【空港ラウンジ体験記】成田国際空港 第3ターミナル ぼてぢゅう屋台 プライオリティ・パスで利用可能なフードコードレストラン

はじめに

今回紹介するのは、日本の玄関口、成田国際空港の第3ターミナルにある「ぼてぢゅう屋台」です。LCC専用ターミナル(第3ターミナル)2階保安検査場通過前エリアのフードコートにあります。2023年10月からプライオリティ・パス対象の専用メニューが提供開始になっています。

プライオリティ・パスとは、イギリスのプライオリティ・パス社が運営する空港ラウンジ利用システムとそのカードを指します。プライオリティ・パスのカードがあれば、世界中の提携ラウンジを使用することができます。

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プライオリティ・パスのシステムのをおさらい

プライオリティ・パスを持っていると、飛行機の搭乗券がある場合に限り、空港にある提携ラウンジを使用できます。そのパスは無条件に手に入るものではありません。正式に発行する場合は、年会費が発生します。

年間優待回数 年会費 本人利用料金 同伴者料金
プレステージ会員 制限なく無料 469USドル 無料 35USドル
スタンダードプラス会員 10回まで無料 329USドル 35USドル 35USドル
スタンダード会員 なし 99USドル 35USドル 35USドル

提携ラウンジはプライオリティ・パス社が運営しているわけではありません。ラウンジによってはプライオリティ・パスがなくても有料で入場できる場合があります。

以前は利用料が27USドルだったので、スタンダード会員でもややお得でした。2018年に32USドル、2023年に35USドルされたので、プライオリティ・パスを利用しないで通常料金にした方がお得な場合が多くなっています。

ただし、プレステージ会員は本人利用料が不要なので、特に2022年以降の物価高や円安に伴い、プライオリティ・パスの有益性は上昇しています。

とはいえ、元を取ろうと思えば、海外旅行してかなりの回数ラウンジに入室しないとだめです。上のいずれの会員であっても、元をとるのは難しいかもしれません。

プライオリティ・パスで入室できるラウンジは、ほとんどがビジネスクラス用航空会社ラウンジと同等と考えられます。ファーストクラスラウンジ並みの上品さやサービスは期待できませんが、フードサービスやアルコールを含むドリンクサービス、シャワーサービス、WiFiサービスなどが期待できます(サービス内容はラウンジによります)。

プライオリティ・パスが利用できるラウンジは世界で1000カ所以上とされています。かならずしも国際線に乗る場合だけしか使えないわけではありません。国内線でも利用可能なラウンジがあります。

2023年12月現在、日本の国内でもプライオリティ・パスで利用可能なラウンジは以下の通りです。

成田空港第1ターミナル IASS Executive Lounge1、I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 -NOA-
成田空港第2ターミナル IASS Executive Lounge2、鉄板焼 道頓堀 くり田、ナインアワーズ、I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 虚空 -KoCoo-
成田空港第3ターミナル ぼてぢゅう屋台
羽田空港第1ターミナル Power Lounge Central、Power Lounge South、Power Lounge North
羽田空港第2ターミナル Power Lounge Central、Airport Lounge South、Power Lounge North
羽田空港第3ターミナル TIATラウンジ
中部セントレア空港 くつろぎ処、ぼてぢゅう、THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR、UMIZEN SORAZENKALラウンジ、Centraiar Global Lounge、Plaza Premium Lounge
関西空港第1ターミナル ぼてぢゅう1946、Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU カードラウンジ六甲、アネックス六甲、カードラウンジ金剛、ANAラウンジ(国際線)、KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA
福岡空港 KALラウンジ、ラウンジ福岡

上記のうち、青字のラウンジは国内線保安検査通過後エリアに、赤字のラウンジは出国後エリアにあります。

成田空港のIASS Executive Loungeはカードラウンジ相当なので、同伴者ありの場合はクレジットカード(ほとんどの会社のゴールドカード以上ならOK)提示でも無料で入れます。プライオリティ・パスのスタンダード会員など入場料が発生する場合は、プライオリティ・パスを使用せずに直接入場料を払った方が安くつきます。

ぼてぢゅう屋台はラウンジではなくレストランですが、プレステージ会員の場合、1人あたり3400円分のセットがいただけます。プライオリティ・パスは最近このようなレストラン無料タイプの提携を増やしています。

2019年8月以降、アメリカン・エクスプレスのプロパー発行カードの場合、プライオリティパスで、ぼてぢゅう1946やTHE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BARのようなレストランタイプ施設の利用ができなくなりました。
今回、プライオリティ・パスでぼてぢゅう屋台を利用してきたので報告させていただきます。

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ぼてぢゅう屋台でプライオリティ・パス利用の際のルール

ぼてぢゅう屋台
運営時間 5:30~22:30 L.O.22:00
場所 成田空港第3ターミナル2階 保安検査場通過前 フードコートエリア
※プライオリティ・パス/Diners Club/Lounge Keyが利用可能

成田空港第3ターミナルにあるぼてぢゅう屋台はプライオリティ・パスで利用可能です。

ただし、関西空港の「ぼてぢゅう1946」とは違い、セットメニューしか利用できません。成田空港第2ターミナルの「鉄板焼 道頓堀 くり田」の場合は2コースから選択ですが、こちらのぼてぢゅう屋台では「大阪道頓堀セット」の1択です。

逆に、こちらのセットはプライオリティ・パス(あるいはDiners Clubなど)を使用せずに注文することはできません(実際に注文しようとして、断られていた方がいらっしゃいました)

フードコートですから、店舗前で順番にならんで注文です。時間帯によっては注文まであるいは注文から提供までに時間が必要になることがあります。私は注文まで3組、注文後提供まで8分程度でした。ゲストレシーバーを手渡されて、出来上がると呼び出していただけます。

飲み物以外は選択の余地がありません。関西空港のぼてぢゅうと違い、提供までの時間がかなり早いです。

日本でプライオリティ・パスを利用する場合、提供されるサービスが3,400円を超えるかどうかで価値が見合っているかどうか評価できます。このセットが3,400円の価値があるかどうかは微妙なところですね。できるだけ飲み物をアルコールにした方がいいかもしれません。有料会員(スタンダード会員)の場合は、本当にお得か考えてから利用したほうがいいです。

店舗は第3ターミナルの保安検査場通過前のエリアにあります。そのため、こちらのレストランは到着便を利用した方も入店可能です。他のターミナル発着の方も利用可能ですが、移動の手間を考えると少々面倒です。

プライオリティ・パスは飛行機に乗る方用の優待カードなので、搭乗券が必要なのはあたりまえです。プライオリティ・パスは、名義の記載がある方のみを対象とするのが原則です。2023年11月現在下記のようになっています(ぼてぢゅうならびにプライオリティ・パス公式ホームページにも掲載されています)。

なお、ラウンジ・キーならびにダイナースクラブでの利用も、ほぼ同じルールに準拠しています。

当日に成田空港の出発便に搭乗予定の方あるいは到着便に搭乗した方

2023年現在、搭乗券の提示が必要です。予約券(予約確認書などの用紙)では利用できません。eチケットの場合、スマートホンでチェックイン後であることを証明する画面の提示が必要です。

あくまで想像ですが、キャンセル可能なチケットや偽造の予約確認書などによる利用を防止するためだと思われます。

ジェットスターは、公式には出発の3時間前からチェックイン可能なので利用できます(3時間以上前からでも搭乗券発行は可能です)。同じLCCでも、ピーチは第1ターミナル発着なので利用が少し難しいですね。

シェア不可(7歳未満を除く)/1つのプライオリティ・パスで提供できるのは1名分のみ(同伴者への提供ができない)

同伴者提供が不可というのは珍しいルールですね。7歳以上の子供の同伴者は利用困難なので(プライオリティ・パスなどを所持することが難しいため)、大人のみのグループしか利用できないということになります。

専用セットメニューのみ対象

こちらのぼてぢゅう屋台では「大阪道頓堀セット」の1択です。

同一名義の複数枚のプライオリティ・パスの使用不可

同じ名義のプライオリティ・パスを複数枚使用することはできません

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まとめ

成田空港第3ターミナルにあるぼてぢゅう屋台はプライオリティ・パスで利用可能です。注文後の提供スピードが早いので、気軽に利用可能です。

メニューが固定していることと同伴者利用できないのが欠点ですが、クレジットカード附帯のプライオリティ・パス所持者にとっては非常にお得なサービスだと思います。ケース次第では、飛行機代より浮いた食費の方が高くなりますよ。

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