【空港ラウンジ体験記】大阪伊丹空港 大阪エアポートワイナリー プライオリティ・パスが利用可能になって大混雑です

はじめに

今回紹介するのは、日本でもトップクラス利用者数を誇る大阪伊丹空港にある「大阪エアポートワイナリー」です。日本の国内線専用空港に初めて、プライオリティ・パスが利用可能になりました。

大阪エアポートワイナリーはターミナル中央エリアの3階にあるレストランです。保安検査場通過前の一般エリアにあり、大阪空港ホテルの入口目の前です(大阪空港ホテルのルームサービスも実施しているようです)。保安検査前エリアなので、出発前・到着後に利用可能です。

2024年7月からプライオリティ・パス対象のメニュー(セットメニュー)が提供開始になっています。

プライオリティ・パスとは、イギリスのプライオリティ・パス社が運営する空港ラウンジ利用システムとそのカードを指します。プライオリティ・パスのカードがあれば、世界中の提携ラウンジを使用することができます。

私の国内空港・ラウンジ訪問記 一覧はこちら↓

店舗のアクセス

店舗はターミナル中央エリア3階にあります。エスカレータあるいは階段で3階に向かいます。

エレベータは1基しかなく、一般空港利用客も利用するので、日中はエレベータの待ち時間がかなり発生します。ターミナル内のエスカレータを乗り継いで3階に向かうほうが楽で早いです。

プライオリティ・パスのシステムのをおさらい

プライオリティ・パスを持っていると、飛行機の搭乗券がある場合に限り、空港にある提携ラウンジを使用できます。そのパスは無条件に手に入るものではありません。正式に発行する場合は、年会費が発生します。

年間優待回数 年会費 本人利用料金 同伴者料金
プレステージ会員 制限なく無料 469USドル 無料 35USドル
スタンダードプラス会員 10回まで無料 329USドル 35USドル 35USドル
スタンダード会員 なし 99USドル 35USドル 35USドル

提携ラウンジはプライオリティ・パス社が運営しているわけではありません。ラウンジによってはプライオリティ・パスがなくても有料で入場できる場合があります。

以前は利用料が27USドルだったので、スタンダード会員でもややお得でした。2018年に32USドル、2023年に35USドルされたので、プライオリティ・パスを利用しないで通常料金にした方がお得な場合が多くなっています。

ただし、プレステージ会員は本人利用料が不要なので、特に2022年以降の物価高や円安に伴い、プライオリティ・パスの有益性は上昇しています。

とはいえ、元を取ろうと思えば、海外旅行してかなりの回数ラウンジに入室しないとだめです。上のいずれの会員であっても、元をとるのは難しいかもしれません。

プライオリティ・パスで入室できるラウンジは、ほとんどがビジネスクラス用航空会社ラウンジと同等と考えられます。ファーストクラスラウンジ並みの上品さやサービスは期待できませんが、フードサービスやアルコールを含むドリンクサービス、シャワーサービス、WiFiサービスなどが期待できます(サービス内容はラウンジによります)。

プライオリティ・パスが利用できるラウンジは世界で1000カ所以上とされています。かならずしも国際線に乗る場合だけしか使えないわけではありません。国内線でも利用可能なラウンジがあります。

2024年10月現在、日本の国内でもプライオリティ・パスで利用可能なラウンジは以下の通りです。リンク先は実際に訪問した体験記になっています。

成田空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
IASS Executive Lounge1(※3)
肉料理 やきすき やんま(※1)
国際線
出国後エリア
I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 -NOA-
Japanese Grill & Craft Beer TATSU(※1)
成田空港
第2ターミナル
保安検査前
一般エリア
IASS Executive Lounge2(※3)
ターミナル前 ナインアワーズ(※2)
国際線
出国後エリア
I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 虚空 -KoCoo-
鉄板焼 道頓堀 くり田(※1)
成田空港
第3ターミナル
保安検査前
一般エリア
ぼてぢゅう屋台(※1)
羽田空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
足湯カフェ&ボディケアLUCK(※2)
Power Lounge Central(※3)
国内線
保安検査後
Power Lounge South(※3)
Power Lounge North(※3)
羽田空港
第2ターミナル
保安検査前
一般エリア
Power Lounge Central(※3)
国内線
保安検査後
Airport Lounge South(※3)
Power Lounge North(※3)
羽田空港
第3ターミナル
国際線
出国後エリア
TIATラウンジ
SKY LOUNGE SOUTH<リンク先は改修前>
羽田エアポートガーデン All Day Dining Grande Aile(※1)
中部国際空港
第1ターミナル
保安検査前
一般エリア
くつろぎ処 SOLA SPA 風の湯(※2)
ぼてぢゅう(※1)
国際線
出国後エリア
UMIZEN SORAZEN(※1)
KALラウンジ
Centraiar Global Lounge
Plaza Premium Lounge
中部国際空港 FLIGHT OF DREAMS THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR(※1)
大阪伊丹空港 保安検査前
一般エリア
大阪エアポートワイナリー(※1)
関西国際空港
第1ターミナル


国内線
保安検査後
ぼてぢゅう1946・Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU(※1)
国際線
出国後エリア
カードラウンジ六甲(※3)、アネックス六甲(※3)、カードラウンジ金剛(※3)
ANAラウンジ(2024年11月末まで)
関西国際空港 エアロプラザ KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA
米子空港
(美保飛行場)
保安検査前
一般エリア
LOUNGE DAISEN
注意:海外発行のプライオリティ・パスのみ対象
福岡空港国際線
ターミナル
国際線
出国後エリア
KALラウンジ
ラウンジ福岡
佐賀空港 保安検査前
一般エリア
Premium Lounge さがのがら。
注意:海外発行のプライオリティ・パスのみ対象
鹿児島空港 保安検査前
一般エリア
ボディケアLUCK(※2)

※1:レストラン店舗 ※2:その他サービス店舗 ※3:カードラウンジ相当

レストラン店舗では3,400円分相当のセットメニューや会計割引が実施されます。サービス店舗はシャワーや入浴など、飲食以外のサービス店舗です。

ラウンジ以外のサービス店舗ではアメックス・プロパーカードによるプライオリティ・パスは原則利用できません。MUFGカードの発行分は2024年10月1日以降、JCB発行分は2024年10月31日20:00時以降、利用できなくなります。
※正確にいうと、利用できますが有料になります。

成田空港のIASS Executive Loungeなどは、本来カードラウンジです。日本国内発行の多くのゴールドカード提示でも利用できます。プライオリティ・パスの対象となることで、訪日客も利用可能になっています。

カードラウンジをプライオリティ・パスで利用する場合、契約状況によってはかなり高くつくことがあります(スタンダード会員など都度払いが必要なケースなど)。

一般エリアの場合、原則的に到着便でも利用可能です。関西空港のぼてぢゅう1946は、国内線到着便でも利用可能です。

今回、プライオリティ・パスで「大阪エアポートワイナリー」を利用したので報告させていただきます。

プライオリティ・パスで「大阪エアポートワイナリー」を利用

大阪エアポートワイナリー
運営時間 11:00~22:00(L.O.21:00)
場所 大阪伊丹空港ターミナル中央エリア3階 保安検査場通過前

「大阪エアポートワイナリー」はプライオリティ・パスで利用可能です。名前の通り、空港内で醸造されたワインをメインに提供するレストランです。テーブルやカウンターを中心に席が設置されています。

公式には11:00オープンですが、訪問日は10:00開店でした。プライオリティ・パスは11:00以降でないと利用できません。11:00前に訪問すると、店舗前にプライオリティ・パスの入店待ち行列ができていました。

店内にワイナリーがあり、実際に醸造しているらしいです。

アルコール類やそのおつまみ、イタリアン料理を中心に提供しています。アルコールのダメな方にはソフトドリンクもあります。

プライオリティ・パスでは下記のようなセットが提供されます。

プライオリティ・パス用のセットメニュー
・サラダ
・メイン ステーキあるいは魚料理
・パンかライス
・デザート
・飲み物 ワインフリーフロー(60分制限)
※ワインの代わりに生ビールやソフトドリンクをグラスで提供することも可

ワインのフリーフローが抜群にお得になります。

他の系列ワイナリーのものもいただけるみたいです。グラスワインで提供されますが、おかわり自由なのでたくさん飲めます。

ナイアガラスパークリング

私はスパークリング2種をいただきましたが、かなり飲みやすくゴクゴクいけちゃいました。辛口とのことですが、甘党の私でも全然問題なしです。酔っ払いに注意ですね。

メインはステーキ、付け合わせはパンを選択しました。お食事としては少し控え目のボリュームですが、その分アルコールでお腹は満たせます。

日本でプライオリティ・パスを利用する場合、提供されるサービスが3,400円を超えるかどうかで価値が見合っているかどうか評価できます。こちらの店舗のセットは3,400円の価値は十分ありそうです。有料会員(スタンダード会員)の場合は、本当にお得か考えてから利用したほうがいいです。

プライオリティ・パスは飛行機に乗る方用の優待カードなので、搭乗券が必要なのはあたりまえです。プライオリティ・パスは、名義の記載がある方のみを対象とするのが原則です。

当日に伊丹空港の出発便に搭乗予定の方あるいは到着便に搭乗した方

2024年現在、搭乗券の提示が必要です。予約券(予約確認書などの用紙)では利用できません。eチケットの場合、スマートホンでチェックイン後であることを証明する画面の提示が必要です。

あくまで想像ですが、キャンセル可能なチケットや偽造の予約確認書などによる利用を防止するためだと思われます。

シェア不可(7歳未満を除く)/同伴者への提供は不可

成田空港のぼてぢゅう屋台などの店舗と同様に、同伴者が同じカードで申告することで提供できません。7歳未満はシェア可能です。

専用セットメニューのみ対象

こちらの店舗で注文可能なのは専用セットメニューのみです。

同一名義の複数枚のプライオリティ・パスの使用不可

同じ名義のプライオリティ・パスを複数枚使用することはできません

利用後6時間以内に再利用不可

同じ店舗で6時間以内に2回利用できません。フライト乗継で利用する場合、到着便名と出発便名で2回利用することができないということです。

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まとめ

大阪伊丹空港ターミナル中央エリア3階にある「大阪エアポートワイナリー」はプライオリティ・パスで利用可能です。

私は関西在住なので、こちらの店舗を利用する機会はかなり多そうですね。以前の伊丹空港は、アメリカン・エクスプレス・カードで軽食がいただけるサービスがあったのですが終了しています。

伊丹空港は国内線専用空港なので、プライオリティ・パス対象店舗が設定されるのは極めて異例です。プライオリティ・パスのサービス開始は大歓迎ですが、予想通りプライオリティ・パス利用者で大混雑になっています

11:00開店前の10:40ごろ訪問しましたが、すでに10人くらいの列ができていました。開店時には20名以上の行列です。やはり、関西空港の国内線とは比較にならないですね。

席数やスタッフの人数に限界があるので、開店後に入店できるのは8名くらいですね。フリーフローがつくので、ゆっくり利用される方も多いと思います。回転はあまり良くないと考えてください。

20名の列があれば、約1時間待ちになると考えましょう。オーダー後にお料理が提供されるまで5分程度です。12:00のフライトに乗るには、11:00の開店時に訪問しても間に合わない可能性が高いです。かなり時間に余裕をもって利用する必要があります。

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