマッド(NoMad)は2024年にヒルトンに買収された高級ブランドです。2024年現在、ロンドンに1軒のみしか運営されていません。
Lifestyle<Local escapes>
ヒルトン系ホテルのメイン価格帯ホテルの中で、デザイナー性を帯びたメジャーラインホテルがLifestyle<Local escapes>です。日本だと1泊3万円~5万円くらいからの設定です。
キャノピーbyヒルトン、グラデュエイト・ホテル(2024年買収)、モットーbyヒルトン(2018年設定)、テンポbyヒルトン(2020年設定)などがあります。日本には2024年秋にオープンしたキャノピーbyヒルトン大阪梅田があります。
キャノピーbyヒルトン
キャノピーbyヒルトン大阪梅田
地元の雰囲気を楽しむブティックホテル
ホテルある地域の特色を前面に出すことがテーマのブランドです。2016年にアイスランドに第1号ホテルが開業し、世界中に展開しています。やや尖った雰囲気を醸し出すブティックホテルです。
ここに注目!
・地域の特色が前面に出したブティックホテル
・価格帯はややカジュアル
2024年秋に日本の第1号になるキャノピーbyヒルトン大阪梅田がJR大阪駅前にオープンしました。2026年には沖縄の宮古島にもオープン予定です。バスアメニティはオーストラリアのthankyou.でした。
ステータス会員資格による朝食無料サービスが提供されます。
マリオット系ではルネッサンスやトリビュートポートフォリオなどがライバルになると思われます。
大阪梅田のホテルには、レセプションにだんじりの提灯を模したモニュメントが設置されています。地域性を前面に押し出しています。サービスはややカジュアルです。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★1 | 2016年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★3 | |
個別サービス | ★2 | 客室多め |
個性(独自性) | ★4 | スタンダード |
デザイナー性 | ★3 | |
宿泊料金(高価格) | ★3 | |
エグゼクティブラウンジ | なし | |
ブランド統一性 | ★3 | |
ダイヤモンド特典 | 朝食 |
おすすめホテル
キャノピーbyヒルトン大阪梅田
JR大阪駅からのアクセス抜群 大阪らしい雰囲気を醸し出すホテルです。
グラデュエイト・ホテル, モットーbyヒルトン, テンポbyヒルトン
2024年にヒルトングループに買収されたグラデュエイト・ホテルは、大学周囲に作られた街にあるのが特徴的なブランドです。イギリスのケンブリッジなどが有名です。2024年現在、日本には未上陸です。
モットーbyヒルトンは2018年設定されたブランドです(2022年から展開開始)。都市型のコンパクトホテルで比較的リーズナブルな価格帯で展開しています。2024年現在、日本には未上陸です。マリオット系ではフォーポイント・エクスプレス・バイ・シェラトンがライバルになりそうです。
テンポbyヒルトンは2020年に設立されたブランドです。アメリカに数件オープンしたビジネスホテルです。マリオット系ではフォーポイントbyシェラトンがライバルになりそうです。
Lifestyle<Curated collections>
ヒルトン系ホテルのメイン価格帯ホテルの中で、デザイナーズホテル系の個性派ホテルがLifestyle<Curated collections>です。日本だと1泊5万円くらいからの設定です。
キュリオ・コレクション(2016年設定)、タペストリー・コレクション(2017年設立)があります。日本には2018年にオープンしたキュリオ・コレクションがあります。タペストリー・コレクションは日本未上陸です。
キュリオ・コレクションもタペストリー・コレクションも、外観やサービスはそれぞれに違う個性的なホテルです。
キュリオ・コレクション
旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン
地域ならではの個性が光るホテル
2016年に設定されたホテルブランドで、フランチャイズ運営の個性的なホテルをヒルトン系ブランドホテルとして提供しています。
ここに注目!
・地域性際立つユニークな高級ホテル
・フランチャイズ運営ならではの個性
2024年現在、日本では旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトンのみが設定されています。旧軽井沢の落ち着いた雰囲気の場所にある歴史あるホテルです(2018年リブランド)。アメニティはフランスのメゾン マルジェラのレプリカでした(ブランド共通ではないようです)。
ステータス会員資格によるラウンジや朝食無料サービスが提供されます。
マリオット系ではオートグラフコレクションやトリビュートポートフォリオがライバルになると思われます。
ホテル規模は大きくないものの、それぞれのホテルには地域性もあり個性もあります。高級感あふれる上品なサービスが提供されています。価格帯が高いので、ポイント宿泊がおすすめです。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★2 | 2016年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★4~5 | |
個別サービス | ★4 | |
個性(独自性) | ★4~5 | |
デザイナー性 | ★4~5 | |
宿泊料金(高価格) | ★4 | |
クラブラウンジ | ★なし~5 | |
ブランド統一性 | ★1 | |
ダイヤモンド特典 | (あれば)ラウンジと朝食 |
旧軽井沢KIKYOキュリオ・コレクションbyヒルトン
2024年現在、日本唯一のキュリオ・コレクション 高級避暑地らしい洗練されたサービスとおごそかで上品な雰囲気のホテル
タペストリー・コレクション
ホテルレゾナンス台北 タペストリーコレクション・バイ・ヒルトン
近未来的な個性を楽しむホテル
2017年に設定されたホテルブランドで、個性溢れる外観のデザイナーズホテルをヒルトン系ブランドホテルとして提供しています。
ここに注目!
・少し奇抜な外観のファッショナブルな高級ホテル
・個々のホテルが魅せる独特なフォルム
2024年現在、日本には未上陸です。個々のホテルに独自のサービスを提供しています(ブランド共通ではないようです)。
ステータス会員資格によるラウンジや朝食無料サービスが提供されます。
マリオット系ではオートグラフコレクションやトリビュートポートフォリオがライバルになると思われます。
ホテル規模は大きくないものの、それぞれのホテルは強い独自性とデザイン性があります。洗練された上質なサービスが提供されています。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★2 | 2017年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★4~5 | |
個別サービス | ★4 | |
個性(独自性) | ★4 | |
デザイナー性 | ★4 | |
宿泊料金(高価格) | ★3 | |
クラブラウンジ | ★なし~4 | |
ブランド統一性 | ★1 | |
ダイヤモンド特典 | (あれば)ラウンジと朝食 |
ホテルレゾナンス台北 タペストリーコレクション・バイ・ヒルトン
台湾・台北の立地抜群なホテル。近未来的な外観が目を引くデザイナーズホテルです。ダイヤモンド会員サービスで簡易ラウンジとスターバックスのクレジットがいただけます。
Full service
ヒルトン系ホテルのメイン価格帯ホテルの中で中核ホテル群がFull Serviceです。日本だと1泊1.5万円くらいからの設定です。
メインとなるヒルトン・ホテルズ&リゾーツと、廉価版のダブルツリー・バイ・ヒルトンがあります。ヒルトンホテルは日本の主要都市に、ヒルトンリゾートは日本各地のリゾート地に、ダブルツリーは主要都市だけでなく地方都市に展開しています。
ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ
ヒルトン沖縄宮古島リゾート
ヒルトン系列の中軸ホテル
ヒルトン系ホテルのメインブランドホテルです。アメリカから展開されたヒルトンのブランドは、世界を席巻するヒルトングループの中核ホテル群に成長しました。
ここに注目!
・ヒルトングループのフラッグシップホテル
・海外のヒルトンホテルはややカジュアル
2024年現在、日本には東京、大阪を始め、多数のホテル群があります。主要都市に展開するヒルトンホテルと、リゾート地に展開するヒルトンリゾートがあります。バスアメニティはクラブツリー&イヴリンです。
多くのホテルでエグゼクティブラウンジが設置されています。ウェディング設備や会議室など、さまざまなイベントが開催可能になっています。
ステータス会員資格によるラウンジや朝食無料サービスが提供されます。
マリオット系ではマリオットやシェラトンがライバルになると思われます。
日本のヒルトンホテルは比較的豪華で上質なサービスが提供されています。アメリカのヒルトンホテルは、古き良きアメリカモーテルの雰囲気を残していてややカジュアルな印象です。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★5 | 1930年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★4 | |
個別サービス | ★3 | 客室多い |
個性(独自性) | ★2 | スタンダード |
デザイナー性 | ★2 | |
宿泊料金(高価格) | ★3 | |
エグゼクティブラウンジ | ★4 | |
ブランド統一性 | ★4 | |
ダイヤモンド特典 | ラウンジと朝食 |
おすすめホテル
ヒルトン沖縄宮古島リゾート
宮古空港からアクセス良好 リゾート設備やラウンジサービスが充実しています。
ダブルツリー・バイ・ヒルトン
ダブルツリーbyヒルトン 京都駅
ヒルトン系列の中核を担うコスパ良好ホテル
ヒルトンブランドと並ぶメインブランドホテルです。ヒルトン系のスタンダードなブランドで、価格帯はリーズナブルに設定されています。
ここに注目!
・ヒルトンブランドに次ぐフラッグシップホテル
・ヒルトン並のサービスをリーズナブルに享受
2024年現在、日本の主要都市、地方都市に展開されています。バスアメニティはクラブツリー&イヴリンです。
多くのホテルでエグゼクティブラウンジが設置されています。また、プールなどが併設されているホテルも多く、比較的設備が充実しています。宿泊者全員にチョコチップクッキーが提供されるのが有名です。
ステータス会員資格によるラウンジや朝食無料サービスが提供されます。
マリオット系ではコートヤード・バイ・マリオットがライバルになると思われます。
ヒルトンホテルと比べて客室がややシンプルでコンパクトとなっています。ホテル内設備はヒルトンホテルに及びませんが、基本的設備は充実しています。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★4 | 1969年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★3 | |
個別サービス | ★2 | 客室多い |
個性(独自性) | ★2 | スタンダード |
デザイナー性 | ★2 | |
宿泊料金(高価格) | ★2~3 | |
エグゼクティブラウンジ | ★3 | |
ブランド統一性 | ★5 | |
ダイヤモンド特典 | ラウンジと朝食 |
おすすめホテル
ダブルツリーbyヒルトン 大阪城
2024年に新規オープンしたホテル。大阪城が目の前という市街地に立地し、エグゼクティブラウンジやプールなどの設備が充実しています。大阪の他のヒルトン系ホテルより圧倒的にコスパが良好です。
Focused Service
ヒルトン系ホテルの中でやや廉価なホテル群がFocused Serviceです。日本だと1泊1万円くらいからの設定です。
中核となるヒルトン・ガーデン・イン、無料朝食がつくハンプトン・バイ・ヒルトン、2016年に設立されたシンプルホテルのトゥルーbyヒルトン、2023年に設立されたリブランドホテルのスパーク・バイ・ヒルトンがあります。
ヒルトン・ガーデン・イン
ヒルトン・ガーデン・イン・ワイキキ・ビーチ
シンプルなサービスを提供するヒルトン系ホテル
コンパクトなホテルですが、レストランやフィットネスジムなど、ホテルとしての設備は充実しています。ダブルツリーに準じて施設の充実したビジネスホテルといった印象です。
ここに注目!
・廉価版ダブルツリーホテル 設備は相応に充実
・安心感あるシンプルなサービス
2024年現在、日本ではヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸のみが設定されています。アメニティは施設により異なります。京都四条烏丸ではピーター トーマス ロスでした(ブランド共通ではないようです)。
ステータス会員資格による朝食無料サービスが提供されます。ラウンジの設定はありません。
マリオット系ではフォーポイント・バイ・シェラトンがライバルになると思われます(実際、ブランド設立当初の加盟ホテルの1つがフォーポイントにリブランドされています)。
ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸
ヒルトンホテルと比べて客室がややシンプルでコンパクトとなっています。ホテル内設備はヒルトンホテルに及びませんが、基本的設備は充実しています。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★3 | 1985年ごろ |
サービス(ホテル施設) | ★2 | |
個別サービス | ★1 | 客室多い |
個性(独自性) | ★2 | スタンダード |
デザイナー性 | ★2 | |
宿泊料金(高価格) | ★2 | |
エグゼクティブラウンジ | なし | |
ブランド統一性 | ★5 | |
ダイヤモンド特典 | 朝食 |
おすすめホテル
ヒルトン・ガーデン・イン・ワイキキ・ビーチ
ハワイ・オアフ島のワイキキから徒歩3分程度の好立地で、かなりリーズナブルな価格帯のシンプルホテルです。プールなどの設備が充実しています。周辺のヒルトン系ホテルよりコスパが良好です。
ハンプトン・バイ・ヒルトン, トゥルーbyヒルトン, スパーク・バイ・ヒルトン
ハンプトン・イン&スイーツ・オアフ/カポレイ
ハンプトン・バイ・ヒルトンは1984年に設立されたシンプルホテルブランドです。会員ステータスに関わらず無料朝食が提供されるコスパ良好なホテルです。2024年現在、日本には未上陸です。
2016年に設立されたシンプルホテルブランドがトゥルーbyヒルトンです。ほとんどがアメリカ国内の展開です。マリオット系ではフェアフィールドがライバルになりそうです。2024年現在、日本には未上陸です。
スパーク・バイ・ヒルトンは2023年に設立されたホテルで、すでにあるホテルをリブランドし、少しプレミアムなホテル群としていく予定のようです。マリオット系ではフォーポイント・エクスプレス・バイ・シェラトンがライバルになりそうです。2024年現在、日本には未上陸です。
All Suites
全室スイートルームが用意されたブランド群です。エンバシー・スイーツ・ホテル、ホームウッド・スイーツ・バイ・ヒルトン、ホーム・ツー・スイーツ・バイ・ヒルトン、リブスマート・スタジオ・バイ・ヒルトンの4ブランドが設定されています。
スイートルームとはいえ、宿泊料金はリーズナブルです。多くのホテルで朝食が無料提供されています。また、客室内にキッチン設備を備えた長期宿泊可能な客室が多く設定されています。
2024年現在、これらのブランドホテルで国内提携施設はありません。
Small Luxury Hotels of the World
Small Luxury Hotels of the World(SLH)は1989年設立されたホテルグループです。世界各地の独立した独自性のある小規模高級ホテルが加盟していて、相互に運営は独立しています。以前はハイアットと提携していましたが解消されたようで、2024年からヒルトンと提携を開始しました。
宿泊料金は日本だと1泊8万円くらいからと高価格路線のホテルです。
<日本のSLH加盟ホテル>
カサラ・ニセコビレッジ・タウンハウス(北海道)
ヒノデヒルズ・ニセコビレッジ(北海道)
シャレーアイビー定山渓(北海道)
軽井沢プリンスホテル・イースト(長野)
東京ステーションホテル(東京)
ホテル雅叙園東京(東京)
ザ・タワーホテル・ナゴヤ(愛知)
名古屋観光ホテル・エスパシオ(愛知)
志摩観光ホテル ザ ベイスイート(三重)
そわか京都(京都)
ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(兵庫)
サンカラホテル&スパ屋久島(鹿児島)
ザ・シギラ(沖縄)
シギラベイサイドスイート・アラマンダ(沖縄)
ホテル・シギラミラージュ(沖縄)
ザ・テラスクラブ アット ブセナ(沖縄)
2024年11月現在、上記ホテルのうち太字のホテルだけ(9施設)がヒルトンサイトから予約可能になっています。いずれもラグジュアリーかつ有名なホテルばかりです。
スモール・ラグジュアリー・ホテル
SOWAKA, SLHホテル
小規模完全独立ホテルでヒルトン・オナーズ会員特典を提供
個々のホテルは独立した運営です。SLHブランドはヒルトン系ホテルというより、ヒルトンと提携したホテル群という位置づけです。ダブルブランドですらなく、ヒルトンに宿泊契約の一部を委託しています。
ここに注目!
・SLHにおけるヒルトン会員特典は限定的
・ヒルトンオーナーズポイントで宿泊可能、宿泊でポイント獲得可能
・ステータス会員特典の朝食無料サービスは有効
SLH加盟ホテルは、いわゆるOTA経由だけでなく、SLH公式HPからも予約可能です。ヒルトンステータス会員の場合、ヒルトン公式HPから予約したほうが会員特典を享受することができ、そのメリットは大きいです。
ステータス会員資格による朝食無料サービスが提供されます。会員特典でラウンジを利用することはできません。基本的にヒルトン系ホテルではないので、ヒルトン・プレミアム・クラブ・ジャパンの特典は有効ではありません。
マリオット系ではデザインホテルズがライバルになると思われます。
ホテル規模は大きくないものの、それぞれのホテルには地域性もあり個性もあります。高級感あふれる上品なサービスが提供されています。価格帯が高いので、ポイント宿泊がおすすめです。
筆者の主観で評価 | ★5つで評価 | 補足 |
歴史(ブランドの長さ) | ★3 | 1989年ごろ(2024年提携) |
サービス(ホテル施設) | ★4~5 | |
個別サービス | ★4~5 | |
個性(独自性) | ★4~5 | 独立運営 |
デザイナー性 | ★4~5 | |
宿泊料金(高価格) | ★4~5 | |
クラブラウンジ | ★なし~5 | |
ブランド統一性 | ★1 | |
ダイヤモンド特典 | 朝食 |
SOWAKA(そわか), SLHホテル
2018年末に京都の東山地区に開業した独立高級ホテル。全て内装の異なる部屋23室を運営。上質な朝食はヒルトンオーナーズ会員特典で無料です。
Autocamp
Autocampは2024年にヒルトンと提携したアウトドアホテルブランドです。キャンプ場に設置されたコテージ宿泊ができます。ヒルトン系ホテルではなく、SLHと同様にヒルトンとの提携に伴ってヒルトン公式サイトからの宿泊予約やヒルトンオーナーズポイント利用ができます。
2024年現在、日本に提携施設はありません。
ヒルトン・グランド・バケーション
客室内にキッチンやオーブン、電子レンジなどを備え、長期滞在向けのタイムシェア施設群です。ヒルトン・グランド・バケーション、ヒルトン・クラブ、ヒルトン・バケーション・クラブの3ブランドが展開されています。タイムシェアとして客室の所有権が販売されています。
日本にはヒルトン沖縄宮古島リゾートとヒルトン小田原リゾート&スパに併設されています。2024年には京都のシタディーン京都烏丸五条の買収が発表されました(2026年に供用開始予定)。3軒目の対象ホテルとなりそうです。
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まとめ
2024年現在、日本で展開するヒルトングループのブランドとその特徴をまとめてみました。ホテルの開業だけでなく、新規ブランドのオープンも相次いでいます。
ブランドの種類が多くて、特徴がわかりにくいのでまとめてみましたが、ブランド間の差異が不明確なブランドもあります。特に2015年以降に数多くのブランドが新規設定され、非常にわかりにくくなっています。最終的に、ブランドではなく、朝食無料とかラウンジの有無でホテルを選んでしまいますね。