【空港ラウンジ体験記】羽田国際空港 第3ターミナル TIAT LOUNGE 2023年8月からプライオリティ・パスでも利用可能に

はじめに

今回紹介するのは、日本で最も発着便数の多い羽田空港(東京国際空港)の国際線ラウンジ「TIAT LOUNGE」です。第3ターミナルの出国後エリアにあります。

羽田空港公式HPより引用

第3ターミナルの出国後エリアで、出国審査通過後すぐ目の前のエスカレータで上の階(4階)に昇ったところにあります。

TIAT LOUNGEはSKY LOUNGEと入り口と受付が共通になっています。いずれもTIAT(東京国際空港ターミナル)の運営になりますが、TIAT LOUNGEは航空会社ラウンジであり、SKY LOUNGEはカードラウンジの位置づけになります。

ちなみに、姉妹ラウンジとしてTIAT LOUNGE ANNEX、SKY LOUNGE ANNEX、SKY LOUNGE SOUTHがありましたが、2023年現在コロナ禍の影響でクローズしています。

私の国内空港・ラウンジ訪問記 一覧はこちら↓

私の海外空港・ラウンジ訪問記 一覧はこちら↓

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入室基準

TIAT LOUNGE 運営時間 24時間(2023年)

TIAT LOLUNGEは羽田空港の第3ターミナル国際線出国手続き後にあります。ですから、羽田空港から出国するときにしか利用できません。

基本的には航空会社の上級会員や上級クラス搭乗者にサービスを提供する、ビジネスクラスラウンジの位置づけです。カードラウンジよりサービスが上になります。ただし、一部のゴールドカードなどを対象に利用可能になっています。

また、2023年8月より、プライオリティ・パスの対象ラウンジとなりました(プライオリティ・パスの場合、3時間利用可能)。羽田空港第3ターミナルでプライオリティ・パスを活用できる唯一のラウンジです。

・エムアイカード プラス プラチナ、エムアイカード プラス ゴールド、エムアイカード ゴールド、LUXURY CARD、Porshe Card、マンチェスター・ユナイテッドカード GOLD、bitFlyer Platinum Card、ドラゴンパス、プライオリティ・パス(公式HPより)(出国時のみ利用可能)

ポルシェカード、MI、LUXURY CARD、マンチェスターユナイテッドカードなどを所持しているかたにとっては抜群の利用価値があります。

また、下記航空会社のインビテーションラウンジになっています。

チャイナ エアライン、デルタ航空、ガルーダ・インドネシア航空、ハワイアン航空、中国南方航空、上海吉祥航空、天津航空、海南航空、山東航空、エバー航空、フィリピン航空、ベトジェットエア

同伴者は、13歳以上3,850円、4~12歳1,925円、4歳未満は無料です。インビテーションがない方や対象カードを所持していない方は同伴扱いでないと利用できません。

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プライオリティ・パスのシステムのをおさらい

プライオリティ・パスを持っていると、飛行機の搭乗券がある場合に限り、空港にある提携ラウンジを使用できます。そのパスは無条件に手に入るものではありません。正式に発行する場合は、年会費が発生します。

年間優待回数 年会費 本人利用料金 同伴者料金
プレステージ会員 制限なく無料 469USドル 無料 35USドル
スタンダードプラス会員 10回まで無料 329USドル 35USドル 35USドル
スタンダード会員 なし 99USドル 35USドル 35USドル

提携ラウンジはプライオリティ・パス社が運営しているわけではありません。ラウンジによってはプライオリティ・パスがなくても有料で入場できる場合があります。

以前は利用料が27USドルだったので、スタンダード会員でもややお得でした。2018年に32USドル、2023年に35USドルされたので、プライオリティ・パスを利用しないで通常料金にした方がお得な場合が多くなっています。

ただし、プレステージ会員は本人利用料が不要なので、特に2022年以降の物価高や円安に伴い、プライオリティ・パスの有益性は上昇しています。

とはいえ、元を取ろうと思えば、海外旅行してかなりの回数ラウンジに入室しないとだめです。上のいずれの会員であっても、元をとるのは難しいかもしれません。

プライオリティ・パスで入室できるラウンジは、ほとんどがビジネスクラス用航空会社ラウンジと同等と考えられます。ファーストクラスラウンジ並みの上品さやサービスは期待できませんが、フードサービスやアルコールを含むドリンクサービス、シャワーサービス、WiFiサービスなどが期待できます(サービス内容はラウンジによります)。

プライオリティ・パスが利用できるラウンジは世界で1000カ所以上とされています。かならずしも国際線に乗る場合だけしか使えないわけではありません。国内線でも利用可能なラウンジがあります。

2024年11月現在、日本の国内でもプライオリティ・パスで利用可能なラウンジは以下の通りです。リンク先は実際に訪問した体験記になっています。

成田空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
IASS Executive Lounge1(※3)
肉料理 やきすき やんま(※1)
国際線
出国後エリア
I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 -NOA-
Japanese Grill & Craft Beer TATSU(※1)
成田空港
第2ターミナル
保安検査前
一般エリア
IASS Executive Lounge2(※3)
ターミナル前 ナインアワーズ(※2)
国際線
出国後エリア
I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 虚空 -KoCoo-
鉄板焼 道頓堀 くり田(※1)
成田空港
第3ターミナル
保安検査前
一般エリア
ぼてぢゅう屋台(※1)
羽田空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
足湯カフェ&ボディケアLUCK(※2)
Power Lounge Central(※3)
国内線
保安検査後
Power Lounge South(※3)
Power Lounge North(※3)
羽田空港
第2ターミナル
保安検査前
一般エリア
Power Lounge Central(※3)
国内線
保安検査後
Airport Lounge South(※3)
Power Lounge North(※3)
羽田空港
第3ターミナル
国際線
出国後エリア
TIATラウンジ
SKY LOUNGE SOUTH<リンク先は改修前>
羽田エアポートガーデン All Day Dining Grande Aile(※1)
中部国際空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
くつろぎ処 SOLA SPA 風の湯(※2)
ぼてぢゅう(※1)
国際線
出国後エリア
UMIZEN SORAZEN(※1)
KALラウンジ
Centraiar Global Lounge
Plaza Premium Lounge
中部国際空港 FLIGHT OF DREAMS THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR(※1)
大阪伊丹空港 保安検査前
一般エリア
大阪エアポートワイナリー(※1)
関西国際空港
第1ターミナル


国内線
保安検査後
ぼてぢゅう1946・Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU(※1)
国際線
出国後エリア
カードラウンジ六甲(※3)、アネックス六甲(※3)、カードラウンジ金剛(※3)
ANAラウンジ(2024年11月末終了)
関西国際空港 エアロプラザ KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA
米子空港
(美保飛行場)
保安検査前
一般エリア
LOUNGE DAISEN
注意:海外発行のプライオリティ・パスのみ対象
福岡空港国際線
ターミナル
国際線
出国後エリア
KALラウンジ
ラウンジ福岡
佐賀空港 保安検査前
一般エリア
Premium Lounge さがのがら。
注意:海外発行のプライオリティ・パスのみ対象
鹿児島空港 保安検査前
一般エリア
ボディケアLUCK(※2)

※1:レストラン店舗 ※2:その他サービス店舗 ※3:カードラウンジ相当

レストラン店舗では3,400円分相当のセットメニューや会計割引が実施されます。サービス店舗はシャワーや入浴など、飲食以外のサービス店舗です。

ラウンジ以外のサービス店舗ではアメックス・プロパーカードによるプライオリティ・パスは原則利用できません。MUFGカードの発行分は2024年10月1日以降、JCB発行分は2024年10月31日20:00時以降、利用できなくなります。
※正確にいうと、利用できますが有料になります。

成田空港のIASS Executive Loungeなどは、本来カードラウンジです。日本国内発行の多くのゴールドカード提示でも利用できます。プライオリティ・パスの対象となることで、訪日客も利用可能になっています。

カードラウンジをプライオリティ・パスで利用する場合、契約状況によってはかなり高くつくことがあります(スタンダード会員など都度払いが必要なケースなど)。

一般エリアの場合、原則的に到着便でも利用可能です。関西空港のぼてぢゅう1946は、国内線到着便でも利用可能です。

内部の様子とサービス

TIAT LOLUNGEは羽田空港の第3ターミナル国際線出国手続き後に位置しています。

サービスは以下の通り。

席数 86席 喫煙なし
・ソフトドリンク
・無線LAN
・新聞雑誌
・アルコール類
・軽食
・トイレ
・シャワー

ラウンジ内にトイレがあるのは便利です。トイレが無いと受付に声をかけて外に出る必要ができますからね。

荷物置き場が設置されています。

フード類は限定的ですが用意されています。こちらは焼きそばとチャーハン。

枝豆、焼きおにぎり。

おにぎり、味噌汁、カップ麺、パン、アイスクリームなど。フードは以上になります。

ソフトドリンクはサーバーで。

チーズ、スパークリングウォーター、ビール(アサヒスーパードライ)。

各種アルコール類が用意されています。

電源がついているシートがほとんどです。ビジネスユース用の席はありません。

ラウンジの目の前は駐機場になっているので、飛行機を眺めながらくつろぐことができます。

トイレ付シャワールームもあり、利用希望者は受付申し出ます。ほぼ間違いなく順番待ちになり、かなりの時間待ちが想定されます。

私が訪問した時は、朝の混雑する時間帯で、イモ洗い状態でした。プライオリティ・パスで利用可能になったため、プライオリティ・パスが利用可能だった2022年年末のANAラウンジを彷彿させます。

受付待ち、入室待ち、シャワー待ちと、利用するにはとにかく時間に余裕が必要です。航空会社ラウンジでこちらのラウンジをアサインされたのなら、ゆったり利用するのはあきらめましょう。プライオリティ・パスで利用するなら、羽田空港唯一のプライオリティ・パス対象ラウンジなので、妥協して利用することになります。

フードにこだわりが無いのであれば、SKY LOUNGEの方が静かで落ち着いていてお勧めになります。

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まとめ

今回、羽田空港第3ターミナルのTIAT LOUNGEを訪問しました。羽田空港は日本を代表する空港であり、第3ターミナルで唯一のプライオリティ・パス対象ラウンジになるので、当然ながら利用客が膨大な数になります。前述のとおりANAラウンジからの利用客シフトにより、イモ洗い状態になっています。

相対的にSKY LOUNGEが落ち着いてきており、ゆっくりくつろぐことができます。SKY LOUNGEはカードラウンジなので航空会社ラウンジより落ちますが、お仕事などを静かにしたい方にはお勧めになります。

MIカードなどの対象カードホルダーの方は、以前だとクレジットカードで利用できるビジネスクラスラウンジとしてカードの価値が高かったのですが、相対的にカードの価値が落ちてしまった形になり残念ですね。

逆にプライオリティ・パスの価値はどんどん上昇しています。物価高の今、プレステージ会員や一部のクレジットカード会員にとって無料で入れるラウンジは貴重です。さらに、2023年10月4日から中部国際空港セントレアでぼてぢゅう(第1ターミナル保安検査通過前エリア)がプライオリティ・パスの対象となるようで、さらにメリットが高くなっていますね。

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